働き方を変えたいのであれば、独立開業も選択肢のひとつと考える
働き方を変えたいと思うきっかけは人それぞれです。
家庭の変化や身体の異変など、目に見えてわかる要因がきっかけのこともあるでしょうし、ある日夜中に仕事をしているときにふと思いつくことだってあるでしょう。
少なくとも、現状を変えなければという思いから出て来るものです。
時々ですが、現状の働き方についての悩みをお聞きする機会があります。税理士として独立開業しているということもあり、勤務している人からすれば、組織外の人として気兼ねなく話せるということがあるのかもしれません。
その中で話に挙がるのは、やはり、このまま会社勤めを続けるか、独立開業するか、というような話。
人それぞれ事情は違うので、共通する正解というのはありませんが、今2021年9月7日時点で、私が思うことについて、書き連ねてみます。
働き方を変えたいと思うきっかけは色々
働き方を変えたいと思うからには、何か理由があるものでしょう。
人に堂々と言える理由の場合もあれば、ちょっと恥ずかしいと思う理由かもしれません。
どちらにしても、現状に満足出来ていないことが要因ではあるので、それを変えるための動きが必要になります。
自分の力を試してみたい、自分の時間がもっと欲しい、など理由は何であれ、今と同じことをしていては何も変わりません。
自分の中で思っているだけだったり、仲間内だけで愚痴を言い合ったりしているだけでは、自分も周りも思うようにならないことに疲弊していってしまいます。
ここで、いきなり独立開業だ!みたいに飛躍するのは時期尚早かもしれません。具体的に何をするかが決まっていて、準備に動き出すのであれば問題ないですが、思い付きのような形であれば、手順を踏むことが必要でしょう。
まずは、今の勤務先で出来ることはないかを探ってみる。
残業が多過ぎて、仕事ばかりの生活に疲れてきているのであれば、残業しないと終わらない理由を冷静に分析してみる。
業務を処理していく自分のスケジュール管理はある程度出来ているが、人から振られる業務が不定期・多いなどで予定が狂って残業で対応しなければならない。
そもそも業務量が多過ぎるのが原因だ。
色々と言い分はあるでしょう。正直なところ、何か決定的な要因が一つだけあるということはなくて、複数の要因が絡み合って、結果残業しているということもあるでしょう。
誰か悪者がいて、その人のせいで業務量が増えた、ということであればシンプルなのですが、見るからに悪ということは案外ないものです。
結局、何が要因かは分からないまま、無理な働き方を続けてしまう。
なので、働き方を変えるきっかけを見出しにくいというところではあります。
体調の異変はきっかけになる
しかしながら、働き方を変えるきっかけにすべきことというのは存在します。
それは、体調を崩してしまった時。本当は、体調を崩してしまう前に、予兆を感じたら、働き方を変える方がいいのですが、なかなか予防的な動きというのは難しいでしょう。
実際に、体調を崩してしまうと、勤務先や周りの人の対応を知ることになります。ポイントは、出勤出来るぐらい回復した後の対応だったりします。
完治するものではなく、今後も無理をすれば再発する可能性があることを考慮すれば、今の業務量に無理があるので見直していくのが通常の対応でしょう。
それが、極端に言えば、とりあえず出勤出来たのであれば、今の業務を続けてもらい、今後どうするか考えていく、というような対応であれば、何も変わらない可能性が高いです。
こうした状況であれば、今のまま勤務を続けていては、最悪身体を壊して働けなくなるかもしれません。
色んな段階がありますが、こうした時には独立開業するというのも、一つの選択肢として考えるべきでしょう。
独立開業する場合の収入面の不安について
独立開業がひとつの選択肢になるとして、考えなければいけないことは多くありますが、まず思い浮かぶのは収入面の不安でしょう。
食べていけるかどうかというのは死活問題であり、独立開業を躊躇する要因になり得ます。
私自身も、まだまだ開業して数年というところで、無責任に収入は何とかなるなど言うことは出来ません。
業種や事業内容によっても、営業活動の仕方も変わってきますし、収入を得続けることの難しさは一番痛感しているところです。
ただ、勤務先から給与をもらうということも、いつまでも安泰というわけではないというのは、独立する前から思っていたことではありました。
ある程度の水準の給与をもらおうと思うと、社内の人達との相対評価で、競争に打ち勝つことが必要な場合もあります。
体調を崩すほど働いているならば、それこそ命を削って業務に従事して、上司や同僚に認められるように立ち振る舞い、給料の配分を増やしているとも言えます。
そこまでして、得たものであっても、体調を崩して、以前のように働けなくなれば、それに見合った給料しかもらえません。ある程度の保障や同情はあるかもしれませんが、自分が思ってる程手厚い対応というのは続かないものです。
そう考えれば、独立開業して収入を得ることと勤務しながらの給与をもらうことは、不安定さの性質は違えど、大きく差があるものではないのではと思ってしまいます。
おわりに
繁忙期関係なく残業続きで、無理な働き方をしていて、ミスが目立ち始め、体調を崩してしまったと聞けば、独立開業するのも選択肢の一つとして真剣に考えた方がよいのではと思ったりします。
無責任に大丈夫とは言えませんが、自分が経験してきたこと、試してきたことなど、全てお伝えして全力でサポートすることは出来ますので。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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