平日の時間を使うというよりもサボる気持ちがあるかどうか

独立開業することのメリットとして、時間の自由が利くということがよく挙げられます。

そのこと自体に間違いはないと思うのですが、サラリーマンとして長く働いていると、そうした感覚はなかなか馴染みにくいところがあります。

何に対してかは分からないけれど、罪悪感のようなものを感じてしまったり。

時間が経てば、慣れてくるところもありますが、意識することによって変わってくることもあります。

最初は罪悪感

平日の9時から18時は仕事。

時には夜まで残業。

休みは土日祝日で、これまた時には休日出勤することも。

平日に有給休暇を使って休むことがあったとしても、本当に休めるための休みというのはほとんどない。

平日にしか出来ない手続きをするため、家族の用事に付き合うため・・・。

意味合いとしては、出勤しないというだけの休み。

こういう人ばかりではないでしょうが、往々にして当てはまる人にとっては、そうした働き方が染みついているものです。

そうした状態で独立開業しても、なかなかそれまでの意識というのをいきなり変えるというのは難しいでしょう。

働く時間を設定するときには、せっかく独立開業して自由なんだから、平日でも働かない時間を作ろう。

勢い込んで平日に働かない日を作って、存分に休もうと思っても、何だか落ち着かない。

平日なのに仕事してなくてもいいのか。

仕事の連絡が来たらどうしようか。

その時間であの仕事がすすめられたのではないか。

同じ時間に仕事をしている人やお客さんに対して、仕事をしていないことで、罪悪感が出てきてしまう。

自由だからこそ、時間の切替が決められない。

決めたとしても、これでいいのだろうか、と迷いが生じてしまう。

私自身も、最初の方は特にこうした感覚というのが強くありました。

慣れてきたとしても

独立開業して一定の期間が経ってくると、少しづつ慣れてくる部分はあります。

最低でも１年間を通して、独立開業した後の経験が積めれば、仕事のサイクルが何となく掴めてきます。

今週は時間に余裕がある。

今月は早めに目途が立ちそうだ。

そうなると、時間の余裕が読めるので、平日でも働かない日や時間を作ることが出来やすくなります。

しかしながら、思うように時間を空けることが出来ない。

慣れてくることで、既存の仕事は読み易くなっても、新たな仕事が出てくることはよくあることです。

むしろ、売上を伸ばしたり、規模を大きくするために、積極的に取り組んでいる場合の方が多いでしょう。

そうすると、時間の余裕というのが、またなくなってくる。

そうした状態で、無理やり平日に休もうとしても、仕事があるのに、休んでいていいのだろうか。

また罪悪感が出てきてしまいます。

平日の昼間に仕事をしている人が多い、という事実は、これからも変わらないでしょう。

そうした感覚が身についている人にとっては、いくら独立開業して自由な時間が作れるとしても、いきなり気持ちを切り替えるということはなかなか難しいものです。

仕事に真面目に取り組んでいるからこそ、仕事と決めた時間を覆して休むことに抵抗感が出てきたり。

抵抗感はなくても、独立開業していることで感じている漠然とした不安が増してしまうこともあるでしょう。

一度染みついた感覚はなくならいという前提でいる方が気持ちは楽かもしれません。

サボる気持ちがあるかどうか

平日に休んでいると、罪悪感や抵抗感が少しでもある場合には、どうしたいいのか。

簡単な方法としては、平日に休まない、というのも一つの方法です。

無理して平日に休もうとしなければ、こうした悩みも出て来ません。

独立開業したことの良さというのは、時間の自由さだけではありません。

　せっかく独立したのだから・・・

　他の独立開業している人が自由そうで憧れる・・・

それも大事ですが、積極的に平日に休む理由が欲しいところです。

映画が好きで、ゆっくり映画館で映画を観たい。

平日の昼間であれば、空いていて並んだりする時間が省ける。

そういうことであれば、土日祝日に映画館に行くよりも、積極的に平日の時間を使うべきでしょう。

そのために、平日に仕事をしない時間を作る。

場合によっては、休みの日にその分の時間を振替てもいいかもしれません。

平日の時間を使って、仕事をサボっているのではなく、時間を有効活用している。

そうした感覚を新たに持つことで、意識が変わるかもしれません。

仕事が減った時には、平日に映画を観ていたからだと思うかもしれません。

仕事が増えた時には、平日に休まなかったからだと思うかもしれません。

相手から直接そう言われたのならば、その通りかもしれませんが、そうした事例というのは私の場合には経験したことがありません。

周りでもあまり見聞きしたことがないです。

はっきりと因果関係が分からないのであれば、それこそ慣れを利用して、気にしないことも大事です。

平日に休むことがあったとしても、サボる気持ちがないのであれば、自信を持って休むべきかなと思っています。