比べる基準を明確にしておく

最近では、小学校の運動会の徒競走など競争を前提したものであっても、順位付けをしない、というのが主流となりつつあるようです。

そのこと自体の良し悪しについては、色んな考え方があって、正解はないものでしょう。

しかしながら、人との関わり中では、どうしても自分以外の人のことが気になって、比べてしまうこともあります。

同じことをした結果で比べる

同じことをした結果が出て、それが数値化されている場合には、簡単に比べることが出来ます。

50m走でタイムが何秒だったか。

同じテストを受けて点数が何点だったか。

50m走であれば、タイムによって早い人から順位を付けていったり。

記録さえあれば、同じ学校や地域などに限らず、世界中の人と比べることが出来ます。

厳密には、タイムを測定する時の天候や場所などのコンディションの違いがあるので、完全に同じ条件というのは難しいかもしれませんが、最低限のルールを決めていれば、納得しやすいでしょう。

同じテストを受けた場合であれば、点数が高い人から順位付けが行われることになります。

テストに備えてしっかり勉強してきた、当日の体調が悪くて全然出来なかった、などそれぞれの事情があるかもしれませんが、結果は明確に示されることになります。

人に順番を付けるというと、あまり良いイメージではないかもしれません。

順番が下の人の気持ちを考えていない。

差別やいじめを助長するのでは。

色々な考え方はありますが、順位付けすることとその人の評価とは必ずしも一致するものではありません。

テストが一つしかなくて、それによって全ての人の評価が決まるというものがあるのであれば、順位と評価は一致すると言えますが、そんなものは現実的にはありません。

当たり前の話ですが、人はそれぞれ違っていて、個性があります。

そうした個性を認識するためにも、何が得意か苦手かというのは知っておいて損はないものです。

そのためには、明確な順位付けによって、自分の立ち位置を把握することが必要といえます。

同じカテゴリ・時間軸で比べる

同じことをして、その結果が出ることで、順位付けが出来ますが、必ずしも同じことばかりで比べられるとは限りません。

特に社会人になって、仕事に従事するようになると、その傾向は顕著になると感じています。

例えば、サラリーマンの年収。

金額という意味では、同じ日本円に換算して考えれば、比べることは出来ます。

Aさん
年収500万円

Bさん
年収1,000万円

であれば、Bさんの方が年収が高いと言うことが出来ます。

しかしながら、AさんとBさんが全く同じ条件とは限りません。

Aさん
年収500万円
1つの会社からの給料

Bさん
年収1,000万円
1つの会社からの給料 500万円
事業売上      500万円

であった場合。

給料としてもらっている金額は同じで、Bさんは副業の売上を年収としてカウントしていることになります。

事業の売上は500万円あったとしても、利益がどれぐらい残っているのかは分かりません。

もしかしたら、借金をしていて、その返済も加味して考えると、収支はマイナスということもあり得ます。

その場合には、見た目の年収はBさんが高くても、実質的な収支として残る金額としては、Aさんの方が高くなるかもしれません。

Aさん
25歳
年収500万円

Bさん
40歳
年収1,000万円

であった場合、現時点ではBさんの方が年収が高いと言えます。

しかしながら、比べるという観点としては、現時点だけでなく、同じぐらいの年齢だったらどうかという見方もあります。

Aさん
25歳
年収500万円

40歳
年収1,200万円

Bさん
25歳
年収600万円

40歳
年収1,000万円

の場合であれば、25歳で比べるとBさんの方が年収が高いですが、40歳で比べるとAさんの方が年収が高いと言えます。

様々な立場や年齢などの前提条件が出てくると、同じカテゴリ・時間軸で比べるようにしないと、順位付けの意味合いが変わってしまうことになります。

比べても明確な勝ち負けの判断は出来ない

同じことであったり、同じカテゴリ・時間軸で比べるなど、前提条件によって、結果が変わってくるというのは、現実にはよくあることです。

だからこそ、何を基準とするかというのは明確にしておく必要があります。

場合によっては、相手の都合に合わせた結果になるような前提条件が選択されていることがあったり。

カテゴリは同じでも、前提条件がそもそも違っていることもあるでしょう。

そんな状態で、人と比べても、冷静な判断が出来るわけがありません。

あっちの方が稼いでるから負けている。

でもこっちよりも稼いでいるから勝っている。

そもそも稼いでいるという前提条件が明確でないと、比べようがありません。

売上で比べるのか、利益で比べるのか、手元資金で比べるのか。

働き方で比べるのか、乗っている車で比べるのか。

自分が大事にしたい前提条件が、明確な結果が出ないものであれば、比べようがありません。

勝ち負けがあるとすれば、明確な判断は出来ないでしょう。

人と比べるのは、自分がやってきたことに意味があったのかの確認作業ともいえます。

人に褒められたり、すごいですね、と言われると嬉しいものでしょう。

ただ、前提条件が違う人からの評価であれば、あまり気にする必要はないのかもしれません。

前提条件が同じで、同じ方向性の人から評価されるというのが一番嬉しいのかなと思っています。

おわりに

人からの評価を人一倍気にする方なので、相手のタイミングでの評価は気にしないように心掛けています。

自分のタイミングで、思った成果を実感できたときの満足感が一番心地いいかなと思っています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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