大事なことをメールやSNSで連絡するのは失礼に当たるのか

ひと昔前の連絡手段といえば、電話がメインでしたが、今ではメールやSNSでのやりとりが日常的になってきています。

世代によっては、SNSのみでやりとりしている場合もあるでしょう。

しかしながら、完全に連絡手段がメールやSNSに移行したわけではありません。

そうした移行期だからこそ、ここぞという時の連絡手段に迷うことがあるものです。

連絡手段について振り返ると

人に何かを伝えるときには、直接会って話すということが基本でした。

遠く離れている人とは、簡単に会うことが出来ないので、直接話して伝えるということが難しくなります。

それが電話で話すという手段が出来ることで、会って話すことに近い効果を得ることが出来るようになりました。

電話がない時代であれば、手紙を書いて、相手に何かを伝えるということも重要な連絡手段として、よく使われてきました。

文章などテキストベースの文字で何かを伝えるという意味では、メールやSNSの原点とも言えるでしょう。

感じ方は人それぞれですが、

 直接会って話す
  ↓
 電話
  ↓
 手紙
  ↓
 メール・SNS

というような連絡手段の順位付けがあるのかなと感じることがあります。

大事なことを伝えるときには、出来るだけ上の方法を取るようにしておいた方が良い。

私自身も思い込みの様な形で刷り込まれているのかもしれません。

例えば、会社を退職する場合。

パッと思い付くのは、上司に時間を取ってもらい、対面で直接退職したい旨を伝える、という方法です。

それが絶対的に正解というわけではないかもしれませんが、違和感がないと感じる人は多いでしょう。

これが、SNSで退職する旨をメッセージで送る、となると途端に印象が変わってしまいます。

勝手に若者世代の典型的な例として、取り沙汰されて、批判を浴びるかもしれません。

会社を退職するという大事なことを、SNSで連絡してくるなんて、失礼極まりない。

このように感じる方もいるでしょう。

もしかしたら、特に何とも思わない場合も。

選択する連絡手段によって、印象がガラッと変わってしまいます。

連絡する側の場合

連絡する側の立場で考えた場合、どういう選択をするべきか、迷うこともあるでしょう。

先程の例で挙げた、会社を退職する場合。

上司など相手の反応をみながら、自分の思いを伝えたいという気持ちであれば、直接会って話をしたいと思うものでしょう。

他の連絡手段を選ぶ必要性はありません。

これが、もう会社には行きたくない、上司にも会いたくない、という場合はどうか。

そんなのただのわがままだと言われるかもしれませんが、心身のストレスでこれ以上負荷を掛けない方がいい場合もあります。

そこで直接会うことを強引に進めても、事態が好転することはないでしょう。

最低限の手続きを厳守して、粛々と進めていく方が得策です。

退職の手続きとして、労働契約書や就業規則などに、退職時に直接会って話すことを義務付ける内容がある、というのは今のところ見聞きしたことがありません。

連絡手段の選び方には、本来優劣というのはないのかもしれません。

連絡する側が、申し訳ない気持ちを持っていたり、非を感じている場合に、その意を示すために選択しているとも言えます。

相手に失礼なことをしてやろう、と思って連絡手段を選ぶことはないでしょう。

考えるとすれば、本来の目的を達成しつつ、より効率的な方法でというところでしょうか。

例えば、会社に遅刻するという連絡をする場合。

申し訳ない気持ちを言葉で伝えるために、上司に直接遅刻する旨を電話で伝える。

タイミングが合えば特に問題ないかもしれませんが、相手が電話に出れない状況で連絡がつかないこともあるでしょう。

折り返しで電話をもらっても、こちらが今度は電話に出れない状況であったり。

こうした時間のロスを防ぐという意味でも、メールやSNSなどでお互いのタイミングで確認出来る連絡手段を選ぶ方が効率的でもあります。

連絡される側の場合

連絡する側にも事情がありますが、連絡される側にもそれぞれ事情があります。

効率的な連絡手段を好む場合には、伝えてもらうことが適切に伝えられれば、特に問題視することはないでしょう。

先程の会社に遅刻する例であれば、遅刻するという事実を事前に把握することが主な目的となります。

その事実から発生する影響を考えて、対策を打っておくことが出来ます。

問題なのは、遅刻するという事実がこちらに上手く伝わらない状況でしょう。

もちろん事実を伝えること以外にも重視すべきことはあります。

会社に遅刻するということは、理由によってはルールを守れなかったということになります。

単なる寝坊などであれば、ルールを守れなかったことに対して、きちんと指摘をしておかないと、同じことが繰り返されるかもしれません。

申し訳ない気持ちや反省の気持ちがないのか、と思うこともあるでしょう。

それを連絡手段によって判断する人もいるものです。

電話で直接連絡してきたので、申し訳ない気持ちや反省の気持ちがあるのだろう。

もしくは、メールやSNSで連絡してきたので、全然反省していないのでは。

その気持ちは理解できる部分もあります。

私自身もそういった判断をしている事例を身近で見聞きしてきたので、自然とそういった思考になることもあります。

しかしながら、本来事実を伝えることと感情を伝えることは別で考えるもので、明確にしておくべきものでしょう。

連絡手段にこだわらず、事実と感情をきちんと伝えるというのが大事なのかなと思います。

おわりに

相手が失礼と思うかは、もちろん相手次第なので、出来れば連絡を受ける側が連絡手段についてあらかじめ言及しておくのも一つの方法かなと思っています。


【広告スペース】>>>>>>>>>>>>>>


>>>>>>>>>>>>>> 【広告スペース】

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

大阪市福島区を拠点に活動中。
オンラインも活用しているので、対応エリアは問いません。

平日毎日でブログを更新中。

プロフィールはこちら

主なサービスメニュー

【単発サポート】
 単発税務サポート
 個別コンサルティング
 確定申告サポート
 融資サポート

【継続サポート】
 顧問業務
 税務顧問応援パッケージ(福島区)
 税務顧問応援パッケージ(ラーメン屋さん)
 事務処理のひと手間を減らすサポート