効率重視も大事だけれど、自分で考えて動く時が必ず来る

事業を始めるにあたって、効率的に物事を進めることは重要です。

出来るだけ回り道をせずに、最短ルートで目的を達成できる方が時間を無駄にせずに済むでしょう。

しかしながら、思うように行くことばかりではありません。

ノウハウを渡り歩く

事業を始める際に、全てのことを一から自分で考えて進めていく、ということはないでしょう。

開業までのスケジュールを組むときにも、まずは一般的に必要な事項を参考にして、スケジュールに当てはめていく。

そのスケジュール自体もモデルがあって、それに従っていけば、漏れもなく大きなミスも防げる。

あるいは、そうした管理自体を人に任せるという方法もあります。

誰もやったことがない、全く新しいことを始めるという場合でなければ、何かしらノウハウというのは存在しているものです。

私自身も、税理士として独立開業する時には、先人の方々の例を大いに参考にしています。

何なら、独立開業を考え始めたときから、そうしたノウハウみたいなものを、ネットや書籍やセミナーなどで習得するべく動いていました。

税理士が独立開業する時のスタイルとしては、顧客と顧問契約をして、毎月一定額の顧問料をいただくというのが一番スタンダードなものです。

毎月一定額の収入が見込めるため、顧問先が増えていけば、その分安定した収入が増えるので、ある意味安泰ともいえます。

しかしながら、顧問先が増えれば、その分提供するサービス内容も比例的に増えていくので、受けれる顧問先の数には制限が出て来ます。

一人で仕事をしている場合には、受けれる顧問先の数には限界があるでしょう。

そのため、顧問先の数が一定数を超えれば、一部の仕事を手伝ってもらうため、人を雇用することも一つの方法です。

こうした流れについて、あらかじめ見知っておいて、傾向と対策が予測できるというのは、非常に効率的なものです。

今直面している問題は、ほとんど誰かが前に経験したもので、何かしらの対応策というものがあったりします。

　開業する時に最低限必要なこと！

　売上を伸ばすために必要なこと！

　売上は伸びているのに利益が残らないのはナゼ？

　・・・

それぞれのステージに合わせて、必要なものをピックアップして、ノウハウを渡り歩けば、回り道をせずに、効率的に進めるともいえます。

悩む時間がもったいない

誰しも平等に時間は与えられていて、無駄な時間を過ごせば、その分遅れを取ってしまうかもしれません。

事業を行っている場合であれば、そうした遅れが損失という形で顕著になることもあるでしょう。

例えば、事業計画を立てる場合。

まずは、思い描いた事業内容や戦略などを文書や図にしていくというのが一般的です。

そこから、数値に落とし込んで、採算が取れるか、資金がいくら必要か、など現実に照らし合わせていくこととなります。

頭の中には、絵が描けているので、それをわざわざ具現化するというのは、時間の無駄だと考える人もいるかもしれません。

文章や図にするのは必要ということは分かっていても、どういった文章表現にするか、図の配置をこうするための操作方法や数字の整合性を取るための数式の入力の仕方がよく分からない。

そうしたことに手を取られて、悩む時間というのがもったいない。

アイデアがあれば、それを誰かに具現化してもらえばいい。

そういったことが得意な人に依頼すれば、時間を無駄にせずに済む。

確かにその通りでしょう。

自分が経験したことのないことに取り組む際には、どうしても時間がかかってしまうものです。

それが、事業を始めるなど大掛かりなものになれば、尚更そうかもしれません。

そういう意味では、フランチャイズ契約など、事業を始めるまでの工程がしっかり決まっている方がシンプルで分かり易いのかもしれません。

始めたばかりで、悩むことがたくさん出て来ても、解決方法が本部から提示されることもあるでしょうし、そうした悩みをあらかじめ想定して、先に情報提供されていたり。

悩みながら事業の準備をしている人と比べれば、そのスピード感は段違いのものになるでしょう。

大なり小なり自分で考えて動く時は必ず来る

もちろん、ノウハウを渡り歩いて、効率的に進めるためには、それなりのコストが掛かります。

無償でそうしたサービスを提供してくれるというのは稀です。

もしも、見返りなしの上手い話だというのであれば、何かしら裏がないか疑っておきたいものです。

それでは、コストを掛けれるのであれば、それだけで上手くいくものなのでしょうか。

上手くいったかどうかというのは、極端にいえば、自分の捉え方なので一概には言えません。

しかしながら、それだけでは思い通りにはいかないものだと思っています。

いくらすごいノウハウがあったとしても、それが自分にピッタリ合うか、そのノウハウをいつまでも使い続けられるか、というのは保証されていません。

少なくとも、ノウハウを理解するための時間というのは必要なものです。

そして、そうしたノウハウはその時点でのみ有効ということもあり、内容を自分の中で消化しておくことが必須です。

売上を増やすためのノウハウがあっても、実際に売上が増えなければ意味がありません。

そして売上を実際に増やすのは自分であり、自分で考えて動く必要があります。

最初はノウハウを使うのもいいでしょう。

途中からテコ入れでノウハウを使うのもいいでしょう。

効率を重視して進める時期があってもいいものです。

しかしながら、大なり小なり自分で考えて動く時というのは必ず来るものです。

そこは避けて通れません。

そうして逃げずに向き合うことが出来た時に、自分なりのノウハウというのが出来るのかなと思います。

おわりに

効率重視という風潮は良いものだと思っています。しかしながら、表面上の意味に捉われ過ぎずに実行していきたいものです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました！

この記事を書いている人

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