時間がもったいないという感覚

税理士として独立開業して2年が経とうとしていますが、振り返ってみると、勤務していた時と変わらない部分、変わった部分など様々あります。

変わった部分の中で、最近よく実感することとしては、時間に対する感覚というところでしょうか。

今回はそんな時間に対する感覚の変化についてのお話です。

勤務時代の時間の感覚

目の前の仕事が山積みの時には、無我夢中のことが多く、時間に対する感覚というのを意識することはあまりありません。

終わらない仕事の終わりが見えてくるまで、ひたすら頑張るのみ。多少は、仕事の進め方、時間の使い方、役割の割り振りなど、工夫すべきことはありますが、とにかくやり切るのみというところが多いかなと。

そんな状況の中で過ごしていると、ふとした合間の閑散期のような時期が来たときには、積極的に仕事以外のところに時間を使いたくなるものです。

組織に属していると、そうした思いを共有するような人と一緒に行動することもあるでしょう。飲み会であったり、美味しいものを食べに行ったり、遊びに行ったり。

場合によっては、会社など組織全体として、行事のようにレクリエーション的なものとして提供されることもあったりします。今ではあまりないかもしれませんが、社員旅行やバーベキューなどイベントごとなど。

望む望まないに関わらず、とにかく人との関りが常にあるので、人の目を気にせずに過ごすということはなかなか難しいところではあります。

自分一人の時間や家族との時間などプライベートな時間も楽しみたいという場合には、こうした組織に関わる時間以外で別に時間を確保することが必要となります。

有給休暇など制度としての休暇もあったりしますが、仕事以外でも慰労や娯楽のイベントが組織から提供されている場合には、更に休みが必要?という雰囲気を感じることもあります。

そうなると、積極的にプライベートのための休みが取りにくいという場合もあるかもしれません。

休むための何か公然とした理由付けがあれば、堂々と休めるというところでしょうか。

そう意味では、体調が優れないというのは、比較的言い易い理由なのかなと思ったりします。ちょっと風邪を引いたぐらいでは、なかなか難しいかもしれませんが。

2020年に始まるコロナ禍において、2021年に入ってからはワクチン接種の機会が増えてきていますが、その副作用についての情報を知る機会も多くなっています。

ワクチン接種後の体調の変化については、人それぞれです。体調が優れず、絶対安静にしないといけない場合もあります。

また、比較的体調の変化が少ない人であっても、大事を取って、翌日の仕事を休むということは、あるでしょう。

そのこと自体は必要なことですし、その良し悪しなどについて言及するつもりはありません。

ただ、私の場合はですが、心持ちとしては、休みを取る正当な理由となるなと思い、積極的に休んでいたかなと想像しています。

開業当初の時間の感覚

開業当初は、仕事量としては多くなかったはずですが、何故だか時間に追われている感覚が常につきまとっていました。

色んなことが初めてすることであったり、今までとやり方を変えたりすることの連続で、いちいち時間がかかるという感覚でしょうか。

大したことはしていないのに、時間だけが過ぎていくということで、焦りも感じていたのだと思います。

一方で、勤務時代とは違って、自由になる時間を満喫していることをアピールしたいという思いもありました。

せっかく独立開業したのに、今までと同じ時間の過ごし方をしていては、ダメなんじゃないかという特に理由もない思い込みのようなものでしょうか。

どちらにしろ、目を向けているのが、以前の同僚など勤務している方に向けたものであり、組織に対する縛りというのをまだまだ受けている時期だったのかもしれません。

そのため、体調を崩したり、今回のコロナワクチンの副作用などで体調の変化を感じた時には、積極的に休んでいたのだろうと思います。

幸いなことに、開業してからは、大きく体調を崩すということはなく、予定外に仕事をしない日というのは今のところありませんが。

時間がもったいないという感覚

先日、私自身の選択として、コロナワクチンの接種を受けることにしました。1回目・2回目とそれぞれに副作用の情報などを事前に聞いていたので、どれが自分に当てはまるかは分かりませんでしたが、備えはしていました。

接種後に、体調の変化があることを前提に、しんどかったら仕事はしないでおこうと思っていました。もしも、それ程体調の変化がないときはどうするか。

それは、その時の状況でどう思うかで考えようと思っていました。

これはあくまで私の場合ではありますが、1回目・2回目とも想像していたような副作用というのはほとんどなく、動ける状態でした。

でも、腕が痛い、少し体が火照ったりして、体調の変化はありました。

特に迷うことなく、答えは、予定通りに仕事をする、というものになりました。

自分でも驚いたところではありますが、無理して、とか、頑張って、という感覚は全然なくて、自然とそう思えたところです。

何より時間がもったいないというのがまず思ったことでした。

体調がちょっと・・・、などと誰に気を遣うわけでもなく、しんどくても頑張らなくてはと気負う必要もない。

問題ないなら、予定通りに仕事を進めていく。これも、独立開業してから、日々仕事や休みなどを自分でコントロールしながら、試行錯誤してきた結果なのかなと思ったりもします。

こうした、誰かに言い訳をしたり、過剰に気を遣うということなく、ストレートに時間に向き合えるというのは、独立開業したからこそ得られるものなのかなと思います。

おわりに

先日、同業の開業している方とお話していて、コロナワクチン接種直後の仕事についての話題になりました。開業されているなど状況が似ていることもあり、同じような感覚だったのかもしれません。何が正解というわけではありませんが、とにかく体調を保ちつつ、仕事を続けることが大事なのかなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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