人が介在すれば時間もお金もかかる

フリーランスになったり、独立開業して自分で事業を行う場合には、自分で決めて実行することが多くなります。

そうした思考に慣れてくると、自分以外の人が介在することによってストレスを感じることもあります。

基本的には、直接やりとりする方が効率的

会社などの組織で仕事をする時には、チームであったり、誰かと組むというように、社内であっても、人と関わることが多くなるものです。

組織が大きくなればなるほど、役割分担をきっちりしておかないと、仕事が回らなくなるものでしょう。

例えば、税理士業であれば、税務申告書の作成・提出という業務があります。

サービスを提供するという意味合いに近いですが、売上に着目した一連の流れは下記のようなイメージです。

 ①依頼を受ける
  ↓
 ②資料を収集する
  ↓
 ③申告書等の書類を作成する
  ↓
 ④チェックする
  ↓
 ⑤内容の説明をする
  ↓
 ⑥提出する
  ↓
 ⑦報酬の請求書を発行する
  ↓
 ⑧入金確認する

他にも細かいところなどがあったり、事務所によってはやり方が違うこともあるでしょうが、大体こんな感じでしょうか。

こうした業務を組織で受ける場合には、担当者を分けて対応することが多いでしょう。

例えば、

A(営業担当)
 ①依頼を受ける
 ②資料を収集する
 ⑤内容の説明をする

B(業務担当)
 ③申告書等の書類を作成する
 ⑥提出する

C(チェック担当)
 ④チェックする

D(総務担当)
 ⑦報酬の請求書を発行する
 ⑧入金確認する

だったとします。


それぞれの役割分担がきっちりしていて、スムーズに進みそうにも思えますが、それぞれの担当者間でスケジュールなどの調整は必ず必要となってきます。

B(業務担当)が「③申告書等の書類を作成する」際に、必要な書類などはA(営業担当)を通して顧客から収集することになりますが、そこが滞ると業務が進みません。

そうすると、後の工程になるC(チェック担当)の「④チェックする」も出来ないですし、D(総務担当)の「 ⑦報酬の請求書を発行する」「⑧入金確認する」も進めることが出来ません。

一つのスケジュールがズレても、その分だけ後にズレるだけではなく、それぞれの担当者のスケジュールによっては、後回しになって、大幅にスケジュールが遅くなることも考えられます。

これを一人の担当者で、直接顧客とやりとりすることが出来れば、①~⑧までの工程を効率的に進めることが出来る場合もあります。

極端に言えば、「⑧入金確認する」という業務でさえも、一人の担当者であれば、数分の時間を掛ければ済むところを、タイミングによっては数日から1週間掛かることもあり得ます。

優先度が高ければ、その旨を伝えればよいとも言えますが、それを伝えるということ自体にタイムラグが生じているとも言えます。

人が介在すると時間もお金もかかる

前項では、組織に属している場合の一例について取り上げましたが、社内の担当者は一人であっても、社外の人に依頼することなどあれば同じことだと言えます。

社内での役割分担であれば、時間がかかるだけであったものが、社外の人が加わると、お金の問題も絡んできます。

外注するとなると、それに対する対価が発生することになったり。

対価が発生することで、時間の掛け方をある程度はコントロールすることも出来ます。

これは急ぎだから、いつまでに仕上げて欲しいなどの話も出来るでしょう。

その分発生する対価は増えることになります。

そして、その人とのやり取りという時間はどうしても掛かってきます。

独立開業して事業をしていると、この辺りの人に依頼するかどうかというのは自分のさじ加減で決めることになります。

極端に言えば、全部自分でこなすことが出来れば、直接的にかかるコストは最小に抑えることが出来るでしょう。

場合によっては、掛ける時間も最小に抑えることが出来るかもしれません。

ここまで時間やお金がかかることについて、直接的に把握し易いものを取り上げてきましたが、それだけではありません。

人を介して依頼を受ける場合には、サービスは直接相手に提供するものの、内容に関する報告を仲介者に行う必要があったり、対価となる報酬の入金も仲介者から受け取る場合もあるでしょう。

その時には、手数料が差引かれたり、入金の時期は相手の都合に合わせる必要があるので、どうしてもタイムラグが生じます。

あらかじめ契約等で内容は確認していたとしても、自分で直接行うのであれば1ヶ月で完結するところを、数か月から半年ぐらいかかるとなると、なかなかこちらの事情に合わせた動きというのは難しいところです。

上手く使い分ける

人が介在すると時間もお金もかかると言っても、自分が掛けられる時間は限れらています。

最大でも1日24時間しかないので、上限はすぐに来てしまいます。

普通に考えれば、1日24時間を最大限使うという前提は現実的ではありません。

人の時間を使わしてもらうというのも、選択肢の一つと考えることは有用でしょう。

また、当たり前のことですが、どんなことでも自分で実施する方が効率的とは限りません。

自分では出来ない、他の人にお願いした方が効率的なことというのは、多くあるでしょう。

その辺りの使い分けというのは、失敗しながらでも、経験値を積みつつ、見極められるようになっておきたいものです。

何かしらの基準を持っておくというのも一つの方法です。

私の場合は、事業のコアとなる業務については直接実施するようにしている、というところでしょうか。

税理士業であれば、顧問業務というのが大きなウェイトを占めることが多いでしょうが、この部分については出来るだけ人を介することをしないようにしています。

全ての業務を自分で完結するということではないですが、少なくとも自分が把握している範囲を最大限持っておくというところです。

この部分のコントロールが出来ないと、自分の事業の根幹に関わることとなり、日々の資金繰りなどにも影響することになりかねません。

報酬の請求などは、あまり表立って伝えることが難しい場面もあったりしますが、粛々とお伝えすることが有用なのかなと思ったりしています。

おわりに

仕方のないことですが、人が介在することで回りくどくなることも実際あります。しかしながら、助けてもらえることがあるのも事実です。

自分の都合だけで動くのは避けるべきですが、自分なりの基準をしっかり考えて伝え続ければ分かってもらえることも多いのではと思っています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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