背伸びなのか無理しているかの判断基準を持っておく

何かの選択を迫られた時、想定の範囲内のことなら簡単に決めることが出来ます。

しかしながら、どうなるか明確に分からないような事態の時には、予測で選択する必要があります。

これは、背伸びなのか、無理しているのか。

自分なりの判断基準は持っておきたいものです。

上手くいったと思える経験

自分が正しい選択をして、成功者の道を進んでいる。

そう思えたらいいのですが、いつも思い通りに進むことばかりではありません。

むしろ、思い通りに進まないことの方が多い。

だからこそ、成功した!とまではいかなくても、上手くいったかもと思えることでも際立つものです。

例えば、今の仕事に繋がる税理士試験の受験。

早い人であれば、学生時代から勉強を始めて、社会人になる前に資格を取得している人もいます。

私の場合は、学生時代には簿記など税務会計に関わる勉強をすることなく、社会人になって8年経った30歳から、税理士試験の受験を本格的に始めました。

税理士試験を受験している人は、年齢層など含めて幅広いものですが、それでも始めるには少し遅かったようです。

当時勤務していた会社の顧問税理士さんに、税理士試験の受験のことをお話しした際には、

「もっと早かったらなぁ・・・。」

という主旨のことを言われた記憶があります。

仕事をせずに、勉強に専念するならまだしも、働きながらとなると更にハードルは上がってしまう。

同時に税理士事務所への転職も考えていたため、収入面や勉強時間の確保など、課題は山積みでした。

ちょっと仕事に関係する資格を取得するような背伸びではないですが、限りなく無理しているに近い背伸びだったのかもしれません。

先行きのことを考えれば、上手くいかなかった場合、後戻りは出来ないので、そのまま税理士業界で生きていくしかないかもしれない。

当時はそこまで考えていたわけではないですが、最悪の事態も覚悟していたのでしょう。

結果的には、何とか税理士資格を取得して、独立開業してと、当初思い描いていたことが実現出来ているので、上手くいったと思える経験かなと。

こうした経験は、自宅を賃貸から所有にするときなど、他にもちょこちょこあったりしますが、自分にとっては今でも一番印象深いことです。

失敗したと思える経験

一番印象に残っているのは、大学受験。

失敗というと、少し語弊があるかもしれませんが、自分の選択の仕方として失敗したというニュアンスになります。

今の学校の成績や模試の結果などを見れば、B大学を目指すのが妥当。

ただ、これからもう少し頑張っていけば、A大学も十分目指せると思う。

さぁ、どうする?

学校の先生から何度か言われたセリフです。

名前でいえば、A大学の方が良さそう。

でもB大学が悪いわけでもない。

厳密にいえば、学べる内容が違うので、どちらが好みか、により選択することも出来ます。

ただ、当時は大学の違いなんて、偏差値だったり、ネームバリューぐらいでしか判断できず、その先の大学生活にまでは考えが及ばず。

周りの声などを参考にしながら、最終的にはA大学を目指すことを自分で決めました。

そこからは、A大学に合わせた受験科目の選定など、方向転換しながら、勉強を進めていくことに。

結果的には、A大学は不合格となりましたが、後期試験でB大学に引っ掛かることが出来ました。

それが悪かったのか良かったのかというのは、正直よく分かりません。

手を抜いていたわけでもなく、やれることはやり切った上での結果なので、後悔をしているわけではありません。

ただ、第一志望のA大学を志望することが、背伸びではなく無理していたということなのだと思っています。

他にも、資格試験を目指すときに何となく始めて失敗したと思えることなどありますが、この経験が一番印象に残っていることになります。

自分なりの判断基準

多くの経験やデータに基づいているわけではないですが、これまでの経験を踏まえて、背伸びなのか無理しているかの自分なりの判断基準というのは何となく持てるようになってきました。

それは、大きく分けて2つ。

 

まずは、

・客観的な視点

特に失敗したと思える時に共通するものですが、客観的な視点として、それは無理しているというデータが出ていることが多かったかなと。

大学受験の時でいえば、模試などの志望校判定。

A判定など常にいい結果が出ていないと、合格出来ないわけではないですが、最後まで標準以上の結果は出ていませんでした。

学校の成績でも、同じような大学を受ける人より良いとかいうわけでもなく、何なら教科によっては平均ぐらいしかないことも。

必ずしも、安全圏内にいることが必要なわけではないですが、一発逆転というのはなかなか起きないものだと実感しています。

 

そして、

・自分の強い意志と覚悟

上手くいったと思える時と、失敗したと思える時の違いは、自分の強い意志があるかどうか。

その上で、覚悟を持って取り組めるかどうか。

税理士試験など上手くいったと思える時には、それを目指すという自分発信の強い意志から始まって、それを持続するための覚悟というものがありました。

簡単にいえば、自分が興味を持っているのかどうか。

社会人としての経験があった上で、自分の仕事を選ぶとなれば、興味を持たないわけにはいきません。

それで人生が変わってしまうこともあるのだから。

そういう意味では、新卒での就職活動で苦戦したのは、自分の人生を左右するという実感が持てずに、自分の強い意志と覚悟が持てなかったからかもしれません。

大学受験にしても、受験する大学に行きたいという強い意志が足りなかったのかもしれません。

受験段階で大学のことを深く実感できるものでもないので、仕方ない部分はあるかもしれませんが・・・。

 

今選択を迫られていることでいえば、「客観的な視点」での条件に少し難ありですが、「自分の強い意志と覚悟」は十分あります。

これが背伸びなのか無理をすることになるのか、次のステップアップのための背伸びとして今は考えています。

おわりに

結果論にはなってしまいますが、そうした経験を意識して積み上げることで、これからの背伸びか無理しているかの判断基準の精度を高めていきたいところです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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