成果は急に試されることが多いと思って

税理士として独立開業してから、それまで経験してこなかった営業活動もするようになりました。

ただ、一般的にイメージされるような営業活動とは違って、受け身の要素が強いものです。

それは、自分の向き不向きを考慮した上で辿り着いたやり方というところでしょうか。

コツコツと気長に種をまくことが基本ですが、その成果は急に試されることが多いので、油断せずに積み上げていきたいところです。

受け身の営業活動

これまでの自分の仕事の経験を振り返ると、営業とはほぼ無縁の世界で過ごしてきました。

高校卒業後の初めてのアルバイトは、明石海峡大橋の開通を記念したウォーキングイベントの警備員。

橋を歩く人達がコースを外れて、橋の下を覗き込んだりしないように、等間隔に並んで立っているというのが主な仕事です。

そこから、甲子園の警備やスーパーの品出しなどいくつかアルバイトを経験しましたが、営業的な要素は全然なく。

ラーメン屋さんでのアルバイトは、お客さんと直接やり取りする機会が多かったですが、営業とはまた違うのかなと。

社会人になっても、システム部門や経理部門など内勤の仕事ばかり。

それが、税理士を目指して税理士業界へ転職してから、少し風向きが変わりました。

勤めていた事務所の方針というのが大きかったですが、自分の担当先を持つことになり、営業担当として、顧客とのやり取りをしていくことになりました。

最初は、税務知識もほとんどなく、お客さんのところに訪問するということに不慣れな部分もあったので、かなり大変でしたが、そのうち慣れてきて、何とか楽しみも見付けられるようになっていきました。

それは、仕事を獲得するというような、いわゆる新規獲得の営業活動ではなく、獲得した後のアフターフォローという意味での営業活動がメインだったからかなと。

ただ、そうした営業活動であっても、そこから繋がりが出来て、お客さんを紹介してもらったりすることもあります。

もちろん、どんどん営業活動をして新規獲得をしているような人とは比べものにはならないですが、着実な成果はあったかなと。

そうした経験があったので、いざ税理士として独立開業するとなったときには、新規獲得をどんどんしていく営業活動よりも、着実な成果をあげていく営業活動を選ぶことにしたのでした。

日々の活動は成果が見えにくい

新規獲得のために、色んなところに顔を出して、紹介を受けるための種をまいたり、飛び込みで直接声を掛ける。

開業して自分の収入を確保するためには、四の五の言っている場合ではありません。

ただ、それでもそのやり方はどうしても自分には合わない。

もっと大変なことでも、自分に合ったやり方であれば、頑張れそうな気がする。

そう思って始めたのが、事務所ホームページとブログ更新でした。

もちろん自分で一から考えたわけではなく、色んな同業の方の営業活動を参考にしつつ、模索した結果というところです。

事務所ホームページで、提供しているサービス内容・値段などを掲載し、そこから申込みも受け付ける。

ただ、そうした情報を見てもらわないと、申込みには繋がらないので、平日毎日のブログ更新を発信し続けることで、事務所ホームページを見てもらうきっかけにする。

営業活動としては、きちんと基本を押さえたやり方です。

ただ、急激な成果はなかなか上がりにくいかなと。

一つのブログ記事を書いても、それがたくさんの人に響くかは分かりません。

まず、それを見付けてもらわないと始まらない。

でも、ブログ記事が1つしかないと見栄えも悪く、信頼性に欠けるかもしれません。

最初はブログ記事を積み上げるところから。

積み上げると言っても、一つ一つのブログ記事を適当に書いていたら意味がありません。

拙い文章でも、自分が書きたい・伝えたい内容を盛り込む必要がある。

こうした試行錯誤をしている時には、それに見合う成果というのはなかなか見えにくいものです。

極端に言えば、ブログ記事が一つ積み上がっただけ。

こうしたことを続けていくためには、一定の忍耐力が必要なのかもしれません。

成果は急に試されることが多いと思って

事務所ホームページで平日毎日のブログ更新を続けて、もうすぐ丸6年になります。

その間に、開業当初の苦労やコロナ禍などを経験してきました。

ブログ記事の積み上げをコツコツと続けてきたわけですが、ただ耐え忍ぶだけだったら続かなかったかなと。

それなりの成果というのはありました。

それまでの手間暇に見合うかは分かりませんが。

ただ、成果というのは急にやって来るものです。

分かり易い例で言えば、サービスの申し込み。

事務所ホームページからの申し込みであれば、急にメールが来ることになります。

何で申し込んでいただけたのか。

申し込んで欲しいと思っていながら、いざ申し込みがあるとその理由が気になる。

いつになってもこの感覚には慣れません。

お聞きしてみると、あるブログ記事がきっかけということもあります。

それは分かり易い。

中には、ブログ記事をずっと更新していることが決め手で申し込んでいただいたこともありました。

他の聞けていない理由も含めると、本当に何がきっかけになるかは分かりません。

成果は急に試されることが多いと思うぐらいがちょうどいいのかもしれません。

おわりに

先日お申込みいただいた方は3年ぶりのお申込みの方でした。まだ申し込みいただけた理由などはお聞きしていませんが、何がきっかけになったのかお聞きするのを楽しみにしているところです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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