給与支払報告書の電子申告でeLTAX PCdesk(DL版)を使うとき
税務書類を紙での申告から電子申告に移行していくのは、時代の流れでもありますが、必ずしも効率的な場合ばかりではありません。電子申告するときには、出来るだけ手動での入力をなくして、入力ミスや入力にかかる時間を減らしていくことが必要となります。
そういう意味では、給与支払報告書の電子申告でeLTAX PCdesk(DL版)を使うのは、まだまだ手間暇がかかるような印象です。
今回は、実際に使ってみて、実用的な面での運用について考えてみました。
これらの情報は、2021年2月15日現在の状況となりますので、最新情報は、リンク先の情報等も合わせてご確認されますようご留意ください。
給与支払報告書の概要
個人の所得を把握し、個人に係る住民税の計算をするためには、基本的に年1回の確定申告を行うことが必要となります。
しかしながら、勤務している会社が一つで、そこからの給与による収入しかない場合には、個人で確定申告をする代わりに、勤務している会社が給与の情報を、直接勤務している方の住んでいる市町村に報告するということも出来ます。
これがいわゆる給与支払報告書というものです。
内容については、各市町村のホームページ等で周知されています。ここでは、大阪市を例にしています。
大阪市ホームページ
給与支払報告書の提出について
提出するのは、総括表と個人別明細書ですが、このような記載をしたものです。
大阪市ホームページ
令和3年度 給与支払報告書等の作成及び提出についての手引書
手引書(PDF形式, 1.84MB)
eLTAX PCdesk(DL版)での作成方法
eLTAX PCdesk(DL版)で給与支払報告書を作成する方法としては、主に2つです。
・CSVファイルを取り込む
・直接入力する
eLTAX PCdesk(DL版)の詳細な操作方法等については、下記のマニュアルに記載されていますので、そちらをご参照ください。
ここでは、イメージを掴んでいただくため、該当する部分のみ抜粋しています。
eLTAXホームページ
マニュアルコーナー
手続き別ガイド_給与支払報告書提出(PDFファイル)
給与支払報告書の電子申告でeLTAX PCdesk(DL版)を使うとき
提出する側の会社としては、提出対象となる従業員等の人数分の個人別明細書を各市町村ごとにまとめて、提出する必要があるため、紙での提出となるとその手間暇は結構かかるものでした。
これが、電子申告となると、その手間暇は大幅に削減されることになります。給与支払報告書を税務ソフトから電子申告が出来るシステムを使っているのであれば、そちらの方が電子申告の流れとしてはスムーズですし、直接eLTAX PCdesk(DL版)を使う必要性は低いのかなと思います。
私が使っている税務ソフトは、「JDL IBEXクラウド組曲Major」になります。こちらは、安価でひと通りの税務申告等は網羅されているので、操作性などは別として、使い勝手はそれ程悪くない印象です。
ただし、給与支払報告書の電子申告については、1回目の送信は出来ますが、訂正などで再提出したいときには、システム対応されていません。そのため、訂正などがある場合には、紙での提出が必要となります。
しかしながら、市町村によっては、eLTAXで提出された給与支払報告書を、紙の給与支払報告書で訂正するには、理由書などの添付資料を付けて郵送等する必要がある場合があります。
こういった場合には、紙での出力・添付書類の準備・郵送等の手間暇を考えると、eLTAX PCdesk(DL版)への手入力等で対応することも選択肢のひとつかもしれません。訂正する人数が少なければ、検討の余地はあるでしょう。
おわりに
税務ソフトも完璧ではないので、システムの不具合は起こり得ます。今回その不具合で数は多くなくてもやり直しの必要が生じました。書面での提出というのも一つの方法ですが、何とか電子申告出来ないか試してみることも必要かなと思います。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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