マラソンと独立は似ている
税理士として独立開業して1年半程になりますが、これからの方向性や事務所の運営について考えるにあたり、他の開業税理士の方や業種は違いますがフリーランスとして独立している方のお話などをお聞きする機会を作るようにしています。
その中で、マラソン(トライアスロンなど)をしていますという方が多いなというのが印象的です。
私自身も趣味程度ですが、マラソンを継続していこうと思っています。先日久しぶりにリアルのマラソン大会に参加してみて、改めて独立している方がマラソンをしている理由みたいなものが何となく分かったような気がしました。
今回はその辺りについて、自分なりの考えをまとめてみました。
スタートは華やかに
マラソン大会の規模にもよりますが、ある程度の参加人数がいる場合には、人がいるだけでガヤガヤした雰囲気や熱気があってお祭りのような雰囲気があります。
マラソンでいうと、スタート前が一番元気ではあるので、これから始まるイベントへの期待感もあり、ワクワクしています。
司会進行役の方がいる場合だと、スタート前から実況中継がされていて、ただスタートを待つだけでなく、段々と気持ちを高めていきます。
スタート直前のカウントダウンが始まると、盛り上がりは最高潮に達します。
独立の場合はどうか。
どんな業種で独立するかというのもありますが、会社員など何かしら組織に属しているところから、自分で事業をしようと思い立って始める場合が多いでしょう。
今の状況に多少なりとも不満があったりする場合には、それを自分の力で変えることが出来る、これからは自分の思うように事業を進めることが出来る、というので気分も昂揚してきます。
これまで一緒に働いていた同僚や後輩の方から、これからの門出を祝福されたり、羨ましがられたりして、まるでイベントのように盛り上がることもあるでしょう。
多少なりともこれからの大変さのようなものは、覚悟はしていますが、どうしてもこれからの期待の方が勝ってしまうのは当然のことだと思います。
途中経過は基本ひとり
マラソン大会で華やかなスタートを切った後は、しばらくその余韻に浸ることが出来ます。周りに人がいて併走している状態が続くので。
スタート地点の近くであれば、沿道で声援を送っていただく方も多くいます。
しばらくすると、それぞれの参加者のペースによって、段々と差がつき始めて、併走している人数がまばらになってきます。
ここから孤独な戦いが始まります。自分が定めた目標に向かって、自分のペースを守って、淡々と進んでいくことになります。
途中で給水などが出来るエンドがあったり、折り返しがある場合には、先に進んでいるランナーの方とすれ違うこともあります。
それでも、基本的にはコースのほとんどはひとりとなるので、孤独な戦いが続きます。
独立の場合はどうか。
華々しく期待に満ち溢れて独立のスタートを切ってから、しばらくはその余韻に浸ることが出来ます。
開業のお祝いをいただいたり、ご挨拶があったりで、業務とは違うところで忙しくなり、気持ちとしては落ち着かない日々がしばらく続きます。
自分のやりたいこと、やり方を進めていくことで自由を感じることもあります。一方で、派手さはないけれど、日々こなしていくべきルーティンワークも確実にあって、変わり映えしない日が続くこともあります。
ライバルというわけではないですが、同業種の方や他の業種でも独立している方とお会いしたり、話を聞いたりという機会もあります。
他の人と比べ過ぎても仕方ないとは思いながら、自分の立ち位置を認識することで、焦りを感じたり、結構進んでると自信になったりすることもあるでしょう。
こうやって比較する機会がないと、どんなに自分がやりたいことであっても、不安に感じるというのが正直なところかなと。
人を雇っていたり、誰かと接する機会が多い場合であっても、日々自分の考えや日常を共有しているという人は意外といないので、ある意味孤独な戦いが続きます。
ゴール(目的達成)の充実感
マラソン大会で走る距離は色々と設定することが出来ます。自分の目標などに合わせて距離を決めることになります。
距離の長短だけではないですが、どんなに後半苦しくても、しんどくてもゴールするとそれらの疲れなどは全て吹っ飛んでしまいます。もちろん息が切れていたり、身体の色んなところが痛かったりしますが、それが気にならなくなるような感覚です。
正直途中しんどくて、しばらくはマラソン大会への参加はもういいかなと思っていても、ゴールすると充実感からかまた頑張ろうという気持ちが不思議と湧いてきます。
もしかしたらゴール出来ないかもという不安から走っている途中はマイナス思考に陥りやすいですが、ゴール出来ると安堵感から気持ちが解放されるということかもしれません。
自分が目標していたタイムなどをクリアしていると、更に達成感が加わって、充実感を噛み締めることになります。
独立の場合はどうか。
日常のルーティンワークをこなしながら、自分のやりたいこと、やり方を続けていく中で、思うように時間が取れなかったり、上手くいかないこともあります。
不安が先行してしまい、他の人と比べて落ち込むこともあったりします。
マラソン大会と違って、独立自体に明確なゴールというのはありません。しかしながら、一つ一つの仕事の目的・目標というのは、それぞれ定めることが出来ます。
自分を信じて、コツコツと積み上げてきたことが、評価されたときには単純に嬉しいものです。報酬金額など客観的な指標もありますが、正直なところ金額の多寡ではないかなと。
組織に属していれば、もっと金額が大きい仕事というのもありますし、違った意味での充実感があります。
自分が提供したものへの対価を直接受け取ることが出来るというのは、何事にも代え難いご褒美となります。
そういった小さなご褒美を積み重ねながら、充実感を味わいつつ、それを糧にコツコツと孤独な戦いを続けていく、これこそが独立の醍醐味なのかなと思います。
おわりに
先日お引き受けした仕事は初めての試みでした。金額は大きなものではないですが、きちんと報酬をいただいて喜んでいただけるものとなりました。
独立というと、勤務の時よりも稼がないと・・・となりがちです。改めて初心に戻れる機会となったので、いい経験になりました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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