サブスクを利用する時に考えること
色んな場面で利用方法の選択を迫られることがあります。
サブスクを利用するかどうかというのもその一つです。
サブスクとは、
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「サブスクリプション(英語: subscription)は、定額料金を支払い利用するコンテンツやサービスのこと。商品を「所有」ではなく、一定期間「利用」するビジネスモデル。日本ではサブスクとも略される。」
と説明されています。
今までサブスクには馴染まないと思われていた商品やサービスにも利用されることが増えてきました。
従来の利用方法とするか、サブスクにするか、その判断は悩ましいところです。
支払う金額以上の価値が得られるか
サブスクを利用するかを考えるときには、支払う金額以上の価値が得られるかということをまず考えるでしょう。
サブスクの代表的な例である動画視聴サービスであれば、毎月一定額の支払いで、そこに用意されている動画を好きなだけ視聴することが出来ます。
映画が好きな方であれば、映画を1本映画館に見に行くとすれば、1,000円~2,000円の支払いが必要となります。
レンタルショップなどで、DVDやブルーレイディスクを借りる場合であれば、キャンペーンやレンタル期間などにもよりますが、1本あたり数百円というところでしょうか。
動画視聴サービスは月1,000円~2,000円の支払いが多いので、月に一定の本数以上を視聴すれば、元を取れる。
それ以上であれば、金額的にはお得になると考えられます。
私の場合であれば、観に行きたい映画があっても、複数の作品の上映期間が集中していると全部は観に行けなかったりします。
そんな場合でも、サブスクを利用すれば、後で動画視聴サービスで観ることが出来るようになります。
サブスクという言い方が馴染むか分かりませんが、補償を目的とした生命保険や損害保険なども支払う金額以上の価値が得られるという意味では、該当すると言えるかもしれません。
万が一があった際の死亡保険金などは、支払った保険料よりも圧倒的に金額が大きいもので、その価値は大きいでしょう。
万が一がなかったとしても、一定の期間の金額面での安心が買えると考えれば、支払った金額に見合うサービスを受けれたとも考えられます。
こうした圧倒的に支払った金額以上の価値が得られると判断出来る場合には、迷うことなくサブスクを選択することが出来るでしょう。
新しいものを継続して利用するか
判断に迷うのは、サブスクを利用する場合とそうでない場合の金額面などの差が明確にならない場合でしょう。
前項で挙げた動画視聴サービスにしても、毎月映画などのコンテンツを10本以上視聴するのであれば、迷うことなくサブスクを選択するでしょう。
しかしながら、月によって見たいコンテンツの視聴本数がバラバラであれば、お得かどうかという観点で明確に判断することが難しくなります。
そんな時には、新しいものを継続して利用するか、という観点で考えるのも一つの方法です。
動画視聴サービスであれば、毎月新作のコンテンツがアップされて、何だかんだで継続的に視聴しているということもあるでしょう。
そうした場合にはサブスクを利用することで得られる満足度は高いと考えられます。
ただ、これだけのコンテンツが揃っているからサブスクで利用した方がお得と思っても、実際に利用しなければ意味がないので、具体的にどれぐらい利用するかは決めておきたいところです。
パソコンやスマホなどで利用するソフト・アプリなども同じ観点で考えることが出来ます。
税理士として仕事をしていると、パソコンやスマホのソフト・アプリを利用することが多いです。
その中でも税務・会計ソフトなどは、毎年の税制改正などに対応するため、頻繁にバージョンアップが繰り返されています。
常に最新の状態を保っておく必要があるということになります。
まさに新しいものを継続して利用する、という典型ですが、完全なサブスクという考え方が浸透し始めたのは最近のことです。
それまでは、初期費用としてソフト・アプリ自体のの購入代金とバージョンアップ等のための保守料という2段階の料金体系となっていました。
保守料という部分がサブスクと言えなくもないですが、サービス利用の平準化という意味ではバランスが偏っていました。
支払方法の選択として、リース契約とすることで、支払の平準化を図ることは出来ますが、本当の意味でのサブスクではなかったのかなと。
そこから、クラウド会計の普及に伴って、サブスクとしての利用が身近になってきて、初期費用なしで、税務・会計ソフトが利用できる機会が増えてきました。
それ以外の分野でも、サブスク利用の選択肢を提示されることもよくあります。
トータルでの支払金額で考えると、初期費用を支払う買取の方が少なくなる場合もあるでしょう。
しかしながら、支払金額以外の管理などの手間暇を考慮すれば、新しいものを継続して利用するのであれば、サブスク利用の方がメリットがあるとも言えます。
人的サービスかどうか
具体的な商品やサービスを利用出来るということであれば、目に見えるものだったりするので、イメージが付き易いです。
しかしながら、それが人的サービスの場合には、その内容を確認しておく方が無難です。
例えば、月2,000円でハンドマッサージ10分を10回まで受けれる、という人的サービスであれば、具体的な内容で受けれる価値も想像しやすいでしょう。
専門家に月2回までなら相談を受けれる、という人的サービスの場合はどうでしょうか。
専門家に相談する機会があるということ自体は、安心感を得ることが出来ます。
しかしながら、相談の内容が限定されているのかどうか、時間は限られているのか、どこまでを1回とカウントするのか、などはっきりしないところがあります。
あまりきっちりし過ぎると窮屈なので、これぐらいの曖昧さがあった方が良い、という場合は問題ないでしょう。
毎月の支払いがあるのだから、はっきりさせておきたいという場合には、条件を確認することが必要です。
とは言いながら、こうした条件面というのは、ある程度はきっちり定めている場合が多い印象です。
問題なのは、人的サービスにおいては、時間などの制約があるというところです。
先の例で挙げたハンドマッサージであれば、人気があって申込が殺到した場合には、サービスを受けたいと思った時に利用出来ないことがあるでしょう。
場合によっては、その月に1回も利用出来ないことも。
月2回の相談にしても、その時間が取れないことが出て来るかもしれません。
人的サービスの場合には、供給する側の時間等の制約や人的なミスというのはどうしても防ぐことは出来ません。
時間等の制約については、限界が来る前に申込などを締切ってしまえばいいとも言えますが、なかなかその境界線の判断は人的サービスの場合には難しいところです。
実質的には人的サービスなのに、担当者が変わってしまうということもあります。
その時には、支払金額は同じなのに、受けれるサービス内容が変わってしまうというリスクもあります。
だからこそ、慎重に判断する必要があります。場合によっては、支払金額の多寡ではないところで判断することも必要でしょう。
おわりに
サブスクの利用は継続するからこそ、見直しも常に考えておきたいところです。
私も新年度ということで、この4月にいくつか解約・契約を行いました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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