その瞬間が分からない時は振り返って噛み締める
〇〇はいつですか?と聞かれることがたまにあります。
はっきりとその瞬間を回答できることもありますが、ちょっと考えてしまうことも。
普段から意識していないことだと、パッと答えが出て来ないものです。
そんな時には、振り返って噛み締めることもまたいいものです。
その瞬間が分かり易い場合もある
仕事の関係でよく聞かれることの質問は、「いつ独立されたのですか?」というもの。
初めてお会いする方であれば、お互いの情報を一から取得する必要があるため、世間話から始めることが多いでしょう。
年齢や出身地など当たり障りない話題から入って、これまでの職歴の話へ。
そうなると、いつ独立したのかという質問は自然な流れかもしれません。
そうやって聞かれた時には、特に困ることはありません。
2019年9月30日に前の勤務先を退職して、2019年10月1日から独立。
新しい事務所に朝から出勤したのもその日になります。
もちろん、細かいことを言えば、税理士会への届出や書面上の日付などは、それぞれの事情に合わせて一部ズレているものもあります。
それは手続き上の問題なので仕方ありません。
ただ、自分の中では、2019年10月1日から独立したというのがハッキリしているので、迷うことはありません。
税理士関係で言えば、税理士になったのはいつか?というのもハッキリしています。
税理士試験に合格して、登録手続きが完了して、晴れて税理士となりますが、登録日は税理士証票などに明記されています。
その日が税理士になった日。
事務手続き上の話であり、その瞬間から自分自身が何か大きく変わったということはありませんが、身を引き締めるという意味もあり、気持ち的な面では大きく変わったことを覚えています。
食べていけるようになったのはいつですか?
税理士として独立開業してからは、個人事業主になるので、売上などを自分で確保していく必要があります。
給与が完全に安心というわけではありませんが、ある程度の保障が保たれていたのだと痛感しています。
ただ、そうしたことは勤務していた時から何となく分かっていて、独立したら食べていけなくなるリスクがあることは覚悟していました。
そのため、独立について具体的に考え始めたときには、そのリスクをどう回避するかというのが一番の課題になりました。
まずは、既に独立開業している方の話をお聞きして、独立後の状況をシミュレーションします。
その時によく聞いていたのが、「食べていけるようになったのはいつですか?」というもの。
そこから、資金的な問題なども考えていく必要があります。
開業1年で目途は立っていた・・・
開業して3年経ったぐらいかな・・・
まだ分からない・・・
色々なご回答を聞かせていただきましたが、共通していたのは、ハッキリとした時期は分からない、というもの。
よくよく考えれば、その通りかなと。
質問自体がハッキリしていないのだから、その回答もハッキリしないのは当然かもしれません。
食べていける、という状態が何を指すのか。
人によって捉え方が違うのだから、明確な答えというのはないものでしょう。
ただ、食べていけるようになったというニュアンスは何となく分かるものであり、改めて振り返ってみると考えさせられるものです。
私自身も、何度かこの質問を受けたことがあります。
その時の答えはハッキリ覚えていませんが、開業1年目・2年目ではなかったということは伝えていたように思います。
今思えば、自分で稼いだ収入で資金が回るようになった時というところでしょうか。
資金繰りのことであり、この瞬間というのはないですが、毎月の支払処理をしている時に、ふと資金が回るようになったかもとジワジワ思い始める。
大手を振って、「食べていけるようになりました!」とまでは言えないですが、今も独立開業を続けていて、毎日の暮らしが出来ている、ということは最低限の条件はクリア出来ているのかなと。
子供が手が離れたのはいつですか?
子供が小さい頃は、仕事を中心にした生活をしてしまっていたので、子供と過ごす時間が多かったというわけではありません。
それでも、週末や休みの日には、出来るだけ子供と過ごす時間を大事にしようと心掛けてはいました。
子供の成長に伴って、一緒に過ごす時の関わり方というのは変わるものですが、基本的には一緒に行動することがほとんど。
公園で遊ぶ時は、一緒に行って、遊具によっては補助が必要だったり、トイレの誘導、適度な水分補給など、常に手を掛けるようなイメージです。
もちろん、離れて見ているだけの時もありますが、束の間の休息をしながらも、どこかしら気を張っているところはあります。
そんなのみんな同じ、そこまで手を掛けていない、などそれぞれの事情はあるでしょうが、私自身はそんな関わり方をしていました。
先日、長女が誕生日を迎えて、新成人になったことを受けて、そんな話をしていると、お子さんが小さい方などから、「子供が手を離れたのはいつですか?」と聞かれることもあります。
もちろん、この日から「子供が手を離れた」というのは分かりません。
今も「子供が手を離れた」状態なのかも分かりません。
ただ、以前に比べれば、子供と過ごす時間・関わり方というのは変わってきました。
改めて振り返ってみると、最近子供が手を離れつつあると実感した瞬間がありました。
土曜日の夜7時で家には自分ひとり。
他の家族は妻・子供含めて、それぞれの用事で別々に行動している。
子供が小さい頃には考えられない状況です。
その後、それぞれに帰宅してきて、夕食を一緒に食べている時に、ふと子供が手を離れつつあるのかもと思ったのでした。
おわりに
嬉しいような寂しいような複雑な思いもありますが、そうした瞬間を振り返って噛み締めているのもまたいいものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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