負けないように頑張る、は同じぐらい頑張る
先日、神戸マラソンの試走会に参加する機会がありました。
実際のコースの後半を中心に、ゴールまでの道のりを辿っていくというもの。
ゆっくりしたペースなので、息が上がるまではいかないけれど、長時間動き続けていると、どんとした重さが足にきます。
最後の橋を渡る前の公園でトイレ休憩をしているときに、高校生らしき人達の集団に出くわしました。
学校の出し物の練習なのか、個々に振り付けの確認などをしている様子。
私たちがちょうど出発しようとした頃に、全体で音楽に合わせた練習が始まりました。
おそらく、YOSAKOIソーラン?だったと思います。
それまでは和やかな雰囲気で、高校生らしいノリで楽しんでいるのかなぐらいに思っていましたが、音楽が始まると、雰囲気が一変。
そのパフォーマンスに圧倒されていました。
自然と「負けないように頑張ろう!」という掛け声と共に、試走の最後に向かっていったのでした。
打ち負かす、という意味合い
最近は、「負けないように頑張れ!」みたいに発破を掛けられることがなくなりました。
よく言われていたのは、学生時代。
学生時代は運動系の部活に入っていたので、試合や大会に出場する機会が多くありました。
試合や大会は、勝ち負けがはっきりしているもの。
野球のトーナメント戦であれば、対戦チームのどちらかが勝者となって、勝ち上がっていくことになります。
陸上であれば、1位から最後まで順位付けが行われます。
そうなると、「負けないように頑張る」が、相手を打ち負かすことに自然と繋がってしまうものです。
それが良いのか悪いのか、というのは正直分かりません。
でも、勝負の世界という意味では、勝者になるためには、相手を敗者にしなければ成り立たないものでしょう。
そう考えれば、決して悪いことというわけではないのかなと。
もちろん、ルールを破ったりするのは違うと思いますが。
その時の「負けないように頑張る」は、勝負で相手に「負けないように頑張る」というもの。
それは、運動だけでなく、勉強のテストなどにも言えることです。
相手よりも点数が高い、順位が高ければ、志望校に合格出来る。
それだけが人生ではないですが、勉強という限られた分野においては、勝ち負けみたいなものがはっきりしているものです。
シロクロつかないことが増えてきて
学生時代のように「負けないように頑張れ!」を言われなくなったのは何故なのか。
明確な答えはないかもしれませんが、当たりは付けられます。
まずは、「負けないように頑張れ!」と言う側の立ち位置になりつつあるということ。
実際に「負けないように頑張れ!」と言うかは別として、年齢を重ねてくると、相手に何かしら伝えることが増えてきます。
生徒だったのが、先生になるというようなイメージでしょうか。
そうすると、自分自身が勝負に参加するというよりも、その勝負を見守ることが増えてきます。
口は出すけど、手を出さない。
そうした関わり方というのは案外多いものです。
そして、シロクロつかないことが増えてくるということもあるかなと。
学生時代であれば、高校3年間など、期間が限定されていることが多いでしょう。
そうすると、その間にシロクロつけることが前提で勝ち負けを決めていくことになります。
それが大人になってくると、勝ち負けがはっきり定まらないことが増えてくる。
もちろん、勝ち負けがはっきりしていそうなことはあります。
仕事の営業先で競合があったが、こちらに依頼があった
自分の年収は〇万円、相手は△万円
・・・
一見すると、勝ち負けがはっきりしているように見えますが、一概に決めることは出来ません。
その時の依頼を勝ち取ったとしても、別のもっと重要な依頼は相手に取られたとしたら、どっちが勝ちなのか。
10年前の年収は相手の方が高かったが、今は自分の方が高い。
そもそも、年収が高いことが勝ちなのか。
考え出すと、はっきりシロクロつけることが出来ないことが多いかなと。
モノは言いようではないですが、勝ち負けの捉え方の根本が一緒であることの方が稀なのでしょう。
同じぐらい頑張る
こうした勝ち負けの捉え方の違いがある時にどうするか。
勝ち負けにこだわり過ぎないというのも一つの考え方でしょう。
勝ち負けを、無理やり排除する必要はありません。
自分以外の人がいる以上、何らかの部分で順番というのは付いて回るものです。
そこを否定して、みんな平等とするのは無理があるのかなと。
違いがあるからこそ、影響を受けることもあります。
冒頭の高校生のYOSAKOIソーランがまさにそうだったのかなと。
「負けないように頑張ろう!」という掛け声には、相手を打ち負かしてやろうという意図は全くありません。
むしろ、相手の頑張りを応援したいというもの。
相手の頑張りに刺激を受けて、自分も相手の頑張りに「負けないように頑張る」。
気持ちとしては、相手と同じぐらい頑張る、という自分自身への発破をかけていることなのだと思っています。
おわりに
自分以外の人から素直に影響を受ける。簡単なようで難しいところがあるので、常に心掛けておきたいところです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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