月次損益から資金収支の目安を付ける
月々の損益状況を知ることは、事業を継続していくための情報として、必要な要素。
そして、それとは別に収入と支出の状況を把握しておく。
ここでは資金収支と呼んでいますが、いわゆる資金繰りと言われるもの。
本来であれば、月次損益と資金収支は別のものですが、簡便的に把握するのも一つの方法です。
月次損益
月々の損益状況を知るためには、計画的に毎月の帳簿付けを実施する必要があります。
帳簿付けと言っても、昔のように手書きで帳簿を書くということは減ってきました。
多いのは、会計ソフトを利用したもの。
仕訳を会計ソフトに随時入力していくことになります。
そのためには、仕訳の元となる資料の準備が必要。
毎日なのか、毎週なのか、毎月なのか。
資料の種類によって、収集方法を変えながら、効率的な帳簿付けを実施したいところです。
そうして、月次損益の数字が毎月あがってくる。
そのタイミングの早い遅いはありますが、毎月一定のタイミングで月次損益を把握するところからがスタートです。
細かい項目も含めた損益でもいいですし、少し簡便的なものでも構いません。
資金収支
資金収支を把握するための方法として、イメージし易いのは資金繰り表かもしれません。
キャッシュ・フロー計算書もまた同じような意味合いで使われることもありますが、一般的には同じものと考えていいでしょう。
ここでは、同じものとして取り扱っていきます。
MicrosoftのExcelに標準で用意されているテンプレートにも、キャッシュフロー計算書がありますが、中身としては資金繰り表と同じような内容です。
慣れていれば、そんなに難しいものではありませんが、資金の動きを追い掛けていく必要があるため、一定の手間暇は掛かります。
もちろん、会計ソフトでも作成できるものがあり、仕訳を入れれば自動的に作成されるというものもありますが、ある程度資金繰りを意識した設定をしておく必要があります。
マネーフォワード クラウド会計使い方ガイド
「レポート」機能の使い方
月次損益+資金収支
月次損益までは定期的に確認出来ている。
利益は出ているのに、手元の資金は増えていない。
むしろ減っている?
こうした原因を分析するため、資金収支についても把握するのに、まずは月次損益に資金収支の情報を簡便的に乗せて把握するのも一つの方法です。
まずは税金の負担から。
これまでの実績等から実質的な税率を求めて、税金の負担額を試算する。
そして、月次損益には反映されているが、資金収支には反映させない項目をプラスするなど調整する。
例えば、減価償却費など。
次に、月次損益には反映されていないが、資金収支には反映させる項目をマイナスするなど調整する。
例えば、借入金の元金返済部分など。
もちろん、月次損益の中には、その月の資金収支にはならない項目も含まれており、厳密にはその月の資金収支とはズレています。
ただ、傾向を掴むことは出来ます。
上記の例であれば、月次損益では利益が出ているが、設備投資があったため、資金収支としてはマイナスになっている、という傾向が読み取れます。
おわりに
あくまで目安ではありますが、簡便的にでも傾向を把握して、それぞれに応じた対応が出来ることが重要かなと思っています。
【広告スペース】>>>>>>>>>>>>>>
>>>>>>>>>>>>>> 【広告スペース】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
大阪市福島区を拠点に活動中。
オンラインも活用しているので、対応エリアは問いません。
平日毎日でブログを更新中。
プロフィールはこちら
主なサービスメニュー
【単発サポート】
単発税務サポート
個別コンサルティング
確定申告サポート
融資サポート
【継続サポート】
顧問業務
税務顧問応援パッケージ(福島区)
税務顧問応援パッケージ(ラーメン屋さん)
事務処理のひと手間を減らすサポート