上手くいったと思うまでに何度も失敗したから

先日テレビを観ていて、昔からずっと知っているアーティストが出ている番組がありました。

順風満帆に成功への道のりを進んできたイメージがありましたが、そこで語られていたのは、成功までの苦悩とその後の苦悩。

華やかな世界であっても、見えないところでの苦悩というのは、他の人と同じようにあるのだな。

当たり前のことかもしれませんが、改めて実感したところです。

同じように扱っていいかは分かりませんが、これまで私自身も上手くいったと思うことはいくつかありましたが、それまでに何度も失敗を繰り返してきたという経験があります。

今に繋がる話で言えば、税理士試験。

上手くいかないことの方が多かったかもしれません。

試験を受けるところまで到達できず

税理士試験は、ざっくり言えば、11個の科目のうち、5科目に合格すればいいというもの。

試験は年1回で、まとめて5科目受験することも出来ますし、毎年1科目づつでも構いません。

一度合格した科目は、ずっと有効なので、合格科目を積み上げていくことが出来ます。

そうした形態の試験のため、社会人になってから税理士試験を受けるという人が比較的多いようです。

私もその一人で、新卒で入社した会社で、経理部門に異動になったのをきっかけに、税理士試験に挑戦しようと思い立ちました。

ただ、結婚して家族がいる状態だったので、仕事を辞めて、勉強に専念するという選択肢はなく。

働きながら勉強をすることになりますが、色々と調べていくと、独学では難しそうな雰囲気。

そこで、専門学校に通うことにしました。

1科目の受験であっても、1週間に2コマの授業を受ける必要があり、平日だと週2回夜に授業を受けるという流れ。

でも、平日の夜は仕事で授業に行くのは難しい。

行けるとしたら、2コマの授業を1日で受けれる日曜日のロングコースのみ。

迷いようもなかったので、日曜日のロングコースを申し込むことにしました。

平日は基本仕事で、残業も多かったので、家に帰るのが遅い。

でも、授業はなくても復習や宿題が1週間分あるので、平日の夜に少しでもやっておかなければ間に合わない。

週末は基本仕事は休みですが、他の用事だったり、家族の時間もあって、全てを勉強に当てることは難しい。

仕事の繁忙期には週末も出勤することがあるので、更に時間が制約されていく。

そんな状態で半年程が過ぎましたが、全然回らなくなっていて、限界が近付いていました。

8月の試験を受けるためには、4月に受験申込の手続きが必要となります。

このまま試験を受ける意味があるのだろうか。

気が付いたら、試験に申し込まないということを選択していました。

試験を受けるところまで到達できないという最初の失敗でした。

転職を考えるも、転職先がなかなか決まらない

試験を受けるところまで到達できないという最初の失敗はあったものの、このままではダメだという意識付けが出来たのは唯一の収穫でした。

今の環境では、税理士試験の合格を目指すのは難しいかもしれない。

家族の時間はこれ以上減らしたくない。

でも、仕事をセーブするというのは、今の部署では現実的に難しい。

仕事の時間が勉強のネックになっているのは間違いない。

そこで、転職を考えるようになりました。

転職先は、税理士試験に直結した税理士業界。

これでもう逃げ道はありません。

ただ、問題は収入の減少。

当時は上場会社に勤めていて、残業代などもきっちり付いていたので、それなりの年収がありました。

そこから、税理士業界で税理士事務所などに転職するとなると、年収が下がることは避けられない状況。

年収が下がるのは仕方ないとしても、その下げ幅を少しでも減らすようにしなければ。

自分一人だけではなく、家族の生活も掛かっているので、死活問題です。

でも、業界未経験で科目合格もしていない人間を、業界水準よりも高めの年収で雇ってくれるところなんて簡単に見付かるわけはなく。

書類選考で落ちて、面接まで辿り着けずということが何度も続きました。

時間が経つにつれて、焦りも出てきて、本当にこのまま転職活動を続けるのかどうかという迷いまで出てきました。

何とか転職先が見付かったものの、次の税理士試験が迫ってきているタイミングだったので、その年の税理士試験は記念受験のような形になってしまいました。

思った以上に転職活動に時間が掛かってしまったため、税理士試験の受験を1年飛ばしてしまったのは、今思えば失敗だったかなと。

大学院免除を考えるも、大学院になかなか受からない

税理士試験は、5科目の合格を目指すものと言いましたが、他の方法も一部認められています。

それは、ざっくり言えば、大学院で修士論文を書いて、国税庁で認定されれば2科目が免除されるというもの。

どちらが簡単ということはありませんが、1年に1回の試験に一発勝負を掛けるか、2年間で積み上げた結果で勝負するか、自分に合った方法を選択することが出来ます。

私の場合は、後者の方が自分に合っているのではないかと思い、大学院免除の道を探るようになりました。

まずは、大学院免除を受けられた知り合いの方の話を聞きに行ったり、大学院の説明会に参加したり、とにかく情報収集。

そこから、どの大学院に進学したいかを検討して、入学試験の対策をしていく。

トータルすれば年単位での動きになるので、時間も労力もそこそこ必要になってきます。

自信があったわけではありませんが、それなりに準備をして、時間を掛けているので、受かるだろうと思っていました。

しかしながら、結果は不合格。

また来年も同じようなことをするのか、と絶望に近い気持ちでしたが、気持ちを切り替えて翌年も再度チャレンジ。

しかしながら、またまた結果は不合格。

さすがに諦めの気持ちが出てきましたが、ここまで来たら引くに引けないということで、別の大学院も受けてみました。

しかしながら、こちらも結果は不合格。

もう後がない状態で、最後にもう一つの大学院に掛けてみました。

ここでようやく合格。

2年程の時間を費やして、ようやく新たなスタート地点に立つことが出来ました。

結果だけ見れば、大学院に進学はできたのですが、それまでの不合格はちゃんとした失敗だったかなと。

おわりに

結果良ければ全て良し、という考え方もありますが、結果が良くない時のメンタルは苦しいものです。

上手くいくまで続けたからなのか、続けたから上手くいったのかは分かりませんが、失敗にめげない気持ちだけはあったのだと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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