効率の良さと効果の関係性

先日、子供と話をしていて、学校生活や勉強の話になりました。

オンライン授業やアプリを利用した時間割やお知らせの管理など、自分たちの学生時代にはなかった環境が整っているようです。

ただ、そうした効率の良さが必ずしも最大限の効果を生むとは限らないというのは、昔も今も変わらないようです。

一番最近の勉強の環境を振り返ってみると

自分の学生時代となると、結構前になってしまうので、比較するまでもなく、大きく環境などの変化があるものです。

年々そうした変化の動きは速くなってきているように感じています。

一番最近の勉強の環境というと、税理士試験の勉強をしていた頃で、2025年6月現在から大体7年前ぐらい。

その頃から比べても、環境は大きく変わっています。

当時は、会計事務所で働きながら、専門学校に通うという生活で、時間に追われていたような記憶があります。

平日は仕事中心、週末は勉強の割合が多め。

ただ、平日でも全く勉強しないわけにはいかないので、仕事の時間以外で勉強時間を確保しなければいけない。

平日の夜の週２日ぐらいは、専門学校の授業があり、通学コースにしていたので、授業を受けに行くという時間をほぼ強制的に作り出していました。

勤務先から比較的近いところの校舎が多かったので、18時30分からの授業に間に合うように、18時に勤務先を出発するようなスケジュール感です。

勤務先の終業時間が18時だったので、チャイムと共に出ていくようなイメージでしょうか。

毎日というわけではなく、週2日だけではありますが、仕事のスケジュールによっては、その時間に出発するのが厳しいときもあります。

特に、繁忙期と呼ばれる時期には、ほぼ厳しいという状況。

ただ、授業の時間を出来るだけ優先に考えて、仕事がまだ終わっていなくても、とにかく授業に向かうということを心掛けていました。

でも、仕事は終わっていない。

そのため、授業が終わった後に、また勤務先に戻って仕事を再開するということも結構多かったかなと。

　勤務先で仕事

　↓　移動

　専門学校で授業

　↓　移動

　勤務先で仕事

　↓　移動

　自宅

専門学校に行く時の電車は、帰宅ラッシュ時で混んでいますが、戻るときはガラガラです。

他の人がほとんど帰宅するために乗っている混雑した電車に揺られながら、自分は何をしているんだろうと思うことも。

戻るときは戻るときで、人の気配が少ない駅に向かって歩きながら、何でこんなしんどいことしているのだろうと思ったり。

それでも、歯を食いしばって、淡々と耐え忍んでいた日々でした。

今ならどういった形を考えるか

こうしたしんどい時期ですが、よくよく考えると、今ならもっと効率の良い方法が選べたかもしれません。

そもそも、専門学校の授業は通学ではなく、オンラインで受ける。

当時から、Web授業やDVDでの視聴など通学以外の方法は選べました。

ただ、仕事中心の生活をしている中で、自分で勉強を優先させるようなスケジュールを組む自信がなく。

仕事が立て込んできたら、あっさり授業を後回しにしてしまう自信はありました。

そのため、通学コースを選んだというところがあります。

もちろん、授業に行かなければ一緒ですが、顔を合わせて、欠席したことが記録と記憶に残ることに対して、引け目を感じしまうタイプなので、ちょうど良いブレーキになっていたのだと思います。

また、今なら仕事をリモートで出来ることが増えました。

そうすると、専門学校で授業を受けた後に、勤務先に戻らず仕事をするという選択肢もあります。

　勤務先で仕事

　↓　移動

　専門学校で授業

　↓　移動

　自宅で仕事

その分移動時間が減るので、時間的な余裕を生み出すことも出来ます。

そもそも、戻って仕事をすること自体をなくす方向に進むということも、今なら出来るかもしれません。

少ない時間や労力でも、効率の良く同じぐらいの効果が生み出せるかもしれません。

根本的なところは変わならない？

きちんと自分を管理出来るという人であれば、特に問題ないでしょう。

時間や労力を減らして、効率の良い効果を生み出すことが理想ではあります。

ただ、そうそう上手くはいかないもの。

少なくとも自分自身は、そんなに思い通りに自分を動かせないところがあります。

時間が減らせても、サボってしまう気持ちが出て来て、結局無駄な時間を過ごしてしまう。

労力が減らせても、他に何かするわけでもなく、ただラクに過ごしてしまう。

やる気スイッチのようなものは、どこにあるか分からないもので、必ずしも効率の良さが良い方向に作用するわけではありません。

わざわざ時間を掛けて移動する。

戻って仕事をしようとする。

一見すると、非効率な行動かもしれませんが、そこにやる気を起こすスイッチが隠れていたのかもしれません。

もちろん、非効率が良いというわけではありません。

自宅で仕事や勉強が出来る環境が整っていても、自分でパソコンを開いたり、問題集を開かないことには、始まりません。

マンガやスマホなど、今じゃなくても良いものに時間を取られて、後で後悔する。

時が流れても、根本的なところは変わらないのかもしれません。

おわりに

人から言われて動き出すのもいいですが、出来れば自分の力で乗り越えていきたいものです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました！

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園　真樹（ふじぞの　まさき）

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