確定申告の時期だからこそやっておきたいこと

毎年2月・3月は個人の所得税の確定申告などで、対象となる納税者の方だけでなく、申告業務の委託を受けたり、サポートする税理士業界もいわゆる繁忙期と呼ばれる時期になります。

世間のイメージとしては、確定申告期間中は税理士業界の人は多忙を極めているので、急ぎでない場合は、新しい仕事の依頼などはしにくいなどがあるようです。

実際、通常業務をストップして、確定申告業務に集中しているというような事務所もあると聞きます。ただ、独自の取り組みとして、この確定申告の時期を繁忙期とならないように業務量をコントロールしている事務所もあり、その対応には幅があるのが実情です。

今回は、他の事務所や世間のイメージとの差別化を図るために、取り組んでいることなど、自分への振り返りを含めてまとめてみました。

営業活動

私自身は、税理士業界に転職してくるまで、税理士の仕事についてはよく分かっていなかったです。

会社で経理の仕事をしていたので、顧問税理士の方と接する機会はあったのですが、申告書を作成して税金の計算をする、確定申告の時期は忙しそう、ぐらいのイメージしか持っていませんでした。

世間一般のイメージもこんな感じではないかなと思います。

実際に税理士業界に転職してきて、税理士業界側の立場として、クライアントや他の方に接していると、皆さん一様に「確定申告だから忙しいでしょう?」「今日も徹夜ですか?」のような気遣いのお言葉を掛けていただくことが多いです。

全ての事務所の状況は分かりませんし、もしかしたら本当に確定申告時期は事務所に泊まり込みで業務に取り組んでいるという人もいるのかもしれませんが、少なくと私自身が見聞きする中では、そこまで追い詰められる状況ばかりでもないのかなと感じています。

だからこそ、忙しいイメージばかりが先行しないように、営業活動をしておくことで、通常時よりも声を掛けてもらい易くなるのではと考えています。

税理士業界の中にいると、みんな忙しい、他のことをしている余裕はない、それはお客さんも分かってくれている、と思い込みがちですが、それは限られた範囲でのお話であり、世の中全体で見れば、確定申告以外のことは通常通り回っています。

実際に、確定申告時期であっても、新しく事業を始められる方はいらっしゃって、その相談のお話をいただくこともあります。

イメージだけで話をいただく機会が無くなることを防ぐためにも、時期に関係なく、動けるということはアピールし続けておくことは無駄ではないかなと思います。

平常運転

確定申告時期でも営業活動はしておく、当たり前のことですが、意識しておくことは大事です。ただ、営業活動のために、確定申告業務が疎かになったり、通常業務に支障が出ていては、本末転倒になります。

確定申告業務に注力するために、通常業務をストップするということもありますが、よくよく考えると税理士側の都合でもあるので、極力避けておきたいところです。

確定申告時期であっても、平常運転を心掛けておくことも大事です。

顧問業務として、毎月の月次決算・報告などを行っている場合、3月は確定申告の時期なので、翌月にまとめて行いますということもあります。

もちろん相手の了解を得ている、最初から説明している、ということもあるのでしょうが、出来れば避けておきたいところです。

相手にとっては関係ないということもありますが、税理士側としても、イレギュラーで業務の負荷が時期により偏ってしまうと、精神的にも身体的にもキツくなるので、平常運転することで、業務量を平準化する方向に進めておくのがベストかなとも思います。

お客さんの協力の元、資料のお預かり方法や処理の仕方を工夫することで、業務効率化を進めることが必須ですが、限界はあります。

ひと通り見直しても、これ以上の効率化が望めない見通しとなれば、更なる効率化の方法を時間とコストを掛けて行うよりも、そもそもの業務量を分散する・減らすという決断も必要です。

1年間の振り返りで得られた改善点の反映

平常運転を心掛けるとはいっても、区切りは大事です。確定申告時期は、前年の1年間の振り返りの意味もあるので、そこで税務会計の処理で見直した方がいいかなという項目が出てくることがあります。

間違いではないが、科目など処理方法の統一、金額算定を根拠資料から電卓叩いて手計算している。特に大きな支障があるわけではないですが、ここで時間をとって、処理方法をまとめる、金額算定用のExcelファイルを作っておくということが大事です。

こうした一つ一つの非効率なやり方・方法が積み重なって、処理に時間が掛かるという構図が出来上がってしまうことが多いと感じます。

ここでも、確定申告時期がどういう状況かで対応は変わってきます。営業活動したり、平常運転しているぐらい、業務をコントロール出来ていれば、改善点の実行はすぐ行うことが出来ます。

これが確定申告時期だから忙しくて他のことが手につかないとなると、改善すべきことが後回しになり、それが積み重なって、更に来年の確定申告の業務量が増える、という悪循環に陥ってしまいがちです。

こうした負の連鎖を断ち切るためにも、確定申告の時期だからこそ、それ以外のことに取り組んでおきたいところです。

おわりに

確定申告時期が忙しいことを素直に喜んでいるというケースはあまりないのかなと思います。楽をしたいわけではないですが、何とか非効率なところは改善していきたいという思いは皆同じでしょう。

そのためには、仕方ないと諦めるのではなく、状況を変えるために取り組み続けるしかありません。時には、環境ごと変えるというのも一つの選択肢だと思います。


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この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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