代打が必要となる時の対応を考えてみる
先日いつも聴いているラジオをつけると、いつものDJの方ではない声が聴こえてきました。
体調不良により、別のDJの方が代打を務められているということでした。
最近のコロナ禍の情勢もあり、たまたまですが、代打で出演される番組に立て続けに遭遇することになり、ふと自分の場合はどうだろうかと改めて考えてみました。
短期の場合
2022年の年の瀬に、体調不良で仕事が出来ない状態になりました。
寝込んで休むしかありません。
期間としては、数日間。
仕事への対応は、何とかなるものです。
毎日朝から晩まで働いているわけではないので、ある程度時間に余裕を持たせています。
その数日間でやろうと思っていた事務処理などは、翌週にスライドさせる。
もちろん暇なわけではないので、その分だけ後の予定が詰まることになりますが、数か月先までびっしり予定を決めているわけではないので、許容範囲です。
外出したり、事務所で打合せしたり、人とお会いする予定をどうするか。
自分の都合だけで予定を決めれるわけではありません。
近日中で調整可能であれば、振替の日を再度設定する。
顧問契約をいただいている場合には、毎月訪問など面談の回数が決まっているので、出来るだけ月内で面談日を設定いただき、先方の了承をいただければ、翌月にズレこむこともあります。
その時に、お伝えしておきたいこと、確認しておきたいことが毎回あるので、先方の了承をいただけても、1回飛ばすというのは、私の場合は避けたいところです。
場合によっては、Zoomなどを利用したオンラインでの面談というのも可能ですが、体調不良などであれば、仕事自体が出来ないので難しいでしょう。
コロナ禍における濃厚接触者のため自宅待機などの状態で、元気なのであれば、オンライン対応でも仕事を進められるので、そういった体制は整えておきたいところです。
このように短期の場合であれば、代打なしで仕事を進められそうです。
税理士業の場合、業務内容がラジオDJの方のように、この日のこの時間というのが決まっていないことが多いので、こういった対応出来るのでしょう。
中期の場合
それでは、もう少し期間が延びる場合はどうでしょうか。
例えば、1か月間思うように仕事が出来ない状況になったとき。
入院して、退院まで1ヵ月かかるなど。
事務所以外でも、パソコンがあれば仕事が出来る環境であれば、事務処理などは進められます。
もちろん最低限、起き上がってパソコンを使えるぐらいの状況でないと難しいですが。
人を雇っている場合であれば、その間にも仕事を進めてもらうことは出来ます。
必要な資料や処理の内容について、こちらから指示することが必要な場合もありますが、完全に仕事が止まるということはないでしょう。
税理士がひとりの事務所の場合、人を雇わないという選択肢を取る場合もあります。
それは、良し悪しというよりも、事務所の方向性にも関係してくるところですが、ひとりを選ぶこともあるでしょう。
私自身も独立開業を考えているときには、ひとりで活動していくことを視野に入れていました。
ただ、幸いにも開業当初から一定の業務量をいただくことが出来たので、自分だけでは事務処理などが追い付かず、他の人の手も借りることを選びました。
人を雇うというよりは、手伝ってもらうに近いようなイメージですが。
そこから、ひとりと人を雇うの中間ぐらいのスタンスを模索しながら、今に至っています。
まだ1ヵ月ぐらいであれば、短期の場合と同様に予定をズラすなどで対応可能な場合もありますが、期限があるものについては対応を考えておく必要があります。
税務申告や届出などは期限が決まっているので、安易にズラすということが出来ません。
ただ、事情によっては期限の延長が認められる場合もあるので、そこを活用することをまず考えるでしょう。
コロナ禍の中での特例措置などはある程度使い勝手が良かったので、積極的に活用したいところです。
それもなかなか難しいという場合には、代打をお願いしなければいけません。
以前の職場やそこでつ繋がりを持てた同業者の方にお願いするのも一つの方法でしょう。
そういう意味では、税理士同士のネットワークというのは大切にしておきたいところです。
気軽にというわけにはいきませんが、ここぞという時に無理なお願いを聞いていただけるだけの関係性を日頃から作っておくことは必須といえます。
長期の場合
年単位で仕事が出来ない、あるいは、もう仕事が続けられないという状況になった場合。
そうなれば、予定をズラしたり、代打をお願いするというレベルではなくなります。
自分の仕事を引き継いでもらえる人が必要になります。
それは、相手先で独自に探していただくか、こちらで紹介などするか、場合によって変わってくるでしょう。
自分が高齢になってという場合であれば、ある程度事前に準備は出来ますが、そうではない場合も想定しておかなければいけません。
人を雇っていて、自分以外の担当者で仕事が完結出来る体制になっていれば、相手先へ迷惑を掛けることは少ないかもしれません。
税理士業の場合であれば、税理士資格がないと出来ない仕事があるので、雇う人を考えておく必要もあります。
突発的なことが起これば、引き継ぎなどをじっくりすることは出来ません。
そういう意味では、日頃から仕事の内容について、記録を残しておくことが必要になってきます。
全てを事細かに記録するのが難しければ、メモなどでもいいでしょう。
私の場合は、EvernoteとDropboxに記録とデータを集約しているので、そこへのアクセス方法だけを伝えられれば、ある程度の内容が分かるようにはしています。
もちろん、それで全てが把握出来るわけではないでしょうが、見る人が見れば、内容を紐解いていくためのヒントにはなるかなと。
ここでも税理士同士の繋がりは大事で、特に開業税理士同士の繋がりを持ちつつ、もしもがあった時にフォローする・フォローしていただけるような関係性を持っておくことが必須だと思っています。
おわりに
もしもの時のために、事務所の机にお願いする同業者の名刺を置いており、よく使うパスワードなどは家族に伝えています。
それで完全なわけではないですが、最低限の備えはしておきたいところです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
大阪市福島区を拠点に活動中。
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平日毎日でブログを更新中。
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