報酬の支払方法と回収に係る手間暇とのバランス

勤務していた時と独立開業してからとでは、色んな変化がありますが、売上としての報酬を直接相手からいただく、ということもその一つです。

勤務している時であれば、給与が会社から振り込まれるということがほとんどでしょう。

報酬を直接相手からいただくとなれば、その回収の仕方を提示・選択していただく必要があります。

報酬の支払方法の選択肢

2022年3月31日現在、報酬の支払方法として事務所のホームページ等で掲げているのは、

・現金
・振込
・口座振替
・クレジットカード決済
・PayPay決済

というところです。

税理士事務所が取扱っている支払方法としては、多い方かもしれません。

以前の勤務先や他の事務所のお話を見聞きする限りですが、

・現金
・振込
・口座振替

が圧倒的に多いイメージがあります。最近では、キャッシュレスの流れも汲んで、現金の取扱いを極力減らしていくところもあるようで、実質的には、

・振込
・口座振替

というところでしょうか。

私の場合、開業するにあたって、顧問契約などの「継続サポート」だけでなく、スポット的な個別相談などの「単発サポート」にも力を入れていきたいという思いがありました。

ホームページからの申込やオンラインでの対応を想定していたため、支払方法の選択肢としてクレジットカード決済は必要と考えていました。

対面の場合でも、現金以外の選択肢があった方が、より利用してもらい易くなるのではという思いと、単純にQRコード決済に興味があったということで、PayPay決済も導入することにしました。

継続サポートの場合

「継続サポート」として掲げているメニューとしては、「顧問業務」があります。

エフティエフ税理士事務所ホームページ
継続サポート
顧問業務

多くの税理士事務所で提供されているサービス形態の一つです。

毎月一定額の顧問料をいただきながら、記帳代行サービスを付加したり、月次決算のチェックなど含めた月次監査を行います。

提供するサービスとしては、明確に決まっているものもありますが、付随する業務についてもある程度であれば、顧問料の範囲内で対応するということが多いです。

今でいうサブスクの先駆けと言えるかもしれません。

「継続サポート」の場合、いただく報酬は、毎月一定額のように金額が固定されていて、頻度も多くなることがほとんどです。

請求書を発行して、入金確認する、という事務的な処理は出来るだけ効率化しておきたいところです。

顧客数が増えてくれば、その数に比例して手間暇が増えてきます。

そのため、多くの税理士事務所では、報酬の支払方法として、「口座振替」を採用しているところが多いです。

私の場合も、「口座振替」を利用してもらうようにご案内しています。

「口座振替」を自分で手続きするのは、別の手間暇がかかるので、集金代行のサービスを利用するのも有用です。

集金代行サービスを提供している会社はいくつかあり、どこが良いかなどは分かりませんが、私の場合は、税理士事務所に特化している日本システム収納株式会社のサービスを利用しています。

日本システム収納株式会社ホームページ
税理士

 

請求内容等をWebで登録して、振替結果などの明細資料もWebで取得出来るため、手間暇はだいぶ減らせています。

もちろん毎月の請求額の内容の確認は必要ですが、毎月同じ金額であれば初期値としてあらかじめ入力しておくことも出来ます。

そういった機能はクラウド型の請求書システムにもあるのですが、まとめて処理するときの一覧性などを考えて、ある程度の顧客数であれば、こちらの方が使い易いかもしれません。

日本システム収納株式会社ホームページ
税理士

もちろん手数料がかかりますが、請求の案内や回収の手間暇を考慮して、今はこのシステム収納を利用しています。

今のところ、毎月報酬が発生する顧問契約の場合は利用率は100%で、年一決算などの特殊対応の場合のみ請求書を発行して振込いただいています。

単発サポートの場合

「単発サポート」として掲げているメニューとしては、下記のものがあります。


エフティエフ税理士事務所ホームページ
単発サポート
単発税務サポート
個別コンサルティング
確定申告サポート
融資サポート


基本的にはスポットでの業務となるため、その都度報酬をいただくことになります。

面談方法として、「対面」と「オンライン」を掲げていますが、その方法によって選択される支払方法も変わってきます。

「対面」の場合、

・現金
・振込
・クレジットカード決済
・PayPay決済

口座振替以外の支払方法を選択出来るようになっています。

私の想定では、キャッシュレスがこれだけ普及しているので、「クレジットカード決済」「PayPay決済」が圧倒的に多くなると踏んでいました。

しかしながら、今のところは「現金」での支払いが圧倒的に多くて、9割ぐらいを占めています。

色んな要素があるとは思いますが、おそらく単発サポートの場合、お支払いいただく報酬の金額が1万円以下となる場合が多いので、それぐらいだったら現金でとなるようです。

「現金」でお支払いいただく場合、お釣りの準備含めた管理が大変になると思っていましたが、今のところは、皆さんお釣りのないようにご準備いただけていて、お釣りを渡したのは1回だけです。

そういう意味では、1日に何人も対応するなどでなければ、思った程現金の管理は手間暇少ないのかなと思っています。

「オンライン」の場合には、

・振込
・クレジットカード決済

と選択出来る支払方法は限定されます。

オンラインでクレジットカード決済をする場合、カード情報を入力する必要があるため、抵抗がある方もいるのかなと思っていました。

しかしながら、他のオンラインサービスやネット通販などオンラインでの決済に慣れている方も多いので、クレジットカード決済に抵抗がないように感じられます。

今のところは、クレジットカード決済の方が振込よりも多く選ばれている印象です。

クレジットカード決済のシステムにも色々ありますが、今のところ「Square」を利用しています。

Squareホームページ

 

その中でも「Square請求書」をメインで使っています。

Squareホームページ
Square請求書

 

こちらも手数料はかかりますが、請求書を発行してメールで送れば、後は回収までの管理がスムーズになり、手間暇も多少は減りますし、支払う側の手間暇も少しは減らすことが出来るかな、ということで利用しています。

おわりに

狙い通りにいかないこともありますが、とにかくやってみるということは大事かなと思っています。

オンラインに備えて、その支払方法を用意しておかなければと、需要がないのに先行して導入していましたが、最初は全然利用がありませんでした。

これって意味あるのかなと思いながらも辞めずにいたことで、いざ必要となったときにすぐ利用出来たので、気長に待ちつつ備えることも重要かなと実感しています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

大阪市福島区を拠点に活動中。
オンラインも活用しているので、対応エリアは問いません。

平日毎日でブログを更新中。

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