元が取れるかどうかで決める?

「それって元が取れてますか?」

先日不意に聞かれたことがありました。

そのサービスについては、そういった観点で考えたことがなかったので、びっくりしましたが、改めて考える機会になりました。

全てを元が取れるかどうかで決めているわけではないですが、その時々で頭の中で計算していることはあるものです。

モノは減価償却

値段が高いモノを買う時には、よく迷います。

こんなにお金を出して元を取れなかったら嫌だな。

この時の「元を取る」というのは、支払ったお金に見合う価値を得られるかどうか。

今使っているモノより値段が高いのであれば、新たな機能や快適さが増していなければ元が取れていない。

ただ、その判断は、明確な基準があるわけではないので、難しいところです。

そのため、無理やり数値化して考える時もあります。

あと〇年使えるとしたら、1年当たりの負担は〇円だから、そんなに高くないかも。

いわゆる減価償却の考え方です。

税理士という職業柄、減価償却という考え方には馴染みがあります。

減価償却というのは、事業で利用するモノを、買った金額で買った年に経費とするのではなく、その効果が及ぶ期間に渡って経費にしていくというもの。

30万円のモノを買って、3年間使うとすれば、1年当たりの負担金額は10万円(30万円÷3年)と考える。

何年使えるかというところは曖昧ではありますが、そこにこだわり過ぎると先に進めないので、経験則などで大まかに考えます。

先日、自転車を買い替える時にも同じような考え方をして決めました。

新しい自転車は、今の自転車の倍ぐらいの値段がする。

でも、その分乗る期間は長く取れそう。

今の自転車は3年程乗っていましたが、その前の自転車は7年程乗っていました。

よくよく考えれば、今の自転車は少し値段を抑えて購入したので、乗り換えの時期が早まった感はある。

少なくとも5年程乗れれば、元は取れるだろう。

そうした計算を頭の中でしながら、購入を決めたのでした。

サービスそのものに対する価値

冒頭で触れた「それって元が取れていますか?」のご質問ですが、そのサービスはランニングのレッスン料のことでした。

1回あたり2時間のレッスンで、月に2回決められた日時に合わせて、指定の場所に集合して参加するという流れ。

毎月6,600円の会費なので、1回あたり3,300円ということになります。

高いのか安いのかというのは正直分かりません。

ランニングのレッスンが受けれるところを探していた時には、金額を見比べていたかもしれませんが、記憶に残っていないので、そんなに変わらなかったのかもしれません。

選ぶ時の基準は、自宅から自転車で行ける範囲のところで、無理なく長く続けられそうなところ。

記録を狙うというようなところだと厳しそうかなと。

そうして選んだというのもあり、自分には合っているようで、今も続けられています。

2019年12月からなので、2025年7月10日現在で6年目。

最初は物足りなさがあるかなと思っていましたが、全然そんなことはなく、黙々と楽しい雰囲気が心地良い感じです。

そういう意味では、元が取れている、ということなのかもしれません。

目に見えないサービスなので、サービスそのものに対する価値を明確に算定することは出来ませんが、何年も続けられているということは、金額含めて満足しているということのかなと。

サブスクを利用する時

元が取れているか?を考えるシチュエーションとしては、バイキング形式・ビュッフェスタイルの食事などが分かり易いかもしれません。

1人〇〇円で、120分食べ放題。

多く食べれば、元が取れそうです。

ただ、一品ごとの単価にバラツキがあるので、単価が高いものを食べないと元が取れない、ということもあるようですが。

子供の頃に、初めてバイキング形式のレストランに連れて行ってもらって、嬉しくなって調子に乗って食べまくっていたら、満腹で動けなくなったというのはいい思い出です。

その時は、元を取ってやろうというよりも、好きなだけ食べないと損だという気持ちが強かったように思います。

似たようなサービスとして、最近ではサブスクを利用する機会が増えてきました。

サブスクというのは、毎月定額の支払いで、一定期間商品やサービスを利用出来るというもの。

その期間内であれば、好きなだけ利用することが出来ます。

毎月〇〇円の支払いで、映画やドラマなどのコンテンツを1か月間見放題になるというような動画視聴サービスなどは分かり易いかもしれません。

こうしたサブスクを利用している時によくある問題が、無駄なサブスク利用をしていないかどうかということ。

支払っている料金に見合うリターンを得られているかどうか。

それがないなら、解約も考える。

正直なところ、この判断も難しいところではあります。

リターンの考え方は人それぞれ。

私の場合は、面白かったと満たされる気持ちになる時があったかどうかで判断するようにしています。

例え、それが月1回しかなくてもいいかなと。

値段が高過ぎるともっと慎重に考えますが、許容範囲なのであれば、少し緩めぐらいがちょうどいいかなと。

定期的にチェックをしながら、元が取れているかどうかは分かりませんが、このサブスクを続ける意味があると思えることが大事なのだと思っています。

おわりに

元が取れているかどうかに縛られ過ぎることはないですが、その感覚をなくさないようにはしたいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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