退職の意向を伝えるときに気を付けること

明日から4月となり、新年度の始まりとなります。今年は新型コロナウィルスの影響で、通常とは異なり、式典などの行事は中止となることが多そうです。

新たな環境で新生活をはじめる方も多いでしょう。社会人となってからは、会社の人事異動で自分の意思とは別のところで、働く環境が変わってしまうこともありますが、自分の意思で働く環境を変えることも多いかな思います。

自分自身も転職を経験してきたこともあり、色々と思い返してみました。今回は、転職する際に、それまでの職場で退職の意向を伝えるときに心掛けていたことをまとめてみました。これから何らかの意思を持って転職しようと思っておられる方の参考になれば幸いです。

最初の転職

新卒で初めて働くこととなった会社は、東証一部の上場企業で、化学薬品のメーカーでした。そこでは、8年程お世話になりました。8年の間に、人事異動で2回部署が変更となりました。勤務の場所は同じで、部署が変わっても、フロアが違うぐらいで、引っ越ししたりなど大きな生活環境の変化はなかったので、その意味では大変だったという印象はあまりなかったです。

その人事異動で出会った仕事で税理士を目指そうと思ったわけですが、その辺りは別の記事も参照ください。
税理士を目指したきっかけ(前編)

一般企業から税理士事務所への転職で全く未知の世界となるので、転職を決めるまでには相当悩みました。それでも、その道に進んでみようと思えたのは、同期入社で先にその道に進んでいた友人の存在が大きかったです。私が転職を考えていた時には、その友人は関西にはいなかったので、密に相談することが出来たわけではないですが、先に進んでいる姿を見ているだけでも十分励みになりました。

転職を決めてからは、まずは直属の上司であった方に報告しました。自分の感覚的なものですが、最初に会社のどの方にお話しするのかというのは重要で悩ましいところでもあります。部署のトップにまで話が行く前にハードルが多いようであれば、話が通るまでに時間がかかったり、苦労することになります。

それを避けたかったこともあり、人柄や部署でのポジションを考えてまずは直属の上司に報告しました。年が比較的近いことやそれまでの仕事での関係性から考えて、頭ごなしに否定されたりなどはないかなと踏んでいました。

一緒に飲みに行ってお話しすることになりましたが、そのときも色々なアドバイスなどもいただけて、この人にまず話してよかったなと思えたことを覚えています。

その後は順番に上に向かってお話していく流れとなったので、考えていたよりはスムーズに進んでいったような印象です。

退職の意向を伝えてから3か月後には無事転職することが出来ました。

散々色んな方とお話させていただいて、話がまとまった段階で、最後に所属していた部署の担当役員の方に呼び出されて、何が不満なのか、もう一度考え直す気はないのか?というような確認がありました。正直なところ、何で今更?という感があるようなタイミングでしたが、失礼な言い方になりますが、社交辞令で引き留まったら儲けものというような感覚であったのかもしれません。

2度目の転職(独立)

税理士事務所に転職してから、税理士試験の受験もしながら10年同じ事務所で勤めることとなりました。税理士を目指すというところから、独立開業ということも視野に入れていたのですが、税理士の資格がとれてからは、本格的に事務所に残り続けるか独立するかを考えるようになりました。

最終的には、自分のこれからのことも考えて、独立開業することに決めました。退職の意向を伝えるときには、直属の上司に報告した上で、事務所の所長と副所長に直接意向を伝えることにしました。

全ての税理士事務所がそうかは分かりませんが、組織が大きくなっても、やはり所長に話をしないと進まないということは多いかなと思います。直属の上司にもその旨お伝えした上で、お話はしていました。

何度か面談のような形で話をさせていただき、退職の打合せをしていきました。結果的には、退職の意向をお伝えしてから、8か月後に事務所を退職して、独立開業することが出来ました。

心掛けていたこと

他と比べたりがなかなか難しいですが、よく聞く苦労話と比べると、退職はスムーズな方だったのかもしれません。それは、こうだからです!のように偉そうに語ることは出来ませんが、自分が心掛けていたことを書いておきたいと思います。

・逃げるだけになっていないか確認する
私自身は職場環境や人間関係で心や体が壊れてしまいそうであれば、逃げることも大事だと思っています。その上で、自分がこの職場を退職することは逃げていないかを確認していました。それは、単に嫌だからなど逃げの姿勢でいてしまうと、きっと次の職場でも同じようなことが起こってしまうと思っていたからです。ただ、考えに考えた上での逃げはありだと思っています。

・生活できるかなど見通しを立てた上で退職の意向を伝える
そんな保険を掛けるような覚悟で上手くいくのか?と言われてしまいそうですが、生活も掛かっているので、ある程度の収入などの見通しが立ってからでないと意思表示しないようにしていました。転職の場合であれば、次の転職先が決まってからなど。独立に関しては、顧客が引継げるかは分かりませんので、融資などの資金目途を立ててからになります。

・相談でなく報告
自分勝手と言われそうですが、退職の意向を伝える際には、相談ではなく、報告だという意識をずっと持っていました。相談して人の意見を聞くことは大事ですが、それは退職の意思を固める前段階の話であって、退職の覚悟を決めたら、粛々と退職に向かって進んでいくだけだと思っていたので。

・退職すると迷惑は絶対にかかる
退職する時に、よく職場に迷惑を掛けないようにということを見聞きしました。でも、どんなにいい人でも、退職という道を選ぶ限り、職場には迷惑は掛かります。それでも、自分がやりたいことなどのために、退職することを選んだということを自覚するようにしていました。だからこそ、掛かる迷惑を最小限に抑える努力は必要だと思っています。

最後に

今までと違うことをするのは、億劫になりがちです。それでも、何だかスッキリしない気持ちがある時には、思い切って飛び込むことも必要かなと思います。

夢や希望だけで飛び込むことは危険を伴いますが、リスクヘッジしながら自分がワクワクする、身近な周りの人が喜んでくれることであれば、晴れやかな気持ちで進められるのではないかなと思っています。

今はまだ飛び込んだ後の晴れやかな気持ちを持続するために、鋭意努力中です。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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