相談の仕方を考える

仕事やプライベートでも人に相談する機会はあるものです。自分では解決出来ないことがあったり、的確なアドバイスが欲しい、とりあえず話を聞いて欲しい、などそのシチュエーションは様々です。

私自身も何かにつけ、人に相談したり、相談されたりすることもそれなりにありました。年齢を重ねてきたこともあり、最近では相談を受ける機会というのが、少しづつ増えてきているように感じます。

今まで自分が相談する時には、あまり意識していなかったことですが、相談を受ける時に感じることについて、考えてみました。

なお、税理士という職業柄、仕事での相談業務というものもありますが、業務で受ける相談ではない個人的な相談を想定しています。

相談されることは嬉しい

相談される人が皆そうなのかは分かりませんが、少なくとも私としては、人から相談されると単純に嬉しいと感じています。

内容によっては、結構な労力を使うこともあったり、気が重くなることもありますが、やはり人から頼られるというのは気分がいいものです。

相談を受けるために、日々過ごしているわけではありませんが、自分が努力して達成してきたことや当たり前にやっていることで、成果が目に見えにくいものであれば、それが報われたようで、尚更嬉しいものです。

これまで関わってきた人からの相談であれば、その時々の対応や行動が評価されているということかもしれないので、意識している意識していないに関わらず、頑張ってきてよかったと思えるものです。

相談される側だけ勝手に盛り上がっていますが、相談する側からすると、悩んでいる中で先が見えなくて落ち込んでいるかもしれないのに、何を喜んでいるのかと思われるかもしれません。

ただ、相談する側としては、こんなこと相談してもいいのか?忙しい時に時間を取ってもらうのも申し訳ないな、などためらうこともあるかもしれませんが、そこまで気を遣う場面は意外と少ないのかなというところです。

もちろん、不躾に相手の都合も考えずに、ズケズケと踏み込むことは避けた方が良いですが、最低限の気遣いがあればいいのかなと。

私自身も、人に相談するとき、特に先輩や上司にあたるような方の場合、必要以上に気を遣ってお話してきました。大体皆さん快く受け入れていただきましたし、例えすぐに対応出来なくても、いついつなら大丈夫というように別の候補をいただいたり。

そもそも相談しようとする相手に邪険に扱われるという場合は、相談相手を間違っている可能性もあるので、まずはそこから見直すことが必要かもしれません。

自分なりの答えがある場合

相談内容については、人それぞれで、問題も答えも全然違う場合が多いので、一概には言えませんが、相談する時のスタンスとして、大まかなに2つのパターンで考えてみます。

一つは、相談したい内容について、自分なりの答えを持っている場合。

相談を受ける側としては、話をし易いというメリットがあります。その答えを前提にして、そこからこうしたらどうか、自分はこうしてきた、こういうケースがあったなど、話の幅としては広がり易いところです。

例えば、自分で事業をしたいという相談の場合。

その人が今会社に勤務している場合で、その会社を退職して、個人事業を立ち上げるという答えを持っているのであれば、そこから話が広がります。

事業のコンセプト、どうやって収支を得るのか、会社の退職のタイミング、会社との関係性について、などなど自分が経験したことであったり、アドバイスしてきたことであったり、一歩進んだ話を行うことが出来ます。

そこから、具体的な税務届出や数値のシミュレーションとなってくると、業務として受けざるを得ないところですが、今まで関りがあってある程度の関係性がある人であれば、方向性であったり、一つの意見ということで、雑談として楽しく過ごすことが出来るのかなと。

自分なりの答えを持っている場合のデメリットは、相談される側の自分の考えと方向性が真逆の場合でしょうか。明らかに間違っている場合は分かり易いですが、考え方の相違であれば、意見の擦り合わせは難しいところです。

それでも、こちら側の意見を率直に伝えることで、違う考え方あることを認識出来るでしょう。そこから、自分の考え方は変えないこともあるでしょうし、ガラッと変えてしまうこともあるでしょう。

人に自分の考えを伝えることで、改めて整理できるということもあるので、相談自体は有用かなと思います。

一からの相談の場合

もう一つは、とりあえず相談してみるという、一から相談する場合。

くよくよ悩んでいても前に進まないので、行動を起こすということも大事かなと。相談を受ける側としては、話を聞きながら一緒に考えることが出来るので、事前準備が要らず、気軽に話を聞けるということがメリットでもあります。

場合によっては、具体的な話をしたわけではないのに、何故か感謝されているということもあり、楽しく過ごせた時間が相手の役に立てたというので、何だか得した気分になることもあります。

ただ、相談される側としては、この一からの相談、終着点が見えないものというのは、大変な場合もあります。

前項と同じく、例えば、自分で事業をしたいという相談の場合。

今の会社が窮屈で自分の好きなように事業をしたい、でも事業内容をどうすべきか?収支の見込みが立たないと、今の会社を退職は出来ない。

今の会社をある程度円満に退職出来れば、自分で事業としてやってみたい。退職の時期はそこから考えていく。

こうしたことを一から話していくと、時間がいくらあっても足りません。正解がないからこそ、思い切って決め打ちしていくことが必要となります。

相談される側の話の持って行き方の力量と言われればそれまでですが、そこまで担保するとなると相談の域を超えているような気もします。

自分なりの答えを常に持っておいた方がいいということではありません。そこを悩むからこそ相談してみようと思うわけなので。

ただ、何を相談したいのかは、あらかじめ絞っておく方が、相談される側だけでなく、相談する側としても、消耗は少なくなるのかなと。

今の会社を退職するか残るか、自分で事業をするリスクなど、項目が絞れると考える方向性が定まります。何なら、何を悩んでいるのかをクリアにするという目的でもいいかもしれません。

方向さえ見えれば、その時々の終着点が見つけられるはずです。そこから、雑談で話が長くなるのは別にいいのではないでしょうか。積もる話もあるでしょうし、答えを見つけない話というのも気分転換には持ってこいでしょうから。

おわりに

自分がまさにそうでしたが、悩んでいるときには周りが見えづらくなり、普段はそんなことしないのにという行動を起こしてしまうことがあります。そういう時こそ、冷静に複雑に考えずに、立ち止まることも大事です。

そうすることで、自分で解決策が見つかることもありますが、人に相談することで気付くことあるのかなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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