今の時点で仕事の引退について考えてみる

先日、たまたまですが、スポーツ選手の引退についてのニュースを立て続けに見聞きする機会がありました。

昔から応援していたとか、特別な思い入れがあったわけではないですが、自分よりも年下であるということに、この時は何だか引っ掛かるものがありました。

もちろんスポーツ選手の引退は、他の業種などと比べて、極端に年齢が下がるということは認識しています。

ただ、2023年5月2日時点で、43歳の自分にとっても、まだまだ先のことというわけではないのだなと改めて思うようになりました。

引退は定年退職

社会人になった頃は、もちろん自分の引退について、考えるということはなく。

会社に入って、定年まで働いて、その後は年金で生活していく・・・。

1979(昭和54)年生まれの私の世代の時には、終身雇用制度の崩壊が叫ばれていて、同じ会社で定年までなんてあり得ないぐらいの風潮が出て来ていた頃でした。

新しい考え方を浸透させるために、多少は脚色や大袈裟にしている部分があったのかもしれません。

ただ、周りを見れば、そんな雰囲気はなく。

自分の父親であれば、入社した会社で定年まで勤め上げていました。

私が最初に入社した会社でも、中途入社や中途退職というのはもちろんありますが、社歴のある会社ということもあって、定年まで勤め上げるという方が一定数いらっしゃる。

何なら、再雇用制度で定年後も嘱託として勤務し続けている方も。

そうした事例を身近で見ていたので、仕事の引退は定年退職、ということを当たり前のように思っていました。

そこから税理士業界への転職を決意して、同じ会社で定年まで勤め上げるというプランはなくなりました。

その時は、定年退職で仕事を引退するのではなく、働ける限り働き続ける、ということを覚悟していました。

元々、税理士業界に興味を持ったきっかけは、当時勤務していた会社の顧問税理士の方と接する機会があったというところからでした。

高齢の方でしたが、意欲的で元気で勉強熱心な姿に、自分の理想を見付けたような気持ちになって、そうした働き方をしたいと思うように。

そうして、飛び込んだ税理士業界ですが、とりあえずは税理士資格を取得することを優先して、先々のことはあまり考えないようになっていました。

ただ、上場会社に比べれば福利厚生が完備されてなかったり、退職金制度がないような、税理士事務所に勤務しようと思ったのは、今思えば、定年退職という考え方を捨てていたからなのかもしれません。

独立したら引き際

いざ、税理士資格の取得が出来て、これからのことを考えた時に、改めて今の状況を冷静に考えてみました。

税理士になったとはいえ、勤務税理士であれば、会社員と同じようなもの。

それこそ定年まで勤め上げるか、違う事務所に転職するかという選択肢しかありません。

自分の思うようにしたければ、出世して役員を目指すという道もある。

それでも、自分の思うようになるかは分からない。

そこで、ふと思ったのは、それこそ会社と同じだな、ということ。

あれ?これって自分が目指していたことだったっけ?

税理士業界に入ろうと思ったのは、働ける限り働き続けることが出来ると思ったからのはず。

事務所に所属していれば、組織化されて社内環境が整備されればされる程、会社に近付いていってしまうかもしれない。

そうした思いもあって、独立開業というを道を選ぶことになりました。

それでは、独立開業した場合の、仕事の引退はどこなのか。

間違いなく、年齢で区切る定年ということはないでしょう。

ただ、働ける限り働き続けるという曖昧なものだけではダメなような気もしています。

自動的に引退が来るのではなく、自分から引退の時期を決める引き際を考えておくことが必要なのでしょう。

今から考えられること

私自身は独立開業して4年目の年になります。

それぐらいで何を考えることがあるんだろうという思いもあります。

今は、少しでも余裕が出来るように、収入を増やしていくことが先決なのかもしれません。

まだまだやるべきことはたくさんあります。

ただ、間違いなく人生で一番の転換期となる引退の時のことを、直前に考えて間に合うのだろうか、という思いもあったり。

私自身は、これまで何度か転職を経験してきました。

その時には、一旦前の仕事から引退するようなものと言えなくもないでしょう。

退職直前に、バタバタしてしまい、完全に引き継ぐことなく、タイムアップとなってしまう。

退職日に、遅くまで残って片付けをしている。

そうした姿を見聞きしてきたので、自分は何とか綺麗に去りたいという思いで、事前に準備を進めていました。

数か月前から机の周りを片付け始めたり、もっと前から仕事内容の整理を始めていたり。

それでも、思い描いたような綺麗な去り方とはいかず。

そう考えれば、人生最後の仕事の引き際を数年単位で準備していても間に合わない可能性があります。

少なくとも10年単位で考えておく方がいいでしょう。

これはあくまで健康な状態で過ごせた場合の話で、体調によっては、時期が大幅に変わることも想定されます。

今目の前にある仕事が20年後にどうなっているのか。

そう考えておくだけでも、早過ぎるということはないのかなと思っています。

おわりに

未来のこととなると現実味がなくて、考えること自体を忘れてしまうこともあります。

誰しもに必ずやってくることだと思うと、他人ごとではないのですが。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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