念願が叶った時ほど落ち着いている
多くの時間を費やしたり、多大な労力を割いてきたことがようやく終わりを迎えて、念願が叶う時が来る。
普通に考えれば、喜びもひとしおで、全身でその喜びを表現したくなるもの。
先日、数年に渡り取り組んで来たことがようやく終わりを迎えて、念願が叶う時というのがありました。
嬉しさはもちろんあるのですが、思い描いたような喜び方は出来ず。
思っていたよりもずっと落ち着いていて、不思議な感じです。
数年前からの取り組み
4年程前に、新たな取り組みとしてスタートさせたことがありました。
仕事に関係することで、一種のプロジェクトみたいなものであり、段階を踏みながら、長期的なスケジュールで取り組む必要があるもの。
ある程度のコストが毎年掛かってくるものなので、慎重に進めていく必要がありました。
ちょうど、2020年に始まるコロナ禍の影響が出始めた頃で、そのこともプロジェクトを進めていくきっかけになったところもあります。
先行きが不透明だからこそ、色んな事態に備えた体制を築いておく必要がある。
そうして取り組み始めたのですが、コロナ禍という状況で受ける影響が大き過ぎて、一旦中断することになりました。
まずは、本来の業務に注力していくことが先決で、その支柱となる部分が倒れてしまっては、元も子もありません。
年に数回程度は現状確認を行いつつ、プロジェクトが途切れないように情報収集は怠らないようにしていました。
そうこうしている内に、3年程の月日が経っていて、ようやくコロナ禍という状況も落ち着き始めてきました。
ようやく再開できると思っていたのも束の間、そもそもの取り組みのアプローチの仕方を見直す話が出て来ました。
他の方法で進めていきたい。
少しショックではありましたが、最終目的は同じなので、切り替えて新たな方法で進めていくことに。
ある時、先方から相談がありました。
前の方法も活かしながら進められないか。
一度諦めていたことに、もう一度チャレンジできるというので、余計に嬉しさがありました。
足掛け4年ぐらい掛かった取り組みがようやく終わりを迎えることに。
最終の面談を終えた帰り道、嬉しい気持ちで気持ちの高ぶりはありました。
でも、声に出して喜んだり、全身で喜びを表現したりするわけでもなく。
思った以上に落ち着いている自分を冷静に見ていました。
むしろ、もっと喜んだ方がいいのではと思い、無理に声に出して喜びを表現しようとしたぐらいでした。
きっと念願が叶った時というのはそういうものなのかもしれません。
印象的なのは高校受験
自分自身の経験を振り返ってみると、念願が叶った経験で印象的なのは高校受験。
取り組み自体は、中学3年間の内の最後の1年がメインであり、そんなに長期間に及ぶものではなかったですが、初めて自主的に取り組んだと思えるものでした。
勉強のスケジュールを自ら立てる。
学校、塾、自習。
これらの時間のスケジュールを自ら考えて実行していく。
1日12時間の勉強というノルマを自分に課していたので、計画としては立てやすかったかもしれません。
特に、学校がない日の予定は、自ら決めて動く部分が多くなります。
朝・昼・晩に4時間づつの勉強で1日12時間は達成できる。
晩は塾に行くので、朝・昼の時間をどう過ごすか。
基本的には家で勉強することが多かったですが、ずっと同じ環境にいると気が滅入ってくるもの。
気分転換の意味もあって、少し離れている市立図書館の自習スペースをよく利用していました。
開館と同時に入場して、お昼は自分で握ったおにぎりを頬張る。
閉館までずっと籠って、家に帰る。
もっと自分を追い込んでいる人もいるでしょうが、当時の自分にとっては精一杯の努力で、追い込まれてはいました。
そんな時間を過ごして、無事に高校受験を終えることが出来ました。
喜びもひとしおではありましたが、自分よりも親や学校の先生や塾の先生が喜んでくれているのが何より嬉しかったかなと。
そんなに長い期間ではなかったですが、念願が叶った割には、落ち着いていたように記憶しています。
最長の取り組みは税理士試験
今までの経験の中で、一番時間を掛けて、念願が叶ったというのは税理士試験です。
期間にすると、大体10年ぐらい。
28歳の頃に、大原簿記専門学校の簿記論のロングコースを受講し始めて、38歳で何とか合格に辿り着きました。
このブログでも何度か書いたことがありますが、税理士を目指したきっかけは、当時勤めていた会社の顧問税理士の方と接するようになったこと。
そういう資格があるということをきちんと認識したのもその頃です。
始めた頃には、こんなに時間が掛かるものだとは思っていませんでした。
会社で経理の仕事をしながら、週末をメインに税理士試験の勉強をする。
想像以上に大変でした。
それは、このまま並行するのは難しいので、税理士業界に転職して自分を追い込むしかないと思う程に。
もちろん、税理士業界に転職したからといって、万事うまくいくわけではありません。
同じぐらいの年齢で既に税理士資格がある人、自分よりも勉強している人、自分よりも勉強していない人。
これまでと違う環境で、色んな感情に飲み込まれながら、それでもコツコツと勉強を続けていく。
今でもその時のしんどさが一番かもしれません。
途中から、大学院に通って修士論文で科目免除を受ける方向にシフトチェンジしましたが、もちろんラクな道だったわけではなく。
大学生の時以来の徹夜で締切りに間に合わすことも。
そうして、足掛け10年で迎えた官報合格となった日。
朝からソワソワはしていました。
いつも通り朝から出勤するので、いそいそと準備。
Web版の官報が閲覧出来るのが、大体朝の8時30分頃。
その時は、自転車通勤をしていたので、ちょうど自転車に乗っている時間です。
出勤してから確認するのだと遅いかも。
とりあえずは一人の時に確認したい。
というわけで、8時30分頃に自転車を止めて、スマホでWeb版の官報を確認することに。
一斉にアクセスされているからなのか、表示に時間が掛かりましたが、ようやく自分の番号と名前を発見。
「あっ、あった。」
それぐらいのリアクションでした。
後から、合格を知った時のエピソードみたいなものを聞かれて、嬉しくて自転車を倒してしまいました!みたいなことを言っていましたが、そんなに大袈裟なリアクションが出来ていたわけではなく。
びっくりするぐらい落ち着いていました。
報告した時の相手のリアクションを見て、もっと喜ばなければいけないと思い、嬉しさを表現することも。
あれからだいぶ時間が経ちますが、むしろ今の方が嬉しさを実感する機会が多いかもしれません。
おわりに
祭りのあとではないですが、しんどいことでも終わってしまうと寂しさみたいなものがあるのかもしれません。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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