信頼していただけることの嬉しさと怖さと責任

転職して税理士業界に飛び込んでから、2024年でもうすぐ15年になります。

まだまだ経験豊富というわけではありませんが、それなりの年月を過ごしてきました。

税理士に限らずではありますが、相手から信頼していただけるかどうかというのは、仕事をしていく上で特に大事なことだと実感しています。

信頼していただけることの嬉しさと怖さと責任を日々感じながら、悪戦苦闘しているところです。

信頼していただけることの嬉しさ

相手から信頼していただけていると感じると単純に嬉しいものです。

そこには、いくつかの感情が織り交じっています。

自分のことを認めてもらえているという承認欲求みたいなものもあるでしょう。

他の人ではなく、自分が信頼されているということへの優越感みたいな感情もあると思っています。

ただ、そればかりというわけではなく。

相手のためにと思って取り組んできたことの成果が出て、喜んでもらえると単純に嬉しいもの。

何かしら人の役に立てるということに喜びを感じられるものなのでしょう。

税理士であれば、例えば顧問先との関係。

顧問契約となると、毎月など定期的にサービスを提供していくことになります。

私の場合、基本的には、月次決算など税務会計に関わる定常業務がメインとなります。

劇的なドラマが毎月起こるわけではなく。

ある意味淡々とした処理を続けていくことがほとんど。

もちろん、毎月全く同じことが繰り返されるわけではなく、少しづつ変化がありながら、対応している部分はあります。

それを、大袈裟にすることなく、定常業務に落とし込むこともまた必要なのだと思っています。

ただ、劇的な変化があったときには、スイッチを切り替えて、非常時の対応を取っていく。

その時は必死でも、後になって振り返ってみれば、そんなこともありましたね、と笑って話せるようになる。

そうしたことをコツコツと続けているだけで、積み上がっているものがあります。

時々、「やっぱり税理士さんだから、すごい信頼されてますね。」という主旨のことを言われることがあります。

もちろん、税理士という職業への信頼が前提にあるのだと思います。

それがあるから、資格取得を目指したというところもあったり。

ただ、それ以上に長年コツコツとやるべきこと、やれることを地味に続けてきたというのも大きいかなと。

毎回毎回リアクションがあるわけではなく、恒例行事のように当たり前のこととして捉えられているのかも。

そう思ってしまうことがあるかもしれません。

でも、そうした地味なことの積み重ねが、何年も経ってから、信頼に繋がっていたのだと知った時には、素直に嬉しいと思えるものです。

信頼していただけることの怖さ

自分が知れることの領域というのは限られたもの。

色んな情報が飛び交う社会の中では、何でもかんでも知っているということは難しいものです。

だからこそ、特定の分野に注力して得た知識や経験というのは、他の人にとっては有益なものになり得るのでしょう。

税理士として活動していると、そう感じることが多いです。

ただ、色んな情報に触れる機会が多いことで、専門外の分野であっても、中途半端な知識を得てしまうことがあります。

全く知らない人からすれば、知っている方ではあるが、専門家からすれば知識としては浅い。

そういう状態であっても、何らかお役に立てるのであればと、知っていることを伝えることがあります。

全くの第三者からであれば、話半分で聞くことであっても、信頼関係がある相手からだとそのまま受け入れてしまう。

信頼していただいているからこその怖さではあります。

税理士だから、税務会計に精通している。

税務会計に精通しているから、経営に詳しい。

税務会計に精通しているから、投資に詳しい。

税務会計以外の分野にも注力して売りにしているのであれば別ですが、誰しもが他のことにも詳しいわけではありません。

でも、そういった話や事例に触れる機会は多い。

たとえ、そんなつもりはなくても、信頼している相手から言われたことであれば、何らか影響を受けてしまうもの。

信頼していただけることの怖さも実感しています。

信頼していただけることの責任

信頼していただけるということを嫌がる人はあまりいないでしょう。

ただ、それが最終目標というわけでもありません。

信頼していただいたからこそ、お伝えできること、提供できるものがあります。

でも、それもまた最終目標というわけではないのかなと。

長年掛けて信頼関係を築けたとしても、それが崩れるのは一瞬のこと。

何か信頼を裏切るようなことをしてしまえば、信頼関係は失われてしまいます。

そうすると、相手にダメージを与えてしまうことはもちろんですが、自分もダメージを受けてしまう。

できればそうした事態は避けたいものです。

自分と関わりがある人全員から信頼していただけるわけではありません。

それがダメというわけでもなく。

そうした繋がりもまた必要なのだと思っています。

ただ、信頼していただけたことの責任として、その信頼を得られ続けるようにすることもまた必要かなと。

もちろん、何が起こるかは分からないので、自分ではどうしようもないこともあると思います。

それでも、自分の都合だけで考えたり、一時の感情や事態で判断するようなことは避けるべきかなと。

責任というと重く感じてしまうかもしれませんが、信頼というのはそれぐらい重みがあるものだと思っています。

おわりに

長年のお付き合いとなるところも出て来るので、色んな意味で身を引き締める思いがあります。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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