働きながら勉強する基礎を作る

資格取得のための勉強をしている間は、その勉強に集中していますが、それが終わったらやっと勉強から解放される。

特に長期間に及ぶ試験勉強であればそういった気持ちは強いものでしょう。

働きながら勉強している場合には、尚更で、やっと仕事に集中できる、他のやりたいことが出来る、というところかもしれません。

私自身で言えば、税理士試験がまさにそうでした。

しかしながら、資格取得の勉強が終わったとしても、仕事における勉強は日々欠かせないとも言えます。

税務会計に関する知識は日々アップデートする必要があり、勉強は続いていきます。

そうした日々の勉強の際に、税理士試験に取り組んだことが活かせるなと感じることがあります。

時間を確保する

働きながら勉強するときに、一番重要だと思うのは時間確保かなと思っています。

働いていなくても、時間が無限にあるわけではないので、勉強時間の確保には苦労するのに、働いていると仕事の拘束時間など縛りが多いことがほとんどで、勉強時間の確保がより難しいと感じています。

ただ、時間の余裕のあるなしだけで、結果に繋がるわけではないので、工夫次第で何とでもなるとも思っています。

私自身のことで振り返ってみれば、

大学4回生の時には、必要な単位数はほぼ揃っていたので、授業に出ることはほとんどなく、自由な時間が多い状態でした。

就職活動も始まっていたので、時間に余裕があり過ぎるということはなかったのですが、今考えればゆったりしていたように思います。

そこで、就職活動に役立つかなという思いで、資格の勉強を始めたのですが、結局中途半端な形で終わってしまい、完全合格には至らず。

時間はあったのですが、大半の時間をアルバイトのシフトで埋めてしまい、そこで稼いだバイト代を元手に大学生の特権で、平日の昼間や夜中に遊びに出掛けていくという生活を送ってしまい、見事に時間がなくなったという状況でした。

それから8年、その後に始めた税理士試験の勉強では、大学生の時とは比べものにならないぐらい時間がなかったですが、何とか勉強時間を確保していました。

人生が掛かっているという覚悟があったのが大きいですが、限られた時間の中で勉強時間を確保する工夫をするのも、今思えば楽しかったのかもしれません。

時間があったらやる、ではやらないことは分かっていたので、無理やり時間を作るしかなかったというのが実情です。その辺りの工夫については、別の記事でも取り上げています。

勉強の優先度を上げるための工夫

こうした時間の確保の意識は、今も活きているもので、勉強する時間をルーテインのようにスケジュールに組み込むようにしています。

1度では覚えられない

学校の勉強については、テストの点数という意味で、結果が出せたことが比較的多かったので、勉強が好きなんだろうと言われることがあります。

勉強すること自体は確かに嫌いではないですが、勉強自体が楽しいということはあまりなくて、極端に言えば、苦痛に耐えて、それを乗り越えた時の達成感が好き、ということかもしれません。

人によっては、この苦痛に耐えて、の部分で耐え切れずに挫折してしまうこともあるので、そういう意味では耐性はあるのかもしれません。

それでも、暗記力・理解力というところでは、人より劣っているのではと思っています。

瞬間的に記憶することが全然出来ず、難しい話を聞いたときには、何度も聞き直すことも度々あります。

そのため、勉強に掛ける時間は、人の倍とは言わないまでも、同じかそれ以上は必要だと認識しています。

税理士試験の時もそうで、一度テキストなどで勉強した内容がなかなか自分の中で定着することがなく、苦労しました。

働きながらの勉強なので、一度にまとまった勉強時間の確保が難しくて、どうしても細切れな時間になりがちです。

工夫次第かもしれませんが、まとまった時間を確保することは難しいと判断して、小間切れの時間で対応するしかない。

そこで、当時通学していた専門学校の講師の方のアドバイスを元に工夫を考えました。

・毎週の専門学校の授業の直後に宿題の個別問題を解いてから帰る。
・その日の寝る前に、授業内容のテキストを復習する。

他にもいくつかありますが、とりあえずこの2つを徹底することにしました。

知識の定着は、アウトプットが重要ではありますが、インプットの時点でつまづかないように型のようなものを決めるのも有用かもしれません。

こうしたインプットの仕方は、今でも活きていて、多岐にわたる税務会計の情報を網羅的に日々目を通しながら、一度に覚えられるものではないと割り切って、同じ内容を何度も違う媒体などで目にする工夫をしています。

結果が出たという実績

長い期間を掛けて行う勉強の場合、そこに掛けた時間が無駄にならないように結果を求めてしまうことがあります。

なかなか結果が出ずに、先が見えないなと思う時には、何かしら希望が欲しいものでしょう。

私自身の税理士試験の受験期間は、会計事務所に転職してから本格的に勉強を始めてからで約8年、それ以前に興味を持って受験しようと試みた期間を含めれば約10年になります。

これが長いのか短いのかは一概には言えませんが、ある程度の期間が経過しているのは間違いありません。

その期間中には、いつこの勉強が終わるのか、先が見えない時もありましたし、周りの人たちの状況を目にしながら、焦る時もありました。

それでも、何とか目に見える形で結果が出たということは大きかったなと。

資格を取得するための勉強ではなく、仕事をしていく上で必要な勉強を続けることは、合格という分かり易い結果のゴールがありません。

自分自身でゴールを設定するか、ゴールはないものとして、粛々と続けていくことが必要となります。

その時にも、続けていれば何かしら成果は上がるかもしれない、とりあえず1年は続けてみよう、など年単位であったり、ある程度長いスパンでものごとを考えられるようになりました。

この経験は、これから取り組むことにも大きく貢献するものだと実感しています。

おわりに

全てにおいてではないですが、しんどいことがあると、これは何かしら次に活きてくるかもと思えるようになりました。

思い悩むことも必要ですが、プラス思考に切り替えられるスイッチを自分で持っておくというのは有用かなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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