その人誰?
自分の常識が他の人の常識とは限りません。ましてや、子供となると知っていること知らないことが違って当然かなと思います。自分の常識を相手に求め過ぎないように自戒の意味を込めて、今回は書いてみます。
ある日の会話
先日妻と長女(中2)の会話で、最近話題となっている海外逃亡している某自動車会社の元会長の話が出ました。
「〇〇さんみたいな・・・」という話の流れで、長女は「その人誰?」と一言。「えっ?」となり「知らんの?」という問い掛けに自然となっていました。その話を私は後から聞いたのですが、あれだけ連日ニュースなどで取り上げられている中で、知らないということが信じられず。一応、簡単にどういう人かは知っている範囲で伝えておきました。あまり興味はなさそうでしたが。
最初は問題視
自分が当たり前のように知っていたことを知らないことに、最初に思ったのはこの子は大丈夫なのかという心配。周りの同年代の子達の中で知らないのはこの子だけではないかという思い込みで、親として常識を知らないように育ててしまっているのではという世間体を気にした恥ずかしさのようなものを感じてしまいました。冷静に考えると、大袈裟なという感じですが。
子供だけではないですが、興味のあることばかりに時間を使って、興味のないことはシャットアウトしてしまうことはありがちですが、子供の頃から、もっと色んなことに興味を持てるように誘導してあげるべきなのではないか。そんなことを思ってしまっていました。
こういった思考で長期間悩んいたとなれば、精神的にしんどいですが、もちろんその瞬間に頭によぎっただけです。
よく考えてみると
しかしながら、ふと冷静に考えてみると、そんなに問題なのかなという思いも出て来ました。
社会人として、仕事で関わる人との会話の中で、話のネタとして話題に上がることはあるでしょうが、それ程深く内容を知っている人は少ないのではと思います。中学生であれば、仮にそのニュースを見ていたとしても、学校で友人たちとそんな話をするわけもなく、というよりそんな話をしても会話が続かないことが予想されるので、敢えてしないのではないでしょうか。
今は連日ニュースなどで取り上げられていて、知っていて当然のような気がしていますが、落ち着いてくればニュースで取り上げられることもなくなってくるでしょう。その時には、ある企業で社長をしていた人がトラブルを起こしたという事実のみが残り、歴史上の人物になるわけではないので、これからの人生を過ごしていくうえで、知っていても特に大きなプラスになるわけでもなく、知らないことで知識不足を問われることがあっても大きなマイナスにはならないでしょう。
世間一般で広まっていて私も知っていることがあっても、逆に私が知らないことで世間一般には知られていないことでも、この子は知っているということは多々あります。それが役立つことなのかは別としても、知識として私を凌駕している分野があることは素晴らしいことだなと思います。
小括
本人がそこまで色々と考えているかは分かりませんが、私の中では知らないことが出て来たらその都度伝えながら、必要かどうかは本人に任せる、という結論で自己完結することにしました。どれだけ言葉で伝えて、理解をしてもらっても、行動するかは本人次第なので、焦らずじっくりと見守りたいです。といいながら、つい口うるさく言ってしまうこともありますが。
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この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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