学生時代に戻って税理士試験を受け直せるとした場合

私自身は、社会人になってから税理士試験の受験を始めました。

それが良かったとか悪かったとか、今となってはなかなか判断はつかないところですが、後悔はしていません。

ただ、単純にもっと早く始めていたらどうなっていたかな、と想像することはあります。

今回は、学生時代に戻って税理士試験を受け直せるとした場合、仮定の話ではありますが、思うところを書いてみました。

学生時代の状況

学生時代といっても、幅広いですが、私が税理士という資格を知ったのは、大学生の頃だったと記憶しています。

それまでは、言葉として見聞きしていたかもしれませんが、意識したことはなく、その存在を知らなかったので、そもそも目指すという意識を持つことはなかったでしょう。

大学生の頃に知ったといっても、税理士という資格があって、仕事の選択肢の一つになる、ぐらいの認識でした。

ちょうど就職活動について考え始める大学3回生の頃に、就職に有利になりそうな資格について調べているときに、専門学校の入り口にあるパンフレットをチラッと眺めたというのがきっかけです。

そこで、一気に興味が湧いて、資格取得に向かって動き始める、となれば良かったのかもしれませんが、そうはならず、ただ難しそうで自分には無理だなと思ったのでした。

大学では経済学部の経済・経営学科だったので、学問として触れる内容としては、大きな視点で見る経済だけでなく、経営についても学べる環境にはいました。

しかしながら、それ程前のめりに学ぼうというモチベーションもなく、将来に向けての展望というのは見えていなかったように思います。

どこか有名な企業に就職して、何らか仕事をしている、ぐらいのイメージしか持っておらず。

そのため、周りには公認会計士などの国家資格を目指して、専門学校に通うなどダブルスクールをしている人もいましたが、自分とは無縁の世界の人という印象を持っていました。

そういう人は、大学に来る機会も段々と減ってきて、全然会わなくなったり。

そうして、明確な目標を持って頑張っている人に対する憧れや嫉妬もあったのか、何のために大学に所属しているだろう?という思いを持っていたこともありました。

今思えば、単純に受験資格として大学卒業が必要などもあるので、そういった思惑もあったのでしょう。

そんな状況だったので、税理士試験を受けるための勉強をする余力はあったでしょうが、そこに気持ちが向いていかなかったというところです。

税理士という職業への思い入れ

細かい話をすれば、学生時代に戻って税理士試験を受け直すといっても、今の記憶のままなのか、リセットされて時間だけが戻るのか、というところで話は違ってくるでしょう。

仮定の更に仮定の話をしても仕方ないですが、今の記憶のまま戻るとしたら、職業としては税理士を目指したいなとは思っています。

税理士を目指したきっかけなどは、このブログで何度か投稿していますが、

 税理士を目指したきっかけ(前編)

 税理士を目指したきっかけ(後編)

今となっては税理士という職業への思い入れも出て来るようになりました。

よく数字ばかりを相手にしていて大変では?と言われることがあります。

確かに数字ばかりを相手にしていたら、大変だと思います。

人によって仕事への思い入れは違うものでしょうが、私の場合は、数字を入口にして、色んな世界を見聞きすることが出来て、時には人の役に立てる、ということに魅力を感じています。

もちろん、大変なことや思うように行かないこともありますし、人に恨まれるようなこともあるでしょう。

それでも、自分なりの筋を通しながら、真摯に取り組んでいくことを続けていけば、思うほど悪くはないのかもしれません。

こうした思い入れは、今までの時の流れや経験などを踏まえているからこそ感じることが出来るものです。

その記憶を持ったままであれば、学生時代に戻っても税理士試験を受けるモチベーションになるのではないかなと思っています。

その時動き出したタイミングがベスト

ただ、記憶だけが残っていても、またそこから同じような過程を踏まないといけないというのは、正直しんどいところもあります。

税理士試験の受験が終わっている今だからこそ、税理士試験に対してあれこれと言える部分もあります。

きちんと時間を掛けて、乗り越えなければいけない試練を超えていく、という過程は大幅には変わらないので、そういった意味でのモチベーションの維持にはひと工夫が必要となるでしょう。

記憶があるからこそ、余計にしんどい部分はあります。

ゴールしたと思ったら、まだ続きがある、と分かった時の絶望感は何とも言えないしんどさがあります。

現実的な問題として、それまでの経験が通用せずに、また一から人間関係などを構築しながら、経験を積み重ねていくことになります。

今の状況を捨てるようなものなので、今の繋がりが無くなってしまうのは単純に悲しいという気持ちもあります。

経験や記憶のどの部分が残って・・・など、前提条件を考えれば堂々巡りになりそうですが、あくまで仮定の話なので、あまり深堀せずに、曖昧にしておきます。

どちらにしろ、今の状況をリセット出来たとしても、思うように行かないことは多々あります。ある部分が上手くいっても、また別の部分で問題が生じたり。

私自身も、社会人になって、30歳から税理士を目指すとなって、もっと早く勉強を始めていたらと思うことも正直ありました。

もっと勉強に集中できる環境だったら、仕事が忙しくなかったらら、実家暮らしだったら・・・。

気持ちが塞ぎ気味の時であれば、タラレバは出やすいものです。

今思い返せば、ただの言い訳で、何かのせいにしたいという思いからだったのでしょう。おそらく、その時も頭では分かっているものです。

何事もベストなタイミングで始めることが出来ることばかりではありません。

むしろ、不安要素を抱えながら始めることの方が多いかもしれません。

でも、そのせいで上手くいかないということはほとんどありません。

動き出すタイミングがどうのこうのと言うよりも、動き出してからベストなタイミングにしていくというのが現実的なところなのだと思います。

おわりに

未練はあっても後悔はしない、という言葉が好きで、たまに見返しています。捉え方は人それぞれでいいと思うのですが、やってみたいことを常に持ち合わせつつ、実行してきたことをいつまでもクヨクヨ考えない、という意味合いで捉えています。

税理士試験にしろ何にしろ、目指した時点でベストなタイミングでスタートを切っているので、後は実現に向けて進むのみです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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