方向性の違いで仲違いするか、それぞれの道を進むか

先日、元SMAPメンバーのテレビ番組での共演が話題になっていました。

ファンクラブに入ったり、ライブに足を運んだりということはなかったですが、SMAPのテレビ番組は好きで、観れるものは出来る限り追いかけているぐらいのハマり具合です。

そんな私でも、SMAPの解散というのは衝撃的で、ウソかホントか分からない噂に翻弄されて、ザワザワした気持ちを持ち続けていました。

でも、先日の共演を観て、何だかスッキリしたような気がしました。

それこそ本当のところは分かりませんが、仲違いする前に、それぞれの道を進むことを選んだのかなとふと思えたのでした。

独立開業するにあたって

税理士として独立開業する前は、同じ業界の事務所に所属していました。

そこを辞めて、独立開業することになりましたが、表立った揉め事みたいなことはなかったように思います。

思いますというのは、私自身はなかったという認識ですが、周りがどうだったかは正直分からないところなので。

ただ、何も問題なく、円満退職と言えば、聞こえはいいですが、何もないのであればそこに残って勤務し続けていたでしょう。

じゃあ、不満だらけだったかと言えば、そういうこともなく。

居心地は良かった方だと思っています。

社会人になって勤務した会社は上場企業でそれなりに規模のあるところ。

それが最初なので、そこが基準となり、これが会社というものだと思っていました。

別に窮屈に感じたり、不満を持ったりすることはなく。

たまたま興味を持った税理士業界へ転職することになったので、どちらかというと前向きな理由の転職ではありました。

そこから個人事務所で勤務することになり、最初はその自由さにカルチャーショックを受けていました。

しかしながら、その内その自由さが心地良くなってくるように。

その事務所が少し変わっているというのもあったと思いますが。

いつの間にか、前の勤務先の勤続年数を超えていて、それでも嫌な気はあまりせず。

自分が思い描いていた方向性と合っていたのだと思います。

ただ、経営者としては、事業の拡大というのは目指していきたいところでしょう。

順調に、事業規模が大きくなっていきました。

そうなると、組織化というのが一つの課題になります。

それが間違っているのか?

そんなことはないでしょう。

組織としては、正解なのだと思います。

ただ、その方向性を私自身が望まないと思ってしまっただけです。

何を偉そうにと思われるかもしれませんが、対等かどうかは別として、仲違いしたくないという思いがあったのかもしれません。

提携するということ

独立開業するとなってから、基本的に一人でやっていくことを想定していました。

事務処理などを分担することはあっても、自分で決めて、自分で組み立てていく。

顧客対応を誰かに任せるということは考えておらず。

ただ、税理士業界特有なのかは分かりませんが、開業していると、提携しませんかみたいな話は結構あったりします。

そんなに人付き合いが得意ではない、私でもそうなので、人当たりが良い人だったら、もっと引き合いがあるのかもしれません。

たくさん話をいただいたわけではないですが、最初は対応がブレていました。

開業して半年ほどでコロナ禍となり、必死に色んな可能性にすがりたいという思いがあったのかもしれません。

自分が苦手な分野を補完するような提携の話があり、一度乗ってみたことがありました。

全く見ず知らずというわけではなく、面識がある方だったというのも大きかったかなと。

意気投合したとかではなく、ビジネスライクな条件設定で合意したというもの。

自分にとって大きなメリットがあるというわけではないが、大きなデメリットもなく、もしかしたらメリットが増えていくかもというところでした。

何かしらビジョンを共有しているわけではないので、すぐに方向性のズレを感じるように。

何だか最初と話が違ってきているような・・・。

それは不義理なのでは?

相手にとっては、人生設計上の重要な方向転換でしたが、それが方向性のズレに繋がるのであれば、仲違いすることは避けられません。

元々思い入れがあったわけではなかったので、仲違いする程やり合うことはなかったですが、後味は悪いものです。

相手が悪いというよりも、判断が甘かった自分自身のせいなので、自業自得ですが。

誰かと組むということ

独立開業する前とした後に、少ないながらもこうした経験をすることで、自分自身の方向性を再確認することが出来ました。

どんなに昔からの知り合いでも、気の合う人でも、方向性のズレは生ずるもの。

それを許容して、上手く立ち振る舞うことが出来るかどうか。

今更ですが、そんなことは当たり前のように出来ている人もいるでしょう。

当たり前とまではいかなくても、上手く付き合っていくことを心掛けている。

私自身も、そうやってのらりくらりと過ごしてきました。

そのこと自体を後悔することはありません。

ただ、これからはそういう生き方を選ばないことも選択出来るのであれば、誰かと組んでということはしないという覚悟を持つことが出来ました。

別に独りぼっちで過ごしていくわけではない。

周りの人に適宜意見を聞いたり、教えてもらったり、時には伝えたりしながら、進んでいくことになります。

独立開業してから、社員税理士にならないかとお誘いいただいたことがあります。

その時は、前項の提携の話の後だったので、迷いなくお断りすることが出来ました。

正直なところ、魅力的なお話でもあり、ワクワクするところもありました。

やっぱり誰かに名指しで頼ってもらうというのは、嬉しいものです。

ただ、今だったり、しばらくは大丈夫でも、必ず方向性のズレは生じてくる恐れがあります。

それを許容出来るか、許容してもらえるか。

仲違いする前に、別の道をまた選ぶか。

それもまた経験ですが、今の道をもうしばらくは進んでいきたいところです。

おわりに

何で辞めるのか?以前は疑問しかなかったです。

今となっては、前向きな理由もあるのかなと思えるようになりました。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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