所得税の予定納税の手続きをひと手間減らす工夫
毎年7月と11月は所得税の予定納税の納付期間となります。
前年の所得金額や所得税額によって、予定納税が必要ない場合もありますが、該当する場合には、納付という処理が必要となります。
今回は、所得税の予定納税の手続きについて、出来るだけ効率的に完結させる方法について、取り上げてみます。
なお、これらの情報は、2021年8月4日現在の状況となりますので、最新情報は、リンク先の情報等も合わせてご確認されますようご留意ください。
所得税の予定納税の概要
ざっくり言えば、前年の所得税額を1/3づつ7月と11月に先払いするというイメージになります。
国税庁ホームページ
予定納税
予定納税額の計算方法については、詳細に取り決めがなされています。
実務上は、税務署から予定納税額が通知されるので、こちらで一から計算することはほとんどありません。
前年は業績が良くて、納税額が多かったが、今年は業績が思わしくなく、納税額は減少する予測などの場合には、減額申請して、予定納税額を上記の1/3づつよりも少なくすることも可能です。
その辺りについては、別の記事で取り上げていますので、そちらをご参照下さい。
個人事業で業績悪化時に検討しておくべきこと
減額申請する場合には、上記の計算方法に従って、一から計算する必要が生じてきます。
納付方法の選択
申告所得税を紙の納付書で金融機関等の窓口で支払っている場合は、予定納税も同様に紙の納付書が必要となります。
その場合には、口座振替と同様の振替納税の手続きをしておくことをおススメします。
手続きしておけば、通知が来て、その税額で問題なければ、そのまま納付期限に口座振替されるので、納付するというひと手間を減らすことが出来ます。
最初は、口座振替の手続きという手間が掛かりますが、それも以前は紙での申請のみでしたが、e-Taxを利用したオンラインでの手続きも可能となりました。
その辺りの内容については、以前取り上げた下記の記事もご参照下さい。
個人の振替納税に係る振替依頼書のオンライン提出について
紙の納付書で金融機関等に出向く手間を省くという意味では、手数料はかかりますが、クレジットカード納付もおススメです。
インターネットに繋がったパソコンやスマホとクレジットカードの情報があれば、どこにいても手続きが可能となります。
クレジットカード納付については、別の記事でもまとめていますので、そちらもご参照下さい。
国税のクレジットカード納付は始めやすい
納付後の確認方法
紙の納付書やクレジットカード納付をされた場合は、納付するアクションを自らしているので、納付の有無の把握は比較的し易いところがあります。
口座振替の場合には、自動的に引落がかかっているので、後日確認が必要となります。
口座の取引記録を確認する、通知ハガキで確認することも出来ますが、e-Taxで確認することも出来ます。
e-Taxホームページ
振替納税結果確認について
実際の画面で確認してみます。
e-Taxソフト(Web版)にログインします。
上記は令和2年分を例としていますが、振替日が「令和2年7月31日」で、右下の更新年月日が「令和2年8月6日」となっているので、結果表示が見れるのは、振替日から最低でも1週間ぐらいのタイムラグは必要なようです。
おわりに
官公庁のシステムは使い難い。確かにそういった場合もあるでしょうし、実際に感じることもあります。しかしながら、少しづつですがバージョンアップしている印象もあります。
この辺りは上手く情報を活用しながら、使いこなしていきたいところです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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