自分も同じことをしてしまっていないか
自分が嫌な思いをした時には、もう同じ思いはしたくないもの。
それは自分だけでなく、自分以外の他の人に対しても同じように思う人もいるでしょう。
実際にそうしたことを見聞きすることもあります。
しかしながら、相手があってのことなので、自分の意図がストレートに相手に届いているとは限らないものです。
好みを押し付ける
私が子供の頃は、いわゆる昭和世代の風潮というのが色濃くあったので、自分の意思は極力なくして、みんなに合わせることが良いこととされていたように感じていました。
同じ制服を着て、同じ時間に、同じ授業を受けて、同じテストを受ける。
この記事を書いている2023年11月14日現在でも、大本の部分は変わっていないかもしれませんが、当時はもっと徹底されていたような印象です。
ただ、それが悪いとか嫌だとか思っていたわけでもなく。
むしろ、積極的に受け入れていた部分があったかなと。
そういう生き方をしてきたからというのもあるかもしれませんが、個性を出せと言われても、正直困る。
みんなと同じ土俵に立っている中で、勉強や運動で優劣をつけて、一喜一憂する方が分かり易い。
大人になった今では、もう少し色んな考え方に触れて、理解できることは増えていますが、基本的なところは変わっていないのかもしれません。
元々の性格なのか、そうした環境の影響かは分かりませんが、子供の頃は、自分の好みというものがはっきりしていなかったように思えます。
自分はコレが好きだから、周りに関係なく、ハマってしまう。
そういうことは全然なかったかなと。
周りで流行っているものを好きになるけれど、誰よりも先にというわけではなく、全く興味を持たないわけでもなく、その中間ぐらい。
だからこそ、好みを押し付けられるという感覚はなかったというのが正直なところです。
友達に、これめっちゃ面白いで、と教えてもらえれば、素直に興味を持つようになる。
自分の意思がないと言われればそれまでですが、偏見なく色んなことに興味を持てる心持ちだったのかなと。
そう考えると、自分の好みを持ちなさいと言われる方が、好みの押し付けと思ってしまうのかもしれません。
苦手を克服させる
誰しも苦手なものはあるもの。
その種類や度合いによっては、ただのわがままと捉えられてしまうこともあるでしょう。
食べ物の好き嫌いなどは典型的な例かもしれません。
アレルギーなど体調に顕著な変化をもたらすようなものであれば、苦手のレベルを超えているので、克服させようなんて思われることはないでしょう。
これが、匂いが苦手、食感が苦手・・・などであればどうか。
食べれるのであれば、食べなさい。
私が子供の頃であれば、そうしたことを言われがちだったかなと。
学校給食で、苦手なものを食べ終わるまでは片付けることが出来ず、お昼休みや掃除の時間もずっと机に座っている。
そうした光景を何度も見たことがあります。
今となっては、時代が変わって、苦手なおかずを減らしたり、食べたい人でシェアするような取り組みが浸透しているようで、少しづつ様相は変わってきています。
私自身は、苦手を克服すること自体は意味があるものだと思っています。
ただ、方法とタイミングは選ばないといけません。
苦手なものなんて根性で克服しろ!というような、あからさまな人というのは今はあまりいないのかもしれません。
そうした人であれば、分かり易いので対応し易いところもあります。
厄介なのは、意図せず強要してしまっている場合。
自分は苦手ではないから、あなたも苦手ではなくなるはず。
表現は柔らかくても、根底にある考え方がそうであれば、ストレートに言っているのとそんなに変わらないものです。
見なければ聞かなければいい
好みを押し付けたり、苦手を克服させよう、という意図はない。
自分が嫌な思いをしたからこそ、そんなことを強要したくない。
それが本音のところかもしれません。
ただ、外部に向けた発信をしていれば、色んな人が見聞きする機会を作ることになるので、人によっては嫌な思いをしていることがあるかもしれません。
そんなことは、発信する側の問題ではなく、受け取る側の問題なので、嫌なら見なければいい。
聞かなければいい。
そう思うかもしれません。
それは正しい方法です。
そう思って発信していかなければ、そもそも何かを発信し続けることは出来ない。
そういうもでのしょう。
ただ、自分が嫌な思いをしたときにどう思っていたのか。
ストレートに嫌なことを言われたのか。
相手にそんな意図はないのに、勝手に自分で嫌な思いを抱いてしまっていたのか。
自分にとっては良いことが相手には悪いことになってしまう。
極端かもしれませんが、そうしたことがあるということは、どんなステージになっても意識しておきたいところです。
おわりに
時々ふと自分が今嫌なこと言っている?と思ってしまうことがあります。
どう思っているかは相手次第ですが、同じ轍は踏まないように自戒はしておきたいところです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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