目標を達成する難しさを踏まえて
年末になると、その年の振り返りを。
新年を迎えれば、その年の目標を。
絶対そうしないといけない、というわけではないですが、自然とそうした思考になることが多いものです。
ただ、人によっては新年の目標を掲げないという場合もあります。
今年は、たまたま立て続けにそうした情報を見聞きする機会があり、それらの良し悪しの判断は出来ませんが、自分なりに思うところがありました。
達成出来ない目標なのであれば
新年の目標を掲げないことの理由は色々あるようですが、一番印象に残ったのは、どうせ達成出来ない目標なのであれば、掲げる意味はないのでは?というものでした。
新年になったからといって、大風呂敷を広げた目標を掲げても、その年の年末には、今年出来なかったこととして悔やんでいる。
最初はそれでもいいかもしれませんが、そうしたことを毎年繰り返している。
だったら、最初から目標なんて掲げなくてもいいのでは?という主旨のようです。
個人で事業をしている場合であれば、1~12月というのが一つの期間になるので、新年が始まる1月というのはキリがいいものです。
その時に、今年は売上〇〇万円を達成する!という目標を掲げてみる。
すぐ達成出来る目標よりも、少し背伸びした目標の方が達成しがいがあるということで、高めに設定してみる。
実際に達成出来る場合もあるでしょうが、もちろん達成出来ないことも。
色んな所に宣言して、その達成度合いを逐一チェックして発信をしており、最後の結果まできちんとフォローしている場合であれば、その達成度合いというのは把握出来るでしょう。
しかしながら、そこまで大仰に目標を管理していることは稀であり、事業に関係がない、数値的なもの以外の目標であれば、その達成度合いはなかなか把握しづらいところです。
下手をすれば、新年の目標が何だったかさえも忘れてしまっていることもあるので、そうなると更に新年に目標を掲げる意味合いが薄れてしまいそうです。
私自身も、新年だからこそ何かリセットされたような気持ちで、少しテンションが上がっているので、勢いで今年はこうしよう!ということを口走ったり、思ったりすることがあります。
そういう時には、大抵の場合、何もメモしたりしていないので、記憶だけが頼りで、その記憶もしばらくすると消えてしまう。
目標を掲げること自体で満足してしまっているのかもしれません。
目先の目標でも難しい
よくよく考えると、新年とはいえ、1年間の目標を掲げるというのは結構大変なことです。
1年間そのことを意識しながら、達成に向けて動いていくというのは一つのプロジェクトのようなものでしょう。
目先のことでも思い通りにいかないことがあるのに、それが1年間という期間だと、更にイレギュラーなどが出て来そうです。
先日、フルマラソンに向けて、30km走のイベントに参加する機会がありました。
専門的なことは分からないのですが、フルマラソンの前には一度30km走を経験しておいた方がいい、ということで参加することに。
そのイベントでは、それぞれペースメーカーの人がいて、自分が目指すペースのグループを決めて一緒に走るという形式でした。
途中でペースを変えてもいいですし、自分のペースで走るのでもいい、というように柔軟な対応です。
ペースメーカーの区分も1kmあたり〇分〇秒というものが、20秒ごとに設定されており、
4分00秒/km
~
8分00秒/km
まであって、結構細かく設定されています。
途中でグループが変わってもいいと言いながらも、フルマラソンの目標タイムとリンクされているので、出来ればそのタイムを達成できるグループに最後まで着いていくのが、一つの目標となりそうです。
いわゆる目標を掲げるということになります。
ただ、その目標はスタートから3~4時間程先のことなので、目先の目標ではあります。
その目先の目標でも達成するのは難しいものです。
私自身も目標タイムを決めて、そのペースメーカーの人に付いていくことを目標に掲げました。
スタート時は、そのグループには数十人ぐらいの人がいました。
そこから10km、20kmと走り続ける中で、どんどん人が減っていきます。
もちろん、それぞれ目標が違うので、ここまではこのペースで後は自力で、ということもあるでしょう。
そうしたことを差引いても、目標の達成が叶わずという場合も一定数あるのではと思います。
ラスト3kmぐらいになると、ペースメーカーの人の周りにいるのは数人程。
私自身も、ラスト1kmのところで、数十メートル後退してしまい、失速してしまいました。
数時間走り続けるというのは、それ自体大変なことではありますが、1年や1ヵ月などの期間と比べれば、目先のことでもあります。
それでも達成するのが難しい場合がある、というのは改めて実感したところです。
目標を立てることだけでなく実行するプロセスを
目先の目標を達成するのが難しいことを踏まえると、敢えて長期の目標を立てないというのも一つの考え方かもしれません。
日々の目先の目標を立てつつ、達成しながら、それが長期的な目標へのプロセスになっている、というのもありでしょう。
または、長期の目標は立てておいて、そこから目標を細分化していき、日々の目先の目標に落とし込んでいくというのでもいいでしょう。
そうなると、一つのプロジェクトとして捉えることになり、仕事の感覚に近いかもしれません。
だったら、新年じゃなくてもいいのでは?という気もします。
それぞれの目標を達成していくにはタイミングもあるので、それを新年に合わせるというのは非効率な場合もあるでしょう。
思い付いた時に目標を立てる。
気付いた時にそのプロセスを変更する。
こうしたことは柔軟に対応していきたいところです。
ただ、新年というタイミングで、年末まで取り組んできたこと、年明けからやろうとしていることを見つめ直すというのは有意義なことかなと思っています。
1年の区切りというのは、人為的なものではありますが、だからこそ意識することで意味が出てくるものなのでしょう。
新年においては、目標を立てるだけでなく実行するプロセスを考える、見直す、気持ちを切り替えるというが有用なのかなと思っています。
おわりに
単純なことでも意外に達成が難しいものはあるものです。そう考えると、確かに1年の目標を思い付きで言うだけでは達成は難しいのかもしれません。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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