人に教えられるのかは自分で決める

人に教える、と言うと何だか偉そうですが、年齢を重ねてくると、そういった機会というのはそこそこやってくるものです。

簡単なこと、知っていることであれば、パッと答えることが出来ますが、そんなことばかりではなく。

分からないからこそ聞かれるのであって、そうなると自分も分からないことが出てくる。

全く分からなければ、分からないと言えば済む話かもしれませんが、頼られることは嬉しいもので、何とかしたい気持ちもある。

その辺りの判断は難しいところですが、人に教えられるのかは自分で決めるしかありません。

今もよく知っていること

人に教えるという時に、自分がまさに今実践してい、よく知っていることであれば、自信を持って教えることができます。

例えば、仕事に関わること。

今は税理士として独立開業して5年が経過していますが、税理士業界に入って15年程です。

そんなに長いわけではないですが、ある程度は経験を積んできているところがあるので、それなりに教えられることもあります。

先日も、子供とアルバイトの話をしていて、年末調整・源泉徴収票って何?ということで、ざっくり教えるということがありました。

親としては、一般常識ぐらいの知識で充分であり、それを伝えるだけでいいのですが、専門分野ということもあり、少し気合が入ってしまいました。

子供が小さい頃であれば、まだ出来ないことや分からないことが多くて、聞かれて教えることが飽和状態ですが、大きくなるにつれてだんだんと減ってくるものです。

自分が知らないことを子供が知っているということが増えてきて、教えてもらうことがあったり。

それでも、仕事として、日々ブラッシュアップしていることであれば、まだまだ教えられることがある。

そういった機会があるのは嬉しいものです。

仕事以外でも、今自分が実践していることであれば、その経験などを基に人に教えることは出来ます。

例えば、ランニング。

記録を狙った競技としてのマラソンについては教えることは出来ませんが、学校のマラソン大会に向けての練習などであれば、伝えられることはあるかなと。

先日も、子供から2月にある学校のマラソン大会に向けて、何をしたらいいと思う?と聞かれたので、それまでのスケジュールについて一緒に考える機会がありました。

最終目標を決めて、そこに向かって段階的に近付けていく。

せっかくなので、一緒にランニングもすることにしました。

その中でも、ペース配分や姿勢など細かいことを逐一伝えていく。

それは、今私が受けているレッスンの受け売りではありますが、自分が実践していることを教えているというところです。

教え方など工夫すべきことはありますが、今もよく知っていることであれば、人に教えられるのではないかなと思っています。

全く知らないこと

反対に、全く知らないことであればどうするか。

その時は、自信を持って、分からないと伝えることができます。

下手に付け焼刃の知識を相手に伝えてしまうと、間違った情報や変な誤解を生むことになりかねません。

ただ、分からないだけで終わらせてしまうともったいないもの。

せっかく分からないものが分かったのに、そのままにしてしまうとチャンスを逃してしまうかもしれない。

私の場合、そういう時には、一旦付け焼刃の知識を付けるようにしています。

ネットで検索したら出てくる真偽が分からない情報でも、とりあえず触れてみる。

そこで興味が湧いてくれば、もっと掘り下げていって、自分の知識とする。

興味が湧かなければ、それで終わりとなります。

その時に気を付けているのは、その付け焼刃の情報を他の人に発信しないということ。

日常会話や雑談ぐらいであればいいですが、安易に仕事の場などで発信してしまうと、自分の意見として独り歩きしてしまうこともあります。

専門家という肩書きがあると、専門外のことであっても、責任がつきまとうもの。

全てがそうというわけではありませんが、往々にしてそういう場面があることは実感しているところです。

昔はよく知っていたこと

一番厄介なのは、昔はよく知っていたことで、今は触れていないこと。

変に知識は残っているので、入口としては開いている状態。

大体は聞いたことのあるワードやフレーズで、分かっている気になってしまう。

これが一番危険です。

学校の勉強などはその典型かもしれません。

もちろん、昔の知識をしっかり活かせる人もいるとは思いますが、私の場合はそんなことはなく。

中高とあんなに勉強していたのに、こんなに分からないものかとびっくりするほどです。

その単語は知っているけど、どんな意味やったっけ?

大体はこんな感じ。

教科書は読めるけど、問題が解けない。

よくよく考えてみると、そりゃそうです。

卒業してからおよそ30年ぐらい経っていて、その間ほぼ触れていないという状況で、パッと解けるわけがない。

当たり前のことですが、なかなかすんなりとは受け入れられないもの。

こうしたことを教えるとなると、慎重に対応する必要があります。

私自身は、もう一度勉強してみるということを試すようにしています。

今の教科書や参考書をとりあえず読んでみる。

内容によっては、大きく変わっていること、無くなっていること、新しく追加されていることなどがあります。

それらを踏まえて、応用が利くかどうか。

それが出来なければ、素人が下手なやり方を教えるよりもプロに任せた方がいいかなと。

自分で何とかしたいという気持ちは山々ですが、そこはグッと堪えることも時には必要かなと思えるようになりました。

おわりに

昔は、何も考えずに、追い越してやろうと躍起になっていた部分がありますが、追い越される側の心持ちも分かるようになってきたかなと。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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