苦労のかたちは変われども

いまどき、こんなやり方は古い。

もっとスマートなやり方がある。

苦労は買ってでもしろ、ということが必ずしも正しいわけではありませんが、自分の根幹にはこうした考え方が根付いているようです。

古い?昭和的?

自分が子供の時代を振り返ってみると、今とはまた違う考え方や価値観がまかり通っていました。

いわゆる昭和的な考え方というところでしょうか。

私自身は、昭和生まれではありますが、小学生のときに元号が変わって、そこからずっと平成でした。

なので、厳密には平成で過ごした時間の方が長いのですが、勝手に昭和世代だと思っています。

それだけ、昭和の余韻が大きいのかもしれません。

それでも、もっと以前に比べれば、まだマシだったのかなと。

今思えば、昭和だなと思うことで、印象的だったのは、中学生の時のこと。

小学生から中学生にあがって、初めての登校の日。

小学生の時は集団登校でしたが、中学生は各自で登校。

近所の友達と待ち合わせて、5~6人で登校することにしました。

正規の通学路に従ってはいましたが、家との位置関係で、裏門に向かって歩くコースの方が近かったので、そちらを選択。

最後の坂道を登り切って、裏門の近くまでやってきました。

前の人を見ると、裏門ではなく、正門の方に回って入っている?

裏門からは入れないのかも。

そうした迷いの時間があって、裏門から正門に向かって踵を返すことになりました。

その時、裏門から

「ちょっと待て。」

という声が掛かりました。

強面の先生です。

「お前ら逃げたやろ?」

最初何を言われているのか分かりませんでしたが、どうやら裏門にいた先生の姿を見て、急に方向転換をしたように見えたようです。

「違います。」

と言いながら、上手く説明が出来ず、戸惑っていると、友人の一人が胸ぐらを掴まれて、

「紛らわしいことをするな。」

と言われて解放されたのでした。

こんなことばかりだったわけではありませんが、特にそれが問題視されるわけでもなく。

授業で忘れ物をしたら、教室の前に並ばされて、一人づつ頭をげんこつでゴンと叩かれる。

令和のこの時代では考えられないかもしれないですが、それを受け入れる雰囲気があったかなと。

自分が経験してきた苦労のかたち

そんな時代の名残もあって、苦労といえば、根性論的なものが根強く残っていた印象があります。

運動であれば、色んなことを我慢する。

例えば、休憩以外は水分を取らない。

今考えれば、熱中症などのリスクもあるのに、普通にまかり取っていたかなと。

今ほど暑さも厳しくなかったというのもあるかもしれません。

それでも、夏は暑いし、汗もかきます。

さすがに言われた通りにしていると、倒れることもあるので、こっそり水を飲みに行ったりはしていましたが。

勉強にしても、とにかく時間を掛けて詰め込んでいくしかない。

英単語を覚えるにしても、単語帳を自分で作って、繰り返しめくって必死に覚える。

表に英語、裏に日本語を書いて、リングを通して、表から裏、裏から表、とひたすら繰り返す。

教科書の文章をノートにひたすら写すという宿題があったり。

はっきり覚えていないことも含めて、色んな苦労を経験してきたかなと。

苦労のかたちは変われども

それってやる意味があるのか?

しんどいことだったり、気が進まないことは特に、そこに意味が見出せないと、なかなか気持ちが向かないものです。

私自身もそうです。

ただ、意味が見出せることばかりではない、というのもまた事実。

最初から、分かっていることばかりであれば、苦労はないでしょう。

苦労するというのは、分からないことに挑戦するという意味合いもあるのかなと。

そう考えれば、何これ?ということも、とりあえずやってみる価値はあるのかもしれません。

もちろん、その苦労で精神や身体が壊れてしまうのは避けなければいけませんが。

そのさじ加減は難しいところですが、察知したら全力でそこから逃げるぐらいの覚悟は必要です。

苦労の仕方など、昔と今では、そのかたちは変わってきていますし、これからも変わっていくでしょう。

だからこそ、表面的なものに惑わされず、心身の健やかさを保ちながら、分からないことに挑戦していく気概を持ち続けることが大事なのだと思っています。

おわりに

ノートにひたすら書かないと覚えられない。

そう言っていた子供を肯定し続けられる自分でいたいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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