あの時の親の気持ちが分かることもある

子供の頃、自分の親の些細な言動で不思議に思っていたことがありました。

その時は、よく分からなかったけれど、今になって、何となく分かることもあります。

確認したわけではなく、あくまで想像ではありますが・・・。

昨日の残りものを率先して食べる

日々の食事のやりくりにおいて、昨日の分が残っていることはよくあることです。

米飯を多めに炊いておいて、翌日に冷ご飯として残る。

昨日の夕食のおかずが残っている。

こうした場合、親が率先して食べていた印象があります。

量が多ければ、みんなで分けて食べることはあるけれど、大体は先に親が食べるようになっている。

正直、昨日の残りものよりは出来立てのご飯の方が美味しいと思っていました。

そのため、冷ご飯などを食べる時には、少しテンションが下がっている自分がいる。

でも、嫌だということは言えません。

たまにあるぐらいでも、こう感じてしまうのに、結構な頻度で食べている親はどう思っているのか。

不思議に感じていました。

もしかしたら、嫌なのに我慢して食べていたのだろうか。

自分も親になって、昨日の残りものを率先して食べている自分がいます。

嫌々なのかと言えば、それは違うかなと。

まずは、子供には出来立てのご飯を食べさせてあげたい、というのが正直なところです。

出来立てが必ず美味しいとは限りませんが、大体は美味しいことが多いもの。

作った料理を早めに食べて欲しいという気持ちもあったり。

でも、それだけではありません。

そもそも、昨日の残りものが美味しくない、という感覚がなくなっています。

出来立てのものには、出来立ての美味しさがあって、昨日の残りものには残りものの美味しさがある。

歳を重ねてきて、味覚の受け入れる幅が広がってきているのかもしれません。

どっちも悪くないというところでしょうか。

だからこそ、嫌々という気持ちはなく、何なら率先しているわけでもない。

もしかしたら、自分の親もこうした気持ちだったのかもしれません。

自分のことは後回しにする

自分が子供の頃は、コレが好き、アレが欲しい、など自分の親が言っているのを聞いた記憶がありません。

もしかしたら、日々の生活の中で、ちょっとしたことなら言っていたのかもしれませんが、印象に残っておらず。

そのため、自分の親の好きなモノというのが分かりませんでした。

どこかに出掛ける、外食をする、という時にも、子供がやりたいことなどを優先して、自分のことは後回しにする。

韓国ドラマにハマっていたのか、このアイドルが好きやったのか、というのは、だいぶ大きくなってから気付いたり。

もしかしたら、親だったら当たり前のことなのかもしれません。

自分を犠牲にして、子供のために尽くしていく。

こういう表現だと何だか違和感がありますが、極端に言えばこういうことなのでしょうか。

子供ながらに、自分たちのために我慢してくれているのかな、とぼんやり思っていました。

自分が親になって、全てがそうではない、と言い切れないところはあります。

子供が小さい頃は、生きていくこと自体を支える必要があり、優先的に考えないといけない時期というのはあるものです。

ただ、自分が好きなこと・やりたいことを我慢しているだけかと言われると、それだけということもなく。

それは、子供の成長と共に生きること自体が、自分の好きなこと・やりたいことの範疇に入ってきていて、自分のことを犠牲にしているだけではないからなのかなと。

好きなことだけして生きていくことは出来ない。

それは、結婚していてもしていなくても、子供がいてもいなくても、同じことでしょう。

それならば、出来るだけ好きなことの割合を増やせる方法を考えてみる。

子供がいるならば、その成長を楽しみにするというのも一つの方法でしょう。

今は自分の親がそれなりに楽しそうに好きな生き方をしているのを見ていると、当時はそんな気持ちだったのかなと思えます。

お金はないと言う

自分が子供の頃には、お金持ちだと思ったことはありません。

でも、不自由なく、大学まで行かせてもらったことを考えると、貧乏だと思ったこともありません。

そんなごく一般的な家庭だったと思うのですが、「ウチはお金ないよ。」というのは何かにつけ親が言っていたことでした。

もちろん、親が「ウチはお金ある。」なんて言うものではないでしょう。

よっぽどのお金持ちだったらどうかは分かりませんが、それでもわざわざ子供に言うことではないかなと。

ただ、子供ながらに、何でそんなにお金はないって言うのかなとは思っていました。

お金があるなら贅沢してやろう、なんて思うわけもなく、何でもかんでも高価なものを欲しがるということもしていなかったのになぁ。

そんな気持ちがありました。

でも、今考えれば、そういった思考に自然となるように教えてくれていたのかなと。

贅沢はできない、何でもかんでも買ってもらえるわけではない。

もしかしたら、多少は余裕がある時もあったのかもしれません。

それでも、先のことは分からない。

備えあれば憂いなし、というわけではないでしょうが、備えることで大きな損をすることはないというのはあるかなと。

そんな思いもあって、私自身も子供には、お金はそんなにない、ということを冗談交じりに言っています。

それは、本当に心配されないようにという余計な配慮とちょっとしたプライドみたいなものが入り混じっているような感覚でしょうか。

子供には、お金の心配をさせたくないけれど、お金のことにちゃんと向き合って考えてほしい、という複雑な気持ちがあります。

そんな思いもあって、今日もまた「ウチはお金ないよ。」と親と同じ言葉を繰り返すのかなと。

おわりに

ある時、自分も親と同じことを言っている、と気付くことがあります。

嫌なわけではないですが、何だかむずがゆいような感覚があり、まだまだ慣れない自分がいます。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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