動き回ることが仇とならないように

相手のために、良かれと思って、動き回る。

一見すると、どちらにとっても悪いことではないようですが、場合によります。

動き回ることが仇とならないように気を付けておきたいところです。

気が利く

1を伝えたら、10で返ってくる。

ここまでとはいかなくても、気を利かせてプラスアルファがあると何だか得をしたような気分になることはあります。

気が利く人というのは、言われなくても自ら動き回れるということなのかもしれません。

例えば、おにぎりが食べたいと言われた場合。

以前に食の好みで、シンプルな味付けが好きというのを思い出して、敢えて具材なしの塩おにぎりを用意する。

おススメの具材があれば、それも一応用意しておく。

おにぎりに合う付け合わせや汁物なんかも用意しておこうか。

1つの要望に対して、色々と自分で考えて動き回って、プラスアルファが出来ると、気が利くと褒められることもあるでしょう。

しかしながら、気を利かそうと自分本位で動き回ると、逆効果になることもあります。

おにぎりが食べたい、ということはお腹が空いているのだから、今すぐに用意しなければ。

15分後には用意しておきますので。

その間に用意できるのはコンビニのおにぎりだから、それでいいだろう。

いや、お腹が空いているのだったら、以前食べたいと言われていた肉まんの方がいいかもしれない。

こんな自分本位なことなんてあるのか?と思われるかもしれませんが、日常的には結構あるものです。

これが相手の要望に沿ったものであれば問題ありませんが、本当はこうして欲しかった、というのが後から分かることは避けたいところです。

要望を正確に捉える

先の例のように、おにぎりが食べたい、と言われたときに、何も聞かずに、いきなり自分で考える人というのは流石にないでしょう。

疑問に思ったことを、まずは確認する。

当たり前のことではありますが、そのために十分な時間が取れない場面というのもあります。

依頼があって、相手は次の予定があるので、それではよろしくお願いします、と立ち去ってしまう。

その時には、手短に相手の要望を正確に捉えることが必要となります。

 いつ食べたいですか?

 何か好みはありますか?

 どれぐらいの量が必要ですか?

 おにぎり以外のものでも大丈夫ですか?

 ・・・

こうした最低限のことは確認出来るようにしておきたいところです。

時間があるのであれば、もう少し具体的な要望を聞き出すことも出来るでしょう。

ただ、中には、色々聞かずに、自分が良いと思うモノを用意して欲しい、ということもあるので、その辺りのさじ加減は難しいところではあります。

後は、これらの材料から、どんなものを用意するのかは、自分の気の利かせ方次第です

アレコレと動き回っても、それが相手の要望にそぐわないものであれば、徒労に終わってしまいます。

上手く行くことばかりではないのだから、それは仕方ない、という考え方もありますが、未然に防げるのであれば、そのために動き回る方が良いのかなと。

この商品に興味があるので、何か情報が欲しい、という場合に、どう動くか。

 ①商品の説明など情報が掲載されたパンフレットのデータやサイトのURLなどをメールで送る。

 ②パンフレットなどを持って説明に伺う。

こうしたことに唯一の正解はないですし、データやメールなどを利用する方が効率的だ、などと言うつもりはありません。

一番大事なのは、相手の要望を正確に捉えることでしょう。

丁寧な対応だと思って、②の動きをしたとしても、それが相手の要望に沿ったものでなければ、①で一度も直接会ったことのないところに依頼するということは起こり得ます。

相手がそれを望んでいるか、という視点は常に持っておきたいところです。

発信する努力

ここまでは要望を受ける側の話ばかりでしたが、要望する側も最低限の対応は必要です。

本当にこだわりはなくて、提示されたものを素直に受け入れられるのであれば、敢えて多くの情報を伝えない、ということもあるでしょう。

しかしながら、多くの情報は必要なくても、何でも素直に受け入れられるということは、しっかり伝えておきたいところです。

相手を試すような場合でも、その旨伝えておいた方がお互いにとってもいいのかなと。

おにぎりを食べたい、という要望から、どのような動きをするのか。

自然と気の利いたことが出来る人を求めていることもあるでしょうが、そうした偶然に出会う確率はかなり低いので、時間と労力が掛かります。

それぐらいじっくりと進めることが出来るのであればいいのですが、多くの場合、期限が決まっているものです。

それならば、条件を提示して、自ら意識した状態での動きを見る方が現実的かなと。

相手に要望を正確に伝えるということは簡単ではありません。

急にパッと言われて、要望が出てくるということはなかなかないでしょう。

日頃から何かしら考えていて、こうしたいという思いやこれは嫌だということを一度でも考えたことがあるからこそ、スムーズに要望が出せるのかなと。

そのためには、自分の要望を発信する努力が必要になってきます。

こんなことまで言わなくてもいいかな、これぐらいは分かってくれるだろう。

そうして手間を省いてしまうと、後々違う反応が返ってきて、本当はこうして欲しかったということを伝えることになったり。

なかなかこちらの話を聞いてくれていないな、という場合には丁寧に伝えることも大事なのかなと思います。

おわりに

結果論ですが、無駄な動きをしてしまったなと思うことがあります。

ただ残念だったなと切り替えるだけでなく、その動きが必要だったのかなという振り返りぐらいはしておきたいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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