委任関係の登録と「申告のお知らせ」の転送のタイミング
以前の記事で、個人納税者のe-Taxのメッセージボックスの閲覧について取り上げていました。
個人納税者に係るダイレクト納付手続きの完了通知のメッセージボックスでの閲覧
セキュリティ対策の観点から、個人納税者の方がe-Taxのメッセージボックスを閲覧する場合、原則としてマイナンバーカード等の電子証明書が必要となります。
ただし、代理送信を委託している税理士に対して、委任関係の登録を行えば、所得税等の確定申告のお知らせ等を委任された税理士のメッセージボックスに転送することが可能となっています。
今回は、委任関係の登録と「申告のお知らせ」の転送のタイミングについて取り上げてみます。
なお、これらの情報は、2023年2月14日現在の状況となりますので、最新情報は、リンク先の情報等も合わせてご確認されますようご留意ください。
委任関係の登録の流れ
委任関係の登録の方法については、e-Taxのホームページに詳細が記載されています。
e-Taxホームページ
委任関係の登録について
税理士側で行う作業の方が多いですが、ここでは手順1~2は省略し、手順3・4について取り上げてみます。
納税者側の処理
手順1~2が完了していれば、まずは納税者側で手続きを行います。
e-Taxホームページ
委任関係の登録について
操作方法については、詳細に記載されていますので、そちらを抜粋しています。
e-Taxホームページ
委任関係の登録方法
最初は「e-Tax(WEB版)」で委任登録をしようとしていたのですが、メニューが見付からず。
「受付システム」からログインして利用する必要があります。
税理士側の処理
納税者側の処理が終われば、続いて税理士側の処理を行います。
e-Taxホームページ
委任関係の登録について
こちらも操作方法については、詳細に記載されていますので、そちらを抜粋しています。
e-Taxホームページ
委任関係の登録方法
当たり前ですが、税理士側で承認の手続きをしないと、個人納税者のメッセージは転送されません。
ついこの間も、何故か委任登録していただいた個人納税者の方のメッセージが転送されず、色々と確認した結果、税理士側の承認の手続きが出来ていなかったということがありました。
「申告のお知らせ」の転送のタイミング
個人納税者側で委任関係の登録、税理士側で承認の手続きをすれば、「申告のお知らせ」などのメッセージが、個人納税者のe-Taxのメッセージボックスから税理士側のe-Taxのメッセージボックスに転送されます。
その時にふと疑問が湧きました。
これから届くメッセージについては、随時転送されていくが、過去のメッセージはどうなるのか。
直近の「申告のお知らせ」は遡及して転送されるようです。
e-Taxホームページ
Q.「申告のお知らせ」の格納時期を過ぎて委任関係の登録を行った場合でも、「申告のお知らせ」は転送されますか。
今回、1月20日に「申告のお知らせ」が個人納税者の方のメッセージボックスに格納されていて、委任関係の登録を2月13日に行いましたが、すぐに1月20日に格納されていた「申告のお知らせ」が転送されていました。
また、前項の最後に触れた、税理士側の承認手続き忘れで、「申告のお知らせ」が転送されていなかった分を、今年改めて承認すると、直近の「申告のお知らせ」が転送されました。
過去分全てが転送されるわけではないようです。
おわりに
複雑な処理ではないのですが、たまにしかやらない手続なので、改めて流れなど備忘録としてまとめてみました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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