専念できる環境が必要か

子供の受験を目の当たりにしていると、勉強だけでなく、学校の授業や行事など他のことも色々とあるので、改めて大変だと実感するところです。

もっと勉強に集中させてあげられたらいいのだろうか。

そんなことを思う時もありますが、必ずしもそれが良いとは限らない。

自分のことを振り返ってみても、一つのことに専念できる環境ばかりではなかったかなと。

学校生活と受験勉強

学生の時に自分が経験してきたのは、高校受験と大学受験。

どちらも学校生活や授業をベースにして、その延長で受験するものではあります。

しかしながら、実際には学校生活や授業とは別に受験勉強という枠組みを作って取り組むものというイメージを持っていました。

極端な言い方をすれば、学校生活や授業をこなしながら、受験勉強を進める必要がある。

まるで、学校生活や授業が余計なモノと捉えられるような物言いをしてしまう。

本音のところは分りませんが、そういったことを見聞きしたこともあります。

もっと受験勉強に専念出来れば・・・。

正直なところ、私自身もそういった思いを抱いたことはあります。

3年生で最後の体育祭や文化祭だから、ちゃんと時間を掛けて準備をしたい。

でも、受験勉強の時間を削ってまですることなのか。

その時にしか出来ないことなのだから、とは言うけれど、基本的には受験もその時にしか出来ないもの。

比べるものでもありません。

どちらを優先させるかはその人や周りの考え方によるもの。

その時の学校生活でしか経験出来ないことがある、青春の思い出になる、という考え方も好きではあります。

しかしながら、今思えば、専念できる環境でしか力を発揮できないとなるとその後の人生においても苦労するかなと。

受験勉強以外のことは全て排除して、専念する。

そこまで割り切って取り組んで、家族など周りの協力が得られ続けるのであれば、それでいいでしょう。

結果が伴わないことは考えない。

それぐらいの覚悟が必要なものです。

仕事と勉強

専念できる環境を作り出すのは、社会人になると学生時代よりもますますハードルが上がります。

仕事だけに専念できるのであれば、問題はないかもしれません。

しかしながら、仕事の中にも色々とあって、プラスアルファを自分で考えなければいけない時もあります。

例えば、資格試験。

その資格がなければ、仕事が出来ないのであれば、それも仕事の一部と言えるでしょう。

しかしながら、この資格を取得してステップアップしたいなどであれば、仕事とは別にそのための勉強を始めることになります。

資格試験の難易度にもよりますが、仕事以外の時間で確保する勉強時間が全然足りないことがあります。

仕事を優先させ過ぎていると、勉強時間が全然確保出来ない。

そんな時には、勉強に専念できる環境だったらな、と思うことがあるかもしれません。

私の場合であれば、税理士試験。

仕事に必要な資格ではありますが、税理士事務所に勤務していれば、資格がなくても仕事自体は出来ます。

でも資格があったら、ステップアップも出来るし、自分で開業することも出来る。

ただ、難易度というよりは合格するための勉強時間の確保は必須で、仕事をしながらだと足りない可能性の方が高い。

意識して、無理やりにでも勉強時間を確保しないと合格は難しいものです。

当時は結婚して子供もいてという環境で、仕事以外の時間を自由に自分だけに使えるわけでもなく。

自分で選んだ道ではありましたが、仕事がなかったら、独身だったら、という仮定を考えたこともあります。

それでも、その時思っていたのは、今の環境で実現出来ないのであれば、専念しても実現出来ないだろうということ。

専念できない要素が足を引っ張っているようなイメージを持たれることもありますが、それだけではないかなと。

その時の環境で実現出来なければ

専念することがプラスに働く人であれば、専念する環境を整えることがベストでしょう。

しかしながら、それなりにプレッシャーも掛かるものです。

今から1年間受験勉強だけしていればいい、と言われた時にどう感じるか。

私の場合は、結構しんどいなと。

同じことを毎日するわけではありませんが、一つのことに集中するというの何だか息が詰まるように思ってしまうタイプです。

一つのことだけに専念して、結果を必ず出せ、と言われているような気がする。

それぐらいの覚悟で取り組まないでどうするんだ、と言われてしまいそうですが、そこまで強靭な精神力は持ち合わせていません。

今ある環境の中で、適度にプレッシャーを掛けながら、やるべきことを投げ出さずに取り組んでいく。

それが気分転換にもなるだろうし、いい刺激になるのではないか。

専念できる環境であっても、そうでなくても、日々取り組むことは同時並行で進めるようなマルチタスクではありません。

細かく分かれたタスクの連続で、それを大きな括りにしたものの方向性が同じものばかりになるというのが専念するということなんだと思っています。

そう考えれば、個々の瞬間、日々の積み重ねを継続していくことが大事なことであり、向き合う時間を作り出すことを優先すべきなのでしょう。

もちろん、その時間の配分が学校生活や仕事などに比重が置かれているのか、他のことに比重が置かれているのかのバランスは大事です。

しかしながら、その時の環境で、時間配分のバランスを取りつつ、実現できないのであれば、専念しても同じことでしょう。

すぐに変えられない環境なのであれば、受け入れてベストを尽くす方法を考えるのが有用なのかなと思っています。

おわりに

言い訳をし始めると、際限なく続いてしまうこともあります。

出来ない理由を探すのではなく、出来る方法を考える。

格好付けた言葉かもしれませんが、こういったよく耳にする言葉こそ真理を突いているのだと実感しているところです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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