忘れることを恐れずに

昔から瞬間的に記憶することは苦手ですが、一度覚えたことを忘れないことには自信がありました。

誰かときちんと比較したことはないので、あくまで見聞きする中での感覚的なものですが。

覚えるのに苦労する分、一度頭に入ってしまえば、定着し易いようになっているというところでしょうか。

それがいつからか少しづつ変化してきているように感じています。

忘れ方の変化

誰しもうっかり忘れていた、ということはあるものです。

私自身も、昔からうっかり忘れていたということは度々あって、なかなか完璧にとは行かないことが多いです。

それでも、「あっ!」と忘れていたことに気付いてから、すぐに思い出すことがほとんどです。

だからこそ、うっかりなのでしょう。

それが、いつからか、忘れていたこと自体を忘れている、ということがたまに起こるようになってきました。

さすがに仕事など重要な場面で起こることはないですが、ちょっとしたことならすぐ忘れてしまう。

年齢を重ねてくることで起こる事象と言われれば、そうですが、最初は少しショックではありました。

話をしていて、すぐに思い出せないけれど、「あぁ、あれね。」と記憶の糸をたぐることはあっても、そもそも「そんなことあったっけ?」と真っ白な状態が信じられませんでした。

昔は、そういった人に出会うと、すっかり忘れていることが信じられなくて、とぼけているだけなのでは?と疑うことも。

たまに、都合が悪いことを忘れたフリをして誤魔化そうとしている人に出会うこともありますが、それが良いか悪いかは別にして、覚えているだけマシだろうと思っていました。

でも、よくよく考えてみると、昔に比べて、覚えておくことが格段に増えてきて、自分の脳が成長していたとしても、それに追いつかないだけなのかもしれません。

印象的なことは忘れない、と言われることがありますが、印象的なことが多すぎると、その中でも選別されることになります。

大事だなと思うことでも、忘れてしまっていることもあるので、何が優先されるのかはよく分からないところです。

何が大事だと思っていること自体も忘れてしまうからなのかもしれません。

忘れることを前向きに捉える

色んな事を忘れていくことで、最初は自信の一つが失われたような感覚に陥っていました。

一度見聞きしたら忘れない、というと特殊能力みたいで、格好いいかもと思っていたので。

実際には、一瞬で全てを覚えられることはなくて、他の人と大差ないぐらいのレベルでしたが。

それが、昔のように、なかなか覚え続けることが出来なくなってくる。

普通に考えれば、ショックなことではあります。

ただ最近は前向きに捉えるようにしています。

例えば、以前観たドラマを、間を空けてもう一度観るときに、初めて観るかのように楽しめる。

その時には夢中になって観ていたドラマで、はっきりと記憶に残っているけれど、時間が経ってくれば、詳細な場面の記憶は薄れていくものです。

それをまた一からのような気持ちで観れるというのは、また違った楽しみ方だなと。

2020年にヒットした韓国ドラマの「梨泰院クラス」。

その日本版が2022年に制作されています。

六本木クラス

趣味嗜好は人それぞれ違うので、内容云々について、ここで書くことはしませんが、私個人的には楽しめています。

その一番の要因は、前に観た「梨泰院クラス」の内容をちょくちょく忘れているということなのかなと。

六本木クラス」を見ながら、「これはこうなるんやったな。」と先読みすることが少なくて、初めて観たかのようにストーリーを楽しめる。

もちろん、「こういうシーンあったな。」と思い出すこともありますが、真っ白な状態で驚けることが楽しかったりします。


何かを覚えておくには、そういった意識を常に持っておく必要があります。

ある意味緊張感を持って、忘れないようにとプレッシャーを与えておく。

こうした状態は、適度な分量であればいい刺激になるのですが、常にとなるとしんどく感じてしまいます。

忘れてもいいと思えることで、こうしたプレッシャーから解放されて、スッキリした気持ちで別のことに集中出来るというのは、メリットの一つかなと思っています。

記録は必ずとっておく

忘れることを前向きに捉えることで、覚えておくプレッシャーから解放されるように積極的に取り組んでいます。

単純に忘れてもいい、と思えることで負担は大幅に軽減されたように感じています。

ただ、

忘れてもいい=何もしなくてもいい

というわけではないので、忘れながら確実に実行していく工夫は必要です。

工夫といっても、そんなに大掛かりなものではありません。

それは、記録を確実に取る、ということ。

そんな当たり前のこと、と思われるかもしれませんが、これがやっぱり一番確実な方法になります。

意識しているのは、後で見返さないモノには記録しない、ということ。

紙のメモ帳や手帳などには書かないようにしています。

それは、紙のメモ帳や手帳がダメだということではありません。

私は字が汚くて、速記が苦手なので、自分に合わないというだけです。

ツールは何でもいいのですが、自分が使い易いものがいいでしょう。

私の場合は、常に持ち歩いているスマホを使って、すぐにメモ出来るようにしています。

プライベートと仕事でメモする先は分けていますが、基本的にはカレンダー機能がついたところにメモするようにしています。

この辺りの話は別の記事でも取り上げています。

 表に出ているスケジュールだけがスケジュールではない

 言いたいこと・やりたいことがあったらいつするのか決める

こうした記録を取るようになってから、うっかり忘れるということが大幅になくなってきました。

むしろよく覚えていますね、と言われることも。

すべてを覚えているわけではないですが、記録から思い出せるようにと、覚えておく量を減らすことで、より多くの項目をカバー出来るようになったのかもしれません。

記録を必ず取る、という意識は常に必要ですが、色んなことを覚えておかなければならないというプレッシャーに比べれば、断然気持ち的には楽です。

これからも忘れることを恐れずに、また思い出せる仕組みを継続していきたいなと思っています。

おわりに

この人に言っても、どうせ忘れられる。そんな風に思われないように、日々記録を取り続けていきたいなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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