アウェイで活躍する力
周りに味方がいない状況で、その不利な状況を跳ねのけて、自分の力で見事に活躍する。
どんな場面でもスカッとしそうですが、とりわけ仕事の場面であれば、やりがいを感じるかもしれません。
こうした自分の慣れ親しんだ「ホーム」という状況ではなく、不慣れでやり難い「アウェイ」という状況は、何かしらで遭遇するものです。
アウェイで活躍する力を持てればいいのですが、なかなか難しいところではあります。
ホームを固める
仕事で力を発揮したいと思っても、そもそも発揮する力が身に付いていなければ、どうしようもありません。
いつも手探りで業務を進めているのであれば、まずは型を作るところから始める方がいいでしょう。
マニュアルどおりにしか仕事が出来ない、というと何だかマイナスのイメージしかないようですが、そもそもマニュアルどおりでも何でも、言われたことが出来なければ、進んでいかないことの方が多いものです。
もちろん、そういった型通りのやり方に縛られずに、自由を与えられた方が力を発揮出来るという人はいますが、今までの経験上でいうと、稀なケースと言えます。
自分なりの型を作って、その精度や効率を上げていくというのが、地道ですが、一番の近道なのかもしれません。
例えば、税理士業の中には、記帳代行という業務があります。
資料に基づいて、顧客の損益・財務状況を数値で把握するための会計帳簿の作成、というようなところです。
一般的な業務の流れのイメージは、
①顧客から資料を預かる
②会計ソフトに入力
③会計帳簿のチェック
④月次損益・財務状況の報告
というのが主なところでしょうか。
事務所によって、業務の進め方は様々ですが、一つの例としては、
①顧客から資料を預かる
→顧客先に訪問して、資料を預かって、事務所に持ち帰る。
②会計ソフトに入力
→事務所のパソコンで、会計ソフトに、資料を見ながら、入力する。
③会計帳簿のチェック
→事務所のパソコンで、会計ソフトから出力される帳簿等の資料を確認する。
④月次損益・財務状況の報告
→顧客先に訪問して、資料を提示して、説明する。
というものが挙げられます。
まずはこの流れに従って、型を作っていく。
①顧客から資料を預かる
⇒預かった資料のチェックリストは必要ではないか?
・・・
②会計ソフトに入力
⇒この取引の時には、どういう仕訳にするか?
③会計帳簿のチェック
⇒主なチェック項目は共通認識としておく?
・・・
④月次損益・財務状況の報告
⇒報告する資料の形式や項目などを統一しておく?
・・・
そもそも訪問するのが非効率、紙資料をペーパーレスにした方が効率的では・・・などなど、改善出来ることは多々ありそうですが、いきなり真正面から取り組もうとすると、話自体が進まない可能性があります。
とりわけある程度の組織で動く必要がある場合はなおさらです。
明らかに非効率ですぐに代替案が出るようなもの以外は、まずは固めて決めていくというのが先決ともいえます。
いきなりアウェイを避ける
自分なりのホームが固まってくれば、手探り状態を抜け出して、本当に時間を掛けて検討する業務に時間を掛けられるようになっていきます。
これは別に楽して仕事をするという意味ではなく、不要な負荷を出来るだけ無くして、仕事のメリハリを付けるということでもあります。
ここで、気を付けたいのが、仕事が出来るの意味合いが、自分の認識と他の人とでズレていることがある、ということです。
自分なりの型を作って、その業務が進めやすいような環境を整備して、迷いなく仕事を進めている姿を見ると、この人は何でも仕事が上手く出来ると、他の人から思われがちです。
その評価は自分が思っている以上に高かったりします。
それはそれで、自分の取り組みが評価されているので、光栄なことでもありますが、何となく認識のズレを感じることもあります。
自分のホームで行う特定の業務については、スムーズだけど、他の業務も同じように出来るわけではないのにな、と思ったり。
そこを自分が勘違いしたり、他の人からの勘違いの評価で、いきなりアウェイでの業務を強いられると、求められている成果を上げられずに評価を落としてしまうこともあります。
いつも自分に選択権があるわけではないですが、出来るだけいきなりアウェイの状況に飛び込むのは避けたいところです。
アウェイで上手く行かないだけなら、まだいいかもしれませんが、その経験が普段のホームでの業務に影響を及ぼしてしまうと、目も当てられません。
ホームに近付ける
アウェイを避けるといっても、いつも回避できるとは限りません。
ホームにばかり固執し過ぎても、自分の成長の機会を逸してしまうこともあるでしょう。
それでも、アウェイに臨むときには、準備をしておきたいところです。
まずは、アウェイでも自分のホームに近い環境を作り出せないかを検討してみる。
どんな環境でも自分の力を発揮できる対応力を身に付けるというのも一つの方法ですが、すぐには身に付からないでしょうし、自分にとっては負担ばかりで合わないということもあるかもしれません。
より確実な方法としては、環境に自分が合わせるのではなく、環境を自分に合わせる、というところでしょうか。
コロナ禍をきっかけに急速に認識が広まったリモートワークですが、人によっては、業務の効率が落ちるという意見もあったりします。
会社であれば、あの資料はここにあって、このデータはサーバーのここに保存されているのに、会社以外の場所だと見れない・・・。
こうしたこともアウェイだと捉えれば、いきなりアウェイに飛び込んだことになり、なかなか自分の力が発揮出来ないということにもなりかねません。
会社だったり、組織としての業務のやり方を変えるのは、なかなかハードルは高いものです。
簡単に、紙の資料をデータ化しましょう!サーバーをクラウド化して場所を問わずデータ共有しましょう!と言っても、実現までには時間がかかります。
そもそも対応しないという選択肢もあるでしょう。
まずはちょっとしたことから始めるのも一つの方法です。
会社でマルチディスプレイの2画面でパソコンを利用しているのに慣れているなら、別の場所でも使えるモニターを購入してみる。
普段はデスクトップパソコンで仕事をしているのを、ノートパソコンに変えるというのも大きな一歩でしょう。
アウェイをホームの環境に近付けると同時に、ホームの環境そのものも見直してみる。
こうした地道な取り組みが、仕事が出来るに繋がるのだと思います。
おわりに
なかなかアウェイな環境には慣れないところがありますが、色んな戦い方があります。
自分に合った方法というのを模索していきたいものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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