繁忙期に逃しているものがないか確認しておく

年が明けてから春頃まで、税理士業界ではいわゆる繁忙期と呼ばれる時期になります。

私自身も業界にいる身として、実感することもありますが、何となく疑問を持つところもあります。

仕事があることは有難いことだけど

税理士は確定申告の時期は忙しい、というのはよく言われるところです。

原因は色々と考えられますが、所得税の確定申告の申告期間が基本的に2月16日~3月15日と決まっていることが大きな要因ではあります。

所得税の確定申告は、個人が対象となるので、法人などと比べると、対象となる数が多くなり、その上、一定の時期に集中する、ということで、自動的に業務量が増えます。

申告内容によって、1つの申告書を作成するのにかかる時間は変わりますが、作成する数が多ければ、かかる時間も比例的に増えていきます。

そのため、税理士によって、所得税の確定申告の時期の忙しさは変わってくるものです。

顧客が個人をメインにしている場合には、必然的に申告書の作成の数は多くなり、所得税の確定申告の時期は繁忙期となります。

極端に言えば、個人を対象としていなければ、所得税の確定申告の対象はない(あっても少ない)ので、他の税理士と違って、繁忙期とはならず、平常運転の状態ということになります。

私自身は、勤務時代は個人をメインにした税理士事務所であったため、年明けから徐々に忙しくなってきて、所得税の確定申告時期にピークを迎えるということを経験してきました。

忙しさは、時にしんどいことも多いですが、悪いことばかりではないかなと今では思います。

色んな業種・内容の申告に触れることが出来て、分からないことは調べたり、人に聞いたり、検討したり、自分からなかなか飛び込まないところに行けるのは貴重な経験だなと。

しかしながら、繁忙期という名のもとに、何か失っているものがないのかなとぼんやり考えることもありました。

収入面はもちろんのこと

今でこそ独立開業しているので、収入について実感して考えるようになりましたが、勤務時代はその辺りはどこか他人事のような感覚でした。

この仕事で報酬をいくらいただいていている、ぐらいはもちろん把握していましたが、自分とは切り離して考えている。

給料をもらっているので仕方ないことかもしれませんが、自分とは直接関係ない、というような感覚でしょうか。

経営者と同じ感覚を持って仕事に取り組みなさい、とよく言われたものですが、今思えば、現実的には難しいかなというのが実感です。

もちろん、経営者ではなくても、同じ感覚を持って仕事に取り組むことが出来る人もいるでしょう。

数字等を見て、経営者の方と一緒に考えるということは出来るかもしれません。

それでも経営者と同じ感覚というのは、雇われの身ではなかなか難しいというのが本音のところです。

同じ1万円の支出であっても、商品〇個分の売上が飛んでいく、など経営者の感覚によっても違いますし、その痛みは実際に支払う人にしか分からないものでしょう。

こうした感覚の乖離があるので、忙しい時に飛び込んでくる新たな収入に対するモチベーションはそれ程高くないかもしれません。

忙しいから仕事を断る、ということも繁忙期であれば言い易いのかもしれません。

もちろん目の前の仕事を放棄することは出来ませんが、新たな仕事の収入面での機会損失は知っておいて損はありません。

収入が多くなる方を優先する、というような単純な話ではありませんが、今のこの仕事が報酬に見合っているのか、考える機会は必要でしょう。

そう考えると、考える機会を持つぐらいの余裕は持っておきたいものです。

24時間目の前の仕事のことしか考えられない、というのであれば無理かもしれませんが、そもそもそういった働き方は何とか見直しておきたいところです。

チャンスを逃している?

機会損失という言葉がありますが、これは何も収入面だけのことではありません。

言葉のとおり、色んな機会を逃している、ということです。

経営者の方など顧客にとっては、最低限の配慮があったら嬉しいですが、税理士の繁忙期というのは関係ありません。

この日、この週は忙しくいぐらいは問題ないでしょうが、この数か月は繁忙期なので対応が悪くなります、というのは通用しないものです。

そんなの当たり前では?というご意見もあるでしょうが、自分が思っている以上に、相手には伝わる繁忙期の負のオーラみたいなものはあるようです。

私自身も、自分では意識して、忙しさを出さないように、いつもと同じように接していたはずなのに、「お忙しそうですね」とふいに言われたこともあります。

気を付けても、気を付け過ぎることはないのでしょう。

相手に話を持ち出しにくい雰囲気を出してしまうと、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。

先日も、顧客の方とお話ししている中で、

「税理士業界としては繁忙期なんですけど、自分自身は開業してからはそうでもないんですよ。」

「えっ!そうなんですか。実は今税理士を探している方がいて・・・」

ということがありました。

繁忙期だから、最初から確定申告以外に話をしてはいけない、と思い込んでいらっしゃったようです。

もちろん、勤務時代にも同じようなお話はありましたが、断ることはなくても、無理させていると思わせてしまっていたのかもしれません。

形だけではなく、本当の意味で、色んなところに対応できる余裕を持ちつつ、チャンスを逃さないようにしておきたいものです。

おわりに

ただ時間があるというだけかもしれませんが、動けない時期を作らず、常に色んなことに対応できる体制と心構えを持っておきたいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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