安心感を与えられる存在になるために

税理士として独立開業してから、明確な目標というものは特に掲げていません。

売上目標や利益目標みたいなものがあった方が仕事のモチベーションになるのかもしれませんが、あまり気が進まず。

事業計画は立てましたが、それは独立開業するために必要だったという要素が強いものでした。

ただ、どういった存在を目指すべきかというのは、頭の片隅でずっと考えていて、今もまだ模索中です。

新しいものを目指す?

これまで経験してきた仕事は、圧倒的に税務・会計に関わるものが多くなっています。

そして、少し時代の流れより遅れた環境であることが多かったので、業務量が多くなれば、それだけ業務時間も長くなっていきました。

極端な言い方をすれば、非効率なことが重なるので、余計に時間が掛かってしまうという状態でしょうか。

もちろん、それらの非効率を打破するためには、自ら動くことが必要です。

何もせずに、文句ばかり言っていても仕方がない。

しかしながら、組織に属していると、そう簡単にことは運びません。

誰かの効率化は、別の誰かの非効率に繋がることもあります。

それこそ、誰かが効率化すると、自分の非効率さが浮き彫りになるので、それが非効率だということもあるでしょう。

これが独立開業して自分でとなると、やりたかったことがスムーズに実現し易くなります。

もちろん、全てが自分の思い通りというわけにはいきませんが、とりあえずやってみるということの障壁は、自分のやる気ぐらいなものでしょう。

そうすると、他との違いを出し易くなる。

少なくとも、以前自分が属していた組織とは違うと言えるでしょう。

最新のシステムや仕組みを利用していることで、効率的に進む部分も出て来たり。

税理士事務所であれば、会計資料のペーパレス化やコミュニケーションツールのシステム化などでしょうか。

これまでように、顧問先に訪問して、紙の資料で説明・報告するというスタイルではなく、オンラインで資料をデータ共有して、説明・報告する。

もちろん、どれがスタンダードな方法なのかは分かりませんが、今の時代であれば、後者の方が見栄えや聞こえはいいのかもしれません。

私自身も、どちらかというと後者に寄った考えの元に、これまでの事務所運営を考えてきたところがあります。

安心感を与えられる存在

以前、気になることがあって、定期的にクリニックを受診していました。

そのクリニックを選んだのは、近所だったということ、比較的新しくて、何となく最新なのかもと思ったからというのが主な理由です。

口頭でバーッと可能性について説明を受けた上で、結局原因がはっきりしないので、様子を見ましょうということになりました。

そこから、毎月受診して、様子を見る。

変化の確認のために、スマホで写真を撮れば、即座にパソコンに反映されて、以前の状態との比較が出来る。

会計時には、自動精算機で診察券のバーコードを読み込ませて、精算する。

最新な感じです。

半年ぐらい経ったところで、大きな変化はないから、これ以上はどうしようもないということになりました。

結局、何だったのかというのも分からず。

そのまま通院することはやめて、半年程が経った頃に、少し変化が出てきたので再度クリニックを受診することに。

もう一度、前のクリニックを受診するか別のクリニックを受診するか。

その時は、別のクリニックを受診することにしました。

場所が離れている、受付などは綺麗で広いが最新という感じではない。

でもおススメしてもらったので、受診することに。

受診して最初に、この症状の可能性について説明を受けました。

症状の説明と治療法についての紙資料を見ながら。

そこで初めてこの症状の名前を認識しました。

もしかしたら、前のクリニックでも、可能性の一つとして説明があったのかもしれませんが、記憶に残っているものはありませんでした。

もちろん、前のクリニックが悪いとかそういうことを言いたいわけではありません。

まだ治療も始まったところなので、どういう結果になるかも分かりません。

しかしながら、今まで何か分からなくて不安だったことに対して、安心感を与えられることの大事さというのを実感しました。

その時に、ぼんやりとではありますが、そういった安心感を与えられる存在というのを意識するようになりました。

普通のことを当たり前に丁寧に

前項のクリニックの例で考えると、私自身が安心感を与えてもらうために、何か特別なことをしてもらったわけではありません。

最新の設備やシステムがあったから出来たというわけではなく、ただ普通のことを当たり前に丁寧にしてもらっただけです。

これまでの知識や経験を元に、考えらる可能性を示唆して、それを丁寧に説明していく。

もしかしたら、非効率な部分があるのかもしれません。

それでも、無駄だとこちらが思うような時間がなければ、それだけでもいいのかなと。

自分の仕事に置き換えてみると、ヒントになることがあると思えました。

顧問先に訪問するのは、移動時間など含めて非効率なので、オンラインの方が効率的なのかもしれない。

そう思うこともあります。

実際、オンラインでやり取りすると、ラクだなと思うところもあります。

相手もそう思っているならば、選択肢としておくことは必須でしょう。

ただ、そうした効率化の部分だけに目を向けてしまうと、本質からズレてしまうことがあります。

その面談や打合せで何を伝えたいのか、何を確認したいのか。

そうした根本の部分というのが大事になってきます。

いくらツールを使いこなせても、中身がなければ、相手に安心感を与えることは出来ません。

そんなことは普通で当たり前のことと思われるかもしれません。

だからこそ、自分なりに丁寧に継続していくことが大事で、それが安心感に繋がっていくのだと思っています。

おわりに

そこにいるだけで安心感があると言われるのが理想ですが、それはなかなか難しいところなので、意識して安心感を与えられる存在になるべく当たり前のことを粛々と積み重ねるしかありません。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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