電子証明書がない場合のインボイス登録申請の方法(2025年7月23日時点)
令和5年(2023年)10月1日からスタートした消費税のインボイス制度。
e-Taxを始めとしたシステムを利用して手続する方が便利であり、推奨もされています。
ただ、そのためには色々と揃えておくべきものがあります。
電子証明書もその一つです。
今後のことを考えて、取得しておくのも一つの方法ですが、法人で取得されていないケースはまだまだ多いようです。
今回は、電子証明書がない場合のインボイス登録申請の方法について取り上げてみます。
申請手続の概要
インボイス制度については、国税庁のホームページに特設ページが開設されていて、必要な情報が集約されています。
国税庁ホームページ
インボイス制度について

申請手続については、他にも入口がありますが、上記の「その他参考情報」からもアクセス出来ます。
国税庁ホームページ
申請手続

基本的には、e-Taxでの申請手続がおススメではあります。
ただ、電子証明書が必須です。
国税庁ホームページ
申請手続
登録申請手続におけるe-Tax対応の概要(PDF/392KB)

個人であればマイナンバーカードを利用することも出来ますが、マイナンバーカードがない場合や法人で電子証明書を取得していないケースもあります。
自分でe-Taxが利用出来ない場合でも、いくつか方法が用意されています。
税理士に依頼する
基本的には、第三者が代理で申請手続き等をすることは禁じられていますが、税理士であれば代理で手続きをすることが出来ます。
もちろん、報酬等が発生する場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。
税理士が代理で手続きする際には、e-Taxを利用することがほとんどですので、厳密には電子証明書を使っているのですが、自分自身で用意しなくてもいいということです。
国税庁ホームページ
申請手続

PDFファイルから紙で郵送
e-Taxを利用出来ない場合でも、フローチャートなどの補助ツールが用意されています。
国税庁ホームページ
D1-64 適格請求書発行事業者の登録申請手続(国内事業者用)
ケース別登録申請書(フローチャート)
個人事業者・法人用(PPT/71KB)

該当する「ケース」の黄色のボタンをクリックすれば、記載する箇所の指示などが出て来ます。
例)ケース1の場合


例を参考に申請書を作成して、郵送で提出することになります。
Excelファイルから紙で郵送
上記のフローチャートを利用する場合には、別途申請書の記入が必要となるため、更にひと手間掛かってしまいます。
フローチャート兼申請書のExcelデータを利用して、手順に従って入力を進めていけば、紙で出力するだけで申請書が完成することになります。
国税庁ホームページ
D1-64 適格請求書発行事業者の登録申請手続(国内事業者用)
適格請求書発行事業者の登録申請書(国内事業者用)(Excelファイル/421KB)
セキュリティの設定によっては、Excelファイルを一度ローカルに保存してから開かないとマクロが動かないなどあるようですので、ご注意ください。

※法人の場合


必要事項を順番に記載していけば、申請書が完成しているので、紙で印刷して、郵送で提出することになります。
おわりに
e-Taxを利用する方が効率的な場合もありますが、その方が時間が掛かり過ぎて非効率になる場合には、それ以外の認められた方法を選択するのも一つの方法です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人

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