思わず感情が出てしまうという経験
自分の身の回りで起こることに、一喜一憂することはあります。
ただ、思わず感情が出てしまうということは稀なこと。
最近、人が思わず感情が出てしまうという場面に遭遇して、心がザワつくことがありました。
基本的には感情が出ないように冷静に
特に意識していたわけではありませんが、中学生ぐらいから冷静沈着というイメージを持たれることが多くありました。
みんなが騒いでいても、一緒になって騒ぐわけではなく、一歩引いている。
自分自身はそんなつもりはなかったのですが、自分をさらけ出すことに少し抵抗があったのかもしれません。
単純に照れがあるというところでしょうか。
そうしたキャラ付けみたいなものが出来てきたこともあり、その内そっちに寄せていくような思考になっていった部分があります。
周りに流されずに、自分は冷静でいなければ。
周りと同じように振舞いたいという欲求がありながら、自分を抑えているということもたまにはあります。
そうすると、段々と感情を表に出さないように意識していくように。
もちろん、家族や限られた人に対しては、素の自分を出すことは出来ます。
しかしながら、それ以外となるとスイッチを入れるというイメージでしょうか。
仕事であれば、そうした感情を表に出さないということは、良い方向に転ぶこともあります。
相手と意気投合して、新しいビジネスや取引に繋がっていく、ということはなかなか難しいですが、着実にやるべきことを進めていくというのは、淡々としたものになりがちです。
そこで求められているのは、その場の魅力的なプレゼンや面白い語り口調などよりも結果や成果なのかなと。
そのためには、感情を表に出さず冷静でいることが求められることもあるものです。
こうして普段はあまり感情を表に出さないようにしているところがありますが、思わず感情が出てしまうことはもちろんあります。
税理士試験での手の震え
税理士試験を本格的に受け始めたのは、30歳の頃。
大学受験など勉強中心の生活から仕事中心の生活に変わって、10年以上経っていました。
しかも、勉強がメインではなく、あくまで仕事をメインで考える必要がある。
長期戦になることを覚悟していたものの、最初は不安ばかりでした。
だからこそ、無我夢中で取り組めていたのかもしれません。
税理士試験は、ざっくり言えば、1年に1回ある試験で、10個の試験科目のうち、5科目に合格すればいいというもの。
1科目づつでも、5科目まとめてでも取り方は自由です。
私の場合は、多くの時間を勉強だけに割くことが出来なかったので、1年に1科目というペースで受験。
合格すれば次の科目へ、不合格なら再度同じ科目か違う科目を考える。
初めて受験した時は、元々次の年の受験を見据えての受験だったため、記念受験のようなものでした。
そのため、試験場の雰囲気などを体感することが主な目的。
何もプレッシャーなどはありません。
いつも通りの冷静さで淡々とこなしていきました。
もちろん結果は不合格で、そこから来年に向けて本格的に勉強をスタートすることになりました。
仕事をしながら、専門学校に通い、復習と宿題を何とかこなしていく。
仕事が優先になることもあるので、その時は別のタイミングでリカバリーするように調整する。
そうして1年程掛けて勉強してきて、いざ税理士試験の本番を迎えました。
試験場の雰囲気は、前に受験した時とそんなに変わらない。
手順も何となく覚えている。
解答用紙に受験番号を記載して、後は「はじめ」の合図を待つばかり。
最初はこの問題から解き始めて、これぐらいの時間で次の問題にいけるように・・・。
頭の中で色んなシミュレーションをしていきます。
「はじめ」の合図があって、最初の問題を読んで、解答用紙に記入しようとするも、手が震えて上手く書けない。
力が入らないような状態です。
この1年間頑張ってきたという思いが感情として手の震えに表れてしまったようです。
どうしていいか分からないながらも、とにかく書くしかないので、震える右手を左手で押さえながら書いていきました。
そのうち、慣れてきたのか手の震えもなくなって、何とか普段通りに。
時間にしたら数分ぐらいだったかもしれませんが、思わず感情が出てしまったのでした。
子供の頑張りに感極まる
自分のこと以外でも思わず感情が出てしまうことがあります。
例えば、自分の子供のこと。
税理士として独立開業してから、比較的自宅から近い場所に事務所を借りて、仕事をしています。
基本的には、仕事関係の人しか事務所に来ませんが、たまに家族が利用することがあります。
テスト前などに、家以外で勉強が出来る場所という位置付けです。
私自身は、来客がなければ、仕事中に隣で勉強しているというのは気にならないタイプなので、全然問題ありません。
外出して事務所にいないときでも、家族であれば事務所にいてもらっても全然気にならない。
ある時、子供がテスト前で事務所で勉強したいということで、朝から事務所に来ることがありました。
私自身は、早朝から仕事を始めて夕方早めに終わることを基本にしているので、先に事務所にいて、朝9時頃に子供を迎え入れます。
そこから、私は途中仕事の外出があって、夕方頃に戻ってくるという予定。
私が外出する時までも、ずっと勉強をしている。
夕方頃に戻ってくると、まだずっと勉強をしていたようです。
そこから事務仕事をして、夜は会食があったので、自宅に戻って用事を済ませてから、会食に向かいます。
会食が終わったら、そのまま自宅に帰る予定でしたが、事務所に忘れ物をしたので、ちょっと寄って行くことに。
すると、事務所の電気が付いている。
入ってみると、まだ勉強をしている子供の姿がありました。
何だかその姿を見たときに、思わず感極まってしまった自分がいました。
その姿を子供に気付かれないように、忘れ物を取って、そそくさと事務所を後にしましたが、なかなか感情が収まらず。
多くの人がそうかもしれませんが、親として子供の頑張っている姿というのはやっぱり感極まるところがあります。
その時には、冷静でいられるわけもなく、思わず感情が出てしまったのでした。
おわりに
他にも感情が高ぶることは多くありますが、何とか抑えられているようです。
その違いが何なのかは分かりませんが、最近は抑えのブレーキが緩まってきているように感じます。
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この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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