頭が真っ白になった時こそスタートと考えてみる

言われていることの意味が全く分からない。

内容が頭に入ってこない。

これまで、こうした頭が真っ白になるような経験は何度かありました。

その時の感情は、焦りや情けなさなどマイナスの感情が多かったかなと。

絶対自分には理解できないだろうな。

よくよく考えてみると、そう思った時がスタートになっていることがあるものです。

簿記

今でこそ、税理士として独立開業して、税務会計の仕事をしていますが、最初からこうした仕事を目指していたわけではなく。

大学は経済学部でしたが、学部の選択は消去法で決めたようなもの。

特にこれを学びたい!というものはなく、良く言えばフラットな状態でした。

経済学部ではありましたが、経済・経営学科だったため、経済学だけでなく経営学も選択できる。

そのため、経営に関する授業もいくつか受けていました。

その中に、簿記に関する授業がありました。

経営情報システム、という名前だったと思います。

簿記を学びたいと思っていたわけではなく、名前で選んだら、偶然簿記の授業だったというところです。

詳細な内容ははっきり覚えていませんが、日商簿記のようないわゆる勉強というものではなく、それこそ学問というような概念的なものが多かったように記憶しています。

難易度としてはかなり高い日商簿記1級の内容も入っていたりして、簿記を知らない人にとっては、結構ハードルが高かったようです。

最初は真面目に授業を受けていましたが、どんどん分からないことが増えていって、途中から半分諦めモードに。

それでも、最後まで授業は受けて、テストまでは辿り着きました。

ただ、全然勉強していないし、内容も理解出来ていないことが多い。

こんな状態でテストを受けるというのは初めてだったかもしれません。

テストが始まり、問題を見て、頭が真っ白になったのを覚えています。

全然分からない。

結局、受けた授業では唯一単位を落とすことになりました。

それから、就職してたまたま経理部門に配属され、簿記に再び触れることになりました。

最初は、大学時代のトラウマのようなものがあり、苦手意識があって苦労しました。

日商簿記3級は1回、日商簿記2級は2回落ちたのはその影響かもしれません。

それでも、最初に頭が真っ白になった時の感覚とは違っていて、手も足も出ないわけではないと思えるようになっていました。

今思えば、頭が真っ白になった時がスタートだったのかなと。

出張先でのサーバーの更新

就職して最終的に経理部門に配属されることになりましたが、最初に配属されたのはシステム部門でした。

大学時代は経済学部で、システムについて専門的に学んだことはなく。

かといって、個人的にパソコンが好きでシステムに強いというわけでもなく。

全くの素人からのスタートでした。

それでも、新入社員ということで、大目に見てもらえていたのかなと。

最初は、パソコンの設定やユーザー登録などの簡単なことばかりでしたが、全社的なシステムの入れ替えなどの大きなプロジェクトが控えており、人手が足りない時もあって、一人で動かないといけないことも増えていきました。

ある時、各事業所のサーバーを更新するのに、現地で作業する必要があるというので、順番に事業所を回っていくことに。

基本的には誰かと一緒に作業することになっていましたが、スケジュール的に私一人で行くしかないところが出てきました。

出張先は九州。

作業するのは現地で一人だけれど、何かあったら大阪の本社にいる先輩に電話して聞けば、大丈夫。

そう言っていただいたのですが、内心はとても不安。

でも、やるしかない。

ある程度はシミュレーションしていたので、いざ作業が始まると順調に進んでいきました。

でも、こういう時こそトラブルは起こるもの。

エラーが出て、それ以上先に進めない。

慌てて上司に電話するも、なかなか繋がらない。

そういえば、他の事業所もいくつか同時に作業をしていたので、その対応をされているのかも。

やっと電話が繋がって、指示を受けるも、言われている内容が分からない。

えっ?どうしたらいいの?

頭が真っ白になって、ますます分からない。

テンパってしまって、知っていることも上手く出来なくなる始末。

先輩に、ふざけてるのか、と怒られてしまいました。

結局は、本社との接続のところで不具合が起こっていたようで、本社側で設定を修正したら上手くいったようでした。

それから、システムに関係する仕事を専門にしているわけではないですが、税理士業界に入ってからも、システムに関係する業務をすることがあります。

今思えば、あの時の頭が真っ白になった経験があって、システムに対する怖さを知ると同時に、何とかなるという胆力を持てたのだと思っています。

英語

2024年12月19日現在で、45歳。

これぐらいの年齢になると、なかなか頭が真っ白になるという経験はないものです。

これまでの経験や知識であったり、リスク回避能力もある程度は備わってきているので、ノーガードで何かに臨むということはほとんどありません。

全く新しいことに挑戦するという機会もなかなかないかなと。

しかしながら、先日、頭が真っ白になることがありました。

それは英語の試験。

ひょんなことから、英語の勉強をしようと思い立ちました。

すぐに成果を求めるというよりも、先を見据えて5年後ぐらいを目指して。

最初の取っ掛かりとして始めたのは、ラジオとスマホのアプリ。

ラジオは平日毎日で放送されている15分の番組を聴きながら勉強。

スマホのアプリは、単語や演習を自分のペースで進めていくというもの。

まだまだ始めたところですが、これからどこを目指すのかの目安にするため、試しに英語のテストを受けてみました。

まだちゃんと勉強していないので、点数が取れないことは分かっている。

でも、少しは勉強し始めているので、ちょっとは成果が出ないかな。

いざテスト当日になって、問題に触れると、思ったよりも分からない。

いや、全然分からない?

一瞬、頭が真っ白になりました。

さすがに、そのまま最後までテンパって終わるとまではいかなかったですが、打ちのめされた感はありました。

頭が真っ白になった時こそスタート、そう思って今はコツコツと分からないことを分かろうと奮闘しているところです。

おわりに

久しぶりに頭が真っ白になって、ちょっと嬉しくもありました。

まだまだ色んなことにチャレンジしていきたいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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