税理士試験を受けた当日に出来ること

1年に1度の税理士試験。

その試験を受けるための過程は、人それぞれですが、当日を迎えること自体は等しくやってきます。

そうして試験を受けた後というのは、ある意味放心状態かもしれません。

仕事はしない

税理士試験を受けている状況というのは、様々です。

それこそ学生から年配の方まで、年齢層も幅広くなります。

受験資格があれば、誰でも受けれる試験ですので、社会人になってから目指す人も割と多い印象です。

私が受験のための専門学校に通っていた時も、学生らしき人から明らかに私よりも年配の人がいたりで、驚いた記憶があります。

私の場合は、特にスタートが遅い方だったので、自分と同じか上の方がいることで、励みになったという面もありました。

社会人になってから、仕事をしながらの受験だったので、勉強時間を確保するのが一番の課題でした。

毎日まとまった時間を継続的に確保するというのが難しいので、細切れの時間を何とかつなぎ合わせる、そんなイメージで勉強していました。

それでも試験直前になってくると、本番に向けて、試験時間など同じような条件で演習を行うことが必要となってくるので、まとまった時間が必要となってきます。

そのため、試験の1週間前ぐらいから仕事をセーブしたり、休暇を取ったりして、その時間を確保していました。

その時勤務していたのが会計事務所で、税理士試験に対する理解が割とあったこと、仕事の裁量をある程度個人に任せてもらえていたことなどもあり、試験直前のまとまった勉強時間の確保はし易かったかなと思います。

そうして、試験直前は、仕事から離れて家や自習室などで試験勉強に専念していました。

そんな状況なので、試験を受けた直後から、仕事に戻るという選択肢もあるでしょう。

実際、やるべき仕事は溜まっていて、すぐに取り掛かれる状態であることが多かったです。

しかしながら、私が記憶している限りでは、そのまま、もしくは、家に戻って身支度してから、仕事に戻ったことはありません。

試験が終わった旨の連絡を事務所にしたり、仕事の電話を受けたりすることはありましたが、職場に行くということはしないようにしていました。

それは、試験と仕事はあくまで別物で、試験の雰囲気をまとって職場に戻っても、仕事の雰囲気を壊してしまうのでは、と思っていたからでした。

ただ、これはあくまで自分の中での切り替えの問題なので、そうした人を非難しているわけではありません。

試験の雰囲気を微塵も感じさせず、職場に戻れる人もいますので。

休む

試験当日を迎えるまでのスケジュールとしては、直前は仕事を休んで、勉強時間に当てていることがほとんどでした。

その場合には、身体的な疲労はあまりないですが、精神的な疲労はかなりあるものです。

パワーはあり余っているけれど、頭が重たい、というような状況でしょうか。

そのため、まとまった勉強時間は確保しますが、食事や睡眠の時間を削るということはしないようにしていました。

朝はいつも起きる時間と同じか少し早めの時間に起きるようにして、午前中の時間を有効活用出来るように、動き出すことを心がけていました。

今でこそ、朝型の生活を習慣付けることが出来ましたが、当時は完全に夜型の生活リズムだったので、朝普通に起きるということ自体が重労働でもありました。

一時期は、朝起きるのがしんどいので、寝るのが嫌になり、意味なく遅くまで起きるようにしていて、また朝起きるのがしんどくなる、という悪循環を繰り返していました。

試験直前は、こうした普段と違う生活リズムで過ごすことになるため、精神的な疲れは想像以上にあったように感じています。

そのため、試験が終わったら、とにかく気分転換が必要と考えていました。

勉強からも仕事からも離れる、いわゆる休むということです。

休むといっても、方法は人それぞれですが、私の場合は自分が心地よい状態を作る、というところでしょうか。

試験直前は、家や自習室などにこもって勉強しているので、人と話すということがほとんどありません。

仕事の電話やメールなど最低限の対応はするようにしていましたが、思っている程頻度は多くなく。

家族との会話ぐらいしか気が休まることがありません。

そのため、試験を受けた直後には、知り合いの人などと軽く食事をしながら、適度に話す時間を作るようにしていました。

普段そんなに社交的ではないので、人とのコミュニケーションが煩わしいと思うことがあった方かもしれませんが、単純に人恋しいというような感覚だったのだと思います。

ただ、そのまま飲みに行きましょうとなると、しんどくなるので、適度な時間で切り上げたいという、自分の都合を優先してしまっていたように思います。

その後は、独りの時間を楽しみたいと、家に帰ってからは好きなテレビや動画を観たり、好きなお菓子やジュースを食べたり飲んだりして、試験の余韻に浸るというのが心地よいものでした。

試験が終わって家に帰ると、家族は仕事や学校などで誰もいないことが多かったですが、テーブルにお菓子と妻からのメッセージが添えられているのを見ると、心が休まったのを覚えています。

備える

試験後には、仕事をせずに、休むことを心掛けていましたが、試験のことはもちろん気になっています。

結果が出るまでは、どうしようもない部分がありますが。

試験からの帰り道には、専門学校の方などが解答速報のチラシを配っていたり、次の受講コースの相談会の案内など、早速先のことを考えさせる機会があります。

実際には、その日に完全な解答速報が出るわけではないので、自己採点も出来ません。

どちらかというと、悶々とした気持ちが増幅されるだけかもしれません。

でも、気になる。

自己採点については、色々な意見や考え方があると思いますが、私自身は全ての試験で行ってきました。

合格可能ラインを超えていたけど、不合格だったこともありますし、ギリギリダメかもと思っていたら、合格だったということもあります、

ただ、自己採点しなければ良かったと思ったことは、正直なところなかったです。

それは、どういう結果であれ、1年掛けて勉強してきて受けた試験なので、結果を待つまでの間でも何かしらもがいていると感じられたからかもしれません。

1年に1回の試験で、受けてしまえばあっさり終わってしまうけれど、出来るだけ得られるものは増やしたいという心持ちというところです。

試験直後からまた気分一新してテキストや問題集を開くでもいいですし、結果が出るまでの間、何かしら次に備えて動き出すことが必要なのだと思っています。

おわりに

税理士試験の当日に出来ることは多くありません。その大半を試験に費やしてしまうので、後は抜け殻のようになってしまうかもしれません。

それでも、余韻に浸りながら、休んで、備えることで、1歩でも前に進めたら、次に繋がるものになるのだと思っています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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