料金表をホームページに出しておくことの影響
税理士として独立開業して3ヶ月ほど経ってから、事務所ホームページを立ち上げました。
いくつか目的はありましたが、サービスメニューの料金表を出しておきたいというのも一つの理由でした。
料金表があるようでない
モノを購入したり、サービスを受ける時には、その料金がいくらかというのは重要な要素でしょう。
これは欲しいけど、高いから今回はやめておこう。
これがこの料金でなんて安いから買おう。
高いけど、どうしても欲しいからやっぱり買う。
目に見えるモノであれば、イメージが付き易いので、それが高い・安いというのは案外受け入れやすいものかもしれません。
目に見えないサービスとなると、なかなかイメージし難いこともあるでしょう。
それでも、このサービスを受けたらこの料金、1時間あたりでこの料金、というようにある程度明確に出来る場合もあります。
税理士業においては、昔から、顧問契約に基づく顧問料を毎月定額でいただくという形式が主流となっています。
提供するサービス内容は、月次決算から税務相談など多岐に渡ることもあり、掛かる時間やサービス内容を固定することはなかなか難しいところがあります。
そのため、色々込みで顧問料という料金を毎月定額でいただくようになったのでしょう。
今でいうサブスクというところでしょうか。
それでは、その顧問料の金額をどうやって決めるか。
もちろん、きちんと料金表を設定しているところもあります。
個人・法人、売上規模や提供するサービス内容によって金額設定をしている。
ただ、それらの情報が必ずしも開示されているわけではありません。
事務所の戦略もあるでしょう。
場合によっては、はっきりとした料金表自体がないということもあるかもしれません。
そうしたイメージの混在もあって、税理士との顧問契約には一定のハードルがあるということを感じることがあります。
極端な言い方をすれば、殿様商売のように、言い値で料金を決めている、と思われているのかもしれません。
そうしたイメージを払拭したいという思いもあり、サービスメニューと料金表を出しておくことを積極的に進めてきました。
直接の問合せ
事務所ホームページを立ち上げる際には、営業ツールの一つとして機能してくれることへの期待がありました。
独立開業したのだから、営業活動にも積極的に取り組んでいく必要があります。
しかしながら、よくよく考えてみると、対面での営業活動が得意かと言われると、そうではない。
どちらかと言うと苦手な方だと自覚しています。
そうなると、対面以外の営業活動もしていく必要があります。
そこでまず取り組んだのが、事務所ホームページ。
とりあえずホームページがあるというところから一歩踏み出して、営業活動のツールに出来るようにするにはどうすればいいか。
一定のアクセス数とそこから申し込みへの流れを作ること。
特別なことではなく、一般的によく言われる手法です。
そのために、ブログの平日毎日更新を始めました。
決して多くはなくても、ある程度のアクセス数があれば、他のページも見ていただけるものです。
その際に、検討していただく材料として、サービスメニューの内容と料金表を出しておくというのは必須なのかなと思っています。
会ったこともない方に、料金を払ってサービス提供を受けたい、という意思決定をしてもらうためには、料金の目安がないと検討するきっかけを失ってしまうかもしれません。
料金表を出しておくことで、直接問合せをいただく機会を出来るだけ増やしておくというのは、今となっては、営業活動を続ける上で欠かせないものになりつつあります。
説明のし易さと省力化
事務所ホームページから問合せをいただく数というのは、私の場合多くはありません。
もっとバンバン問合せを受けて、成約を増やしていく。
それもひとつの方法です。
しかしながら、限られた時間の中では、数多くの問合せに対応する余力はありません。
もちろん、そもそも数多くの問合せを受ける方法が分からないというのもありますが。
そうなると、より確実性のある問合せを受けたいものです。
事務所ホームページにサービスメニューと料金表を出しておくことで、問合せをいただいてから一から説明というワンクッションを省略出来る場合があります。
全ての問合せで省略は出来ないとしても、一部で実践出来れば儲けものです。
人によっては、しっかり読み込んでいただき、申込み前提で問合せいただくこともあります。
ミスマッチを防げるというのは、お互いにとってもメリットがあるものです。
事務所ホームページから直接でなくても、間接的にご紹介いただく際にも、活用出来る場面があります。
どういった人を対象にしているのか、こんなことは依頼出来るのか。
直接問合せた方が早いこともあるでしょう。
しかしながら、面識がないもの同士、紹介者を介して、タイミングを合わせるというのは、思った以上に手間暇が掛かります。
それぐらい手間を掛けるべきなのかもしれませんが、省略しても成立するのであれば、出来るだけ省力化したいものです。
それが手抜きだと思われるかもしれませんが、そういった場合は仕方ないと割り切ることも必要でしょう。
出来れば違うところに価値を見出していただけるように時間を掛けて工夫していきたいところです。
おわりに
料金表を出していることの影響を聞かれることがあります。
当たり前ですが、メリットもあれば、デメリットもあり、いいとこどりはなかなか出来ないものです。
ただ思っている程には影響はないのかなと思うので、とりあえず出してみるというのもひとつの方法かなと思っています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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