大変だと大したことないの繰り返し
先日、久しぶりにお会いした方が開業されたということで、色々とお話を聞いていました。
私自身も、税理士として独立開業しているので、個人事業主であり、同じ立場です。
お話しする中で、ある程度の年数が経っているので、「もう安定していますか?」とご質問を受けました。
「全然そんなことはないです・・。」と即答。
今でも、大変だと大したことないを繰り返しています。
独立当初の目論見
税理士として独立開業したのは、2019年10月。
2019年9月までは前の勤務先に勤めていて、10月から新しい環境での仕事がスタートしました。
それこそ9月の最終日まで勤めていたので、いざ10月になって自分の事務所に出勤しても、最初はあまり実感が湧かず。
最初なので、やらなければいけないことが山積みだったというのもあるのかもしれません。
そんな状態でスタートしましたが、やることは多くても、十分な収入が確保されているわけではなく。
税理士事務所の収入にも色々ありますが、一番イメージし易いのは、お客さんと顧問契約を締結して、毎月顧問料をいただくという形態。
顧問先が増えれば、収入も増えていく。
そのため、最初の課題は顧問先を増やしていくということでした。
ただ、事務所の規模を大きくしていくことを目指していたわけではないので、顧問先をやみくも増やしていくわけにもいかない。
自分が対応できる範囲まで顧問先を増やしつつ、継続させていかなければいけません。
顧問先をやみくもに増やしていくわけにもいかない、とは言いながら、そんなにやみくもに増やせるわけでもなく。
営業の仕方なども試行錯誤してきました。
それでも、顧問先が一定数に達すれば、売上も含めて安定するだろう。
そう思っていました。
今では仕事がなさ過ぎて大変ということはありません。
有難いことに、何かしらやるべきことはあります。
そういう意味では、仕事がある状態を作るのは大したことはないのかもしれません。
ただ、売上に繋げて、必要な利益を確保をするというのは大変な面もあります。
順調そうに見えても、ピンチな時もある。
何年経っても、その繰り返しなのかもしれません。
このブログ更新にしても
開業して数か月後に、このブログの更新を始めました。
平日毎日で更新。
何だかんだで、2025年の年末で、丸6年になります。
これだけ聞けば、もう安泰だと思われるかもしれません。
ブログの更新は習慣で、自然とブログが書き上がっている?
もちろん全然そんなことはなく。
毎日更新よりは気楽な部分がありますが、それなりに苦労もあります。
もしかしたら、始めた頃の方がスムーズだったかもしれません。
文章を書くことには慣れていませんでしたが、何かしら書きたいことがたくさんある。
それを早く言語化して、残していきたい。
情熱と言うと大袈裟ですが、それに近いものがあったのかもしれません。
今はと言うと、情熱がなくなったわけではありませんが、少し落ち着いた感はあります。
それは、書きたいことがなくなったというわけではなく、慌てて書かなくてもいいという状態になったというところでしょうか。
それまでに思っていたこと、その時々で思っていたこと、そうしたことを日々書いていると、心が安定してきます。
怒りや不満をそのままブログに書いて更新するということはありませんが、そうした思いを忍ばせながら書いていると、妙に冷静になれて客観的に捉えることが出来たりすることも。
ただ、日によっては、本当に書き出すネタがなくて、直前までどうしようかとドキドキしていることもあります。
毎日の習慣など他のことをしながらも、頭の片隅にずっと残っているという感覚でしょうか。
そういう時に、ブログの更新は大変だと実感しています。
そこから、何とか捻り出して、書き始めると案外スムーズに進むことも。
たかだか2,000文字ぐらいの文章なのだから、そんな何時間も掛かるわけでもない。
大したことのない、そう自分に言い聞かせながら、書き終えた時には、妙な充実感があります。
そんなことを繰り返しながら、また明日も書こうと思っています。
安泰になることはないと思って
税理士資格の取得のために勉強していた頃は、今の状況を具体的に想像できていたわけではありません。
でも、何かが変わるだろうという期待や希望はありました。
税理士資格の取得のために費やす時間は人それぞれですが、私の場合は10年近く掛かりました。
その間は、多少の強弱はありますが、ずっと税理士試験に関わることになります。
仕事が終わっても、勉強の時間が待っている。
今日の分の勉強が終わっても、また明日の分の勉強が待っている。
仕事を定時に退社して、専門学校の授業を受けに行き、終わったらまた仕事に戻るという日もあって、そんな時には人が少ない暗がりの道を歩きながら、こうした苦労が報われる日は来るのかと思うこともありました。
税理士資格が取得できたからと言って、その日から大きく何かが変わるわけではありません。
ただ、一つの成果が形になって残ることにはなるので、励みや自信にはなります。
でも、それで安泰かと言われるとそういうわけでもなく。
そこから更に精進していくことが必要になります。
税理士として独立開業して、最初はその不安定さにヤキモキすることはありましたが、ある程度年数が経てば、そうした不安定さは軽減されてきました。
不安がなくなることはありませんが、上手く付き合っていく術は身に付いたのかもしれません。
それでも、安泰だと思えることはなさそうです。
安泰になることはないと思っているぐらいが丁度いいのかもしれません。
おわりに
それぞれのステージのタイミングは違うものなので、あまり他人の今を気にせず、やり過ごしていきたいものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
大阪市福島区を拠点に活動中。
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平日毎日でブログを更新中。
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