刺激を受ける環境に身を置いてみる
先日、子供の共通テストの受験の付き添いで、会場までの道中を一緒に行くという機会がありました。
自分が受験したセンター試験の時から数えると26年ぶりに感じる雰囲気です。
その頃とは、心構えも状況も違っていますが、道中の周りの頑張っている姿などを見るにつけ、心が引き締まる思いです。
こうした刺激を受ける環境に身を置くというのは、たとえ短時間でも、自分にとっては必要なことなんだと改めて実感しました。
ひとりで頑張ることは多いけれど
税理士として独立開業してからは、特に、ひとりで頑張ることが多くなったなと実感しています。
それは決して嫌なことではなく、むしろ歓迎すべきもの。
勤務している時は、周りの動向を伺いながら、そのすき間を縫って、自分のやりたいことを滑り込ませる。
それが、独立すると、自分の判断で決めることが圧倒的に増えました。
もちろん、自分の判断だけで決められないことはありますが、基本的には自分次第のことばかり。
勤務していた時とは、状況が変わったのだから、戦い方を変えていく必要があります。
ただ、ひとりで頑張ることが多いと、見えなくなることもあります。
集中できるからこそ、視野が狭まるというところでしょうか。
マンネリとまではいかなくても、ひとりなことに飽きてしまうこともあったり。
勤務していた時であれば、常に周りがいる環境で、刺激もありますが、受け過ぎると自分のダメージになってしまうことも。
適度な刺激を受けるさじ加減は難しいところですが、一時的でも刺激を受ける環境に身を置いてみるのもいいものです。
高校の陸上部の時
刺激を受ける環境に身を置く、ということで最初に思い出したのは、高校の陸上部の時のこと。
高校の陸上部では、短距離と長距離に分かれて、別々の練習をしていました。
部室も違うので、普段から接する機会は少なくて、全然違う部活という感覚です。
私自身は短距離に所属していましたが、中学生の頃から仲が良かった友人は長距離に所属していました。
その影響もあってか、普段から仲良くしていたのは長距離の人が多かったかなと。
短距離と長距離の違いは、練習メニューもそうですが、大会などの試合の開催時期。
短距離は、春から秋がシーズンで、冬の間は筋トレなど走り込み以外の練習が中心。
長距離は、駅伝などがあるので、冬もシーズンです。
短距離としては、冬はシーズンオフなので、単調な練習が続き、モチベーションとしては下がり気味。
もちろん、変わらずモチベーションを保つように心掛けてはいましたが、長距離の練習を見ていると、熱量が全然違うと感じていました。
それだったら、その熱量にあやかってみたらどうか。
ふと思い立って、部分的にでも長距離の練習に参加させてもらうことになりました。
もちろん邪魔にはならないように、最初のアップなど支障がないところではありますが。
ただ、一緒のペースで途中まで集団で走っただけですが、緊張感のある雰囲気を体感して、いい刺激を受けたのを覚えています。
大学受験の時
高校生の時には、学校と部活で目一杯で、塾や予備校などに定期的に通うということはしていませんでした。
それでも、大学受験が迫ってきて、学校の授業だけではカバーできないところも出てきて、単発科目の授業を予備校で受けることにしました。
中学生の時には塾に通っていたので、それ以来の学校以外での授業。
予備校までは電車で1時間程かかる距離です。
高校のクラスメイトで、同じように単発科目の授業を受ける人が何人かいたので、一時期一緒に通っていました。
普段から学校で話をすることはあるけれど、受験の具体的な話というのはなかなかしにくいもの。
そうした話を道中などで出来たというのは、いい刺激でした。
そして、予備校での授業は、学校とは違った大きな教室で、目標とするところがほぼ同じ人が集まっているという、ある意味異様な雰囲気だったのを覚えています。
授業の進め方、スピード、ポイントの説明の仕方など、普段の学校とは違う、中学生の時の塾とも違う世界を体験することになり、少々ビビりながらも、手応えも感じられて、いい刺激を受けれたかなと。
税理士試験の時
このブログでも何度か書いたことがありますが、税理士試験の勉強のために、専門学校を利用していました。
社会人になってからの試験で、働きながらということもあり、自分のペースを掴む自信がなかったというのが本音のところです。
専門学校の利用方法としては、通学や通信など選択肢はいくつかありますが、迷わず通学を選びました。
これまた自分のペースで勉強を進めていく自信がなかったからです。
通学であれば、自分の遅れなどが目に見えて分かり易いかなと。
授業に行けなかったら、1回分遅れたことになる。
もちろん、通信でもそういった管理は可能です。
ただ、自分には難しいかもしれない。
そういったペースを掴むために通学を選んだというのもありますが、振り返ってみると、刺激を受けたかったというのもあるかなと。
毎週授業を受けるために、教室に入れば、同じ授業を受ける人がいる。
そこには、色んな人間模様があります。
授業開始前から教室に来ていて、勉強している。
授業が終わった後も、講師の方に質問したり、残って勉強している。
そういう人を見れば、自分も頑張らなければと刺激を受ける。
反対に、たまにしか授業に来ない。
毎回大幅に授業に遅れてくる。
授業中に寝ている。
そういう人を見れば、自分は頑張らなければと刺激を受ける。
常にそういった環境に身を置いてしまうと、良くない方向に引っ張られてしまうかもしれませんが、適度に刺激を受けることでプラスに働くこともあるのかなと思っています。
おわりに
ひとりの環境と周りの環境のバランスの取り方は難しいところですが、自分にとっての適度な刺激を模索してみるのもまた楽しいものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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